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長いお話

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まとめられなくて、いくつかの記事にまたがってしまったもの。だいたいはヘマした話。
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パスケースとめぐり逢えたら〜翔んで終着駅〜

パスケースとめぐり逢えたら〜翔んで終着駅〜

前回の続き!全4回のラスト。

「お忘れ物」の確認場所として指定されたのは、あの日乗ってた列車の終着駅。家から1時間と少しかかるけど、すぐに家を出て電車に飛び乗った。

ちなみに、その返信には「預かり場所への交通費はちゃんと支払ってね」(意訳)とあった。自宅からその駅までの交通費は900円近い。
改札内で確認ができさえすれば往復で1,800円ほど安く済む。

改札から出たくない…。
そんな思いを抱

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持っててよかったマイナンバーカード

持っててよかったマイナンバーカード

前回の続き。全4回の3回目。

「お忘れ物チャット」に上げて落とされたわたし。

失意のなか、まずは警視庁の警察署に電話をかけてみる。
担当のひとは、警視庁のデータベースを照会してくれるなど丁寧に対応してくれた。
しかし、警視庁ではよほどの理由がない限り、遺失届作成は本人の来庁が原則とのこと。
その日は都内に出る予定がなかったので、地元の駅で定期券の再発行をお願いすることに。

ただ、このたびのケ

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パスケースの消失~STAND BY ME 警察署~

パスケースの消失~STAND BY ME 警察署~

前回の続き。全4回中の2回目。

パスケースを落としてどうしようもないので、改札から出られないわたしは、とりあえず駅窓口へ。

惨状を訴えたら、駅員さんはわたしが乗った分の運賃だけ払えばよいと言ってくれた。現金で支払って、駅員さんから落とし物案内の紙と領収書をもらう。

「ここに電話をかけてください」と、落とし物センターの電話番号を指示され、領収書や落とした乗車券と交換できる効力をもつものらしい。

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パスケースを落としただけなのに~囚われのボックス席〜

パスケースを落としただけなのに~囚われのボックス席〜

帰り道はいつも、都心のターミナル駅から地元までボックス席にゆられて帰る。本を広げてウトウトしてるものだから、注意力は散漫どころか皆無に近い。

会議の連続で疲れ切っていた先日、いつも通りそうやって地元の乗り換え駅まで揺られて帰ったのだが、改札を出ようとした瞬間、あることに気がついた。

パスケースがない。

ポケットにパスケースが入ってない。

その瞬間、気持ちがフッと抜けた。
バッグのなかを探す

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