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「ちょっと聞いてもらってもいいですか」が好き

私の仕事は事務だ。
仕事中、私が喋るのは上司や関係者に確認事項がある時くらいで、あとはほとんど黙々とパソコンに向かっているし、パソコンを使わない業務もひとりで黙々とやる。

ほぼ定位置で固まって座っている部署もあるが、基本は席が決まっていない。
ひとつの業務をふたりで担当している人たちは並んで座るけれど、私はひとりでやる業務を複数担当している為、毎回座る席も隣の人も違う。

隣に座るのは、同じパートの方だったり社員の方だったり、部署も性別も年齢も様々だ。

これがなんとも心地良い。

私はコミュ症だし、誰かと組んでやる業務ではなく、ひとりで黙々とやる仕事で良かったなぁと常々思っている。
それにいつでも余裕があるわけではないので、なるべくダラダラ続くような雑談はしたくない。

けれど、隣の人に話しかけられて嬉しい事もある。

「ちょっと聞いてもらってもいいですか。」


「ちょっと関係ない話してもいいですか。」


この話しかけられ方をした時は、
この時点でもう「ふふっ」となってしまう。

業務とは関係ない、又は業務に支障があり、"取り敢えず隣にいる人に言いたい"ひとりでは抱えきれない驚き、戸惑い、怒り、笑いなどの報告。

これらを聞くのが好きなのだ。
一緒になって驚き、戸惑い、眉を寄せ、笑ったら、

「聞いてもらってスッキリしました。」

「すみません、話しかけちゃって。」

などと相手が言って、会話は終了する。

それは例えば、
「社内チャットの各項目の文字が突然英語になってしまった!直し方がわからん。」
「私もわからん!なんかカッコいいね。」
とか、
「前にちょっとやり取りがあった会社の名前見て下さい変ですよね?社長のセンス…」
「本当に…変だね。いくつかの候補から社長が決めたのかな。センス…」
とか、
「今応対した人がすごく良い方なんだけど、質問が多くて疲れちゃいました。」
「お疲れさまだよ。チョコあげる。」
など、たわいもない事だ。

たまに、初めて隣に座った方なのに、そうやって話しかけてくれる人もいたりして、それだけで私はキュンとしてしまう。(後でチョコをあげる)

私も聞いてもらった事がある。

noterの皆さんも
ちょっと、聞いてもらってもいいですか。


私は毎月、ある申請を承認するか否かで何百枚もの画像のチェックをするのだけど、たまに全面モザイクみたいだったり、躍動感がありすぎて解読不可能な画像がある。
今時こんなピント合わない/ブレる事あるのか…
という驚きと、
よくこれで申請通ると思いましたね…
というダブルの驚きでしばし固まり、
思わず隣の人に
「ちょっとこれ見てもらってもいいですか。」
と話しかけていた。

という事があった。
聞いてくれてありがとうございます。

席が決まっていない事で、いろんな方の
「ちょっと聞いてもらってもいいですか。」
をいただけるのが、仕事中のなんとも言えない至福と癒しの時間になっている。


最後まで読んでくださり
ありがとうございました☆

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000viewさんのイラストをお借りしました。
  他のイラストや投稿もとても素敵です。

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