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I just want to feel important to you.

大学1年生の冬、アルバイトをしていたレストランに彼が入ってきました。
幼さが残る見た目の彼を、私は高校卒業見込みの子なのかと思いましたが、社員に聞くと、私と同い年でフリーターだと言います。よく見ると耳にはピアスの穴がいくつもありました。
彼は誰かと親しくなる様子がありませんでした。
私は彼の不思議な魅力に惹かれて興味を持ち、いつもたくさん話し掛けました。

仲良くなってくると、彼はあるヘビーな理由で専門学校を中退したことと、その専門分野とは全く別の夢をまずは叶える為、今はフリーターなのだということを話してくれました。

彼は私と仲良くなったことをきっかけに、他のバイトメンバーともどんどん仲良くなっていきました。
バイト先で皆んなと楽しくやろうとか親しくなろうと思ってなかったのにな…と彼は苦笑していたけれど、私たちはそれはそれは楽しく青春的な日々を過ごしていました。

私は大学2年の春、今まで出会った人の中でトップ3に入る自己中な彼氏と別れました。
しばらく恋愛はいいや。と思っていました。その時は。


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