見出し画像

私は私のここが嫌い。

あなたにはこの世で一生会いたくない・関わりたくない人がいるだろうか。
私には何人かいる。

そのうちのひとりが初めて付き合った人で、3年半以上付き合ったうち、最後の1年くらいは私の片想いで、3年半のうち、2回他の女の子を本気で好きになっていて、最後の方は私の存在を無視し、あまりにも態度が酷いのでそれを指摘すると、
「もう疲れた。ひとりになりたい。まずはひとりになりたいし、いずれ他の女の子と付き合ってみたい。ねむ子ひとりで一生終わるのは嫌だ。このままだとそうなりそうで怖い。」
と言って私をフったのち、9ヶ月ほど経ってから数年間に渡って半ストーカーになった男だ。

だいたい中3から高3まで付き合っていた。
中・高と同じ学校に通った。
この人のストーカー的迷惑行為のせいで、私は中高の友達と交流できなくなった。


別れた後、私は心も体も半分死にながら受験勉強をした。

その人(Zとする)は高3の時点であまり勉強をしていなかったが、あるスポーツをやっており、体育科の教師の力を借りて、推薦で大学が決まっていた。

別れてから2ヶ月後、彼女が出来たと報告してきた。
昔から知っている人で、遠距離だと言う。休みを利用して会いに行ったがやらせてくれなかった。と言っていた。

私はそれについてもう特に何も思わなかった。
既に半分死んでいたし、好きにすればいい。

その彼女とは
3ヶ月程で別れていたと思う。

冬の初めにZは私の母親に連絡してきて、「ねむ子とまた付き合いたい。」と言ったらしい。
母は、「気持ちはわかったけど、別れた時も別れる前も、あなたはどれだけねむ子を傷付けたかわかってる?伝えるのは自由だけど、受験が終わったらにしてね。」と言ったそうだ。

私は半年以上かけて死んでいた部分を取り戻していき、受験も終えて卒業を控えていた。
その頃には、何であんな奴とずるずる付き合っていたんだろう。何であんな奴をずっと信じようとしていたんだろう。もっと早くに別れれば良かった。高校生活を無駄にしてしまった。
と、付き合った事自体を激しく後悔していた。

始まりは、Zにはっきりと告白されたわけではなかったと思う。中2の終わり頃、Zの勢いに押され、周りからも何故か激しく押されて、好きでもなく、恋愛対象として見たこともなかったのに、いつの間にか毎日一緒に帰る仲になっていた。

別れるチャンスはいくらでもあったのに、私が「初めての人」に執着してしまった。

卒業式のあたりで復縁を迫られたがお断りした。
理由を聞かれたので「私はもうあなたのことが好きじゃないから。」と答えると、

「いいよ。ねむ子も他の人と付き合ってみればいいよ。そしたら俺がどれだけ良いかわかるから。絶対に俺のところに戻ってくるよ。」

と言った。私にはこの宇宙語が今でも理解できない。

私は大学に入って他の人と付き合い、そして別れたりしたけれど、Zの方が良かったと思った事は1度もない。

しかし大学に入ってから、Zから日常的にメールが来た。
迷惑だからやめてと言っても変わらなかったのでブロックをすると、別のアドレスで連絡が来た。
メールアドレスを変更すると電話がきた。
真夜中の3時に掛かってきたこともある。


わざわざ新規で携帯を買い替えた。
これでもう安心と思ったのに、しばらくするとまたメールが来た。

恐怖で震えた。
聞けば中学の同級生にアドレスを聞いたという。

私はメールアドレスを変更し、その事を中学の同級生には連絡しなかった。
(ネイリストの親友と連絡が取れなくなったのもこれが原因だ)


またしばらくすると、Zからメールが来た。

この人は私をどれだけ怖がらせて、私にどれだけ嫌われれば気が済むのだろう。
聞けば高校の同級生にアドレスを聞いたという。

私はメールアドレスを変更し、その事を中学と高校の同級生には連絡しなかった。
高校の親友からショートメッセージで「ちょっとメール送れないけど何事!?」と怒られた。
とにかく逃げることに必死だったのだ。


来たのはメールだけではない。
Zはデリバリーのアルバイトをしていて、近所に配達に来ると必ずうちにやって来た。
インターホンが鳴り、母が対応する。
何度も来たが、私はたまたま全て不在だった。
Zはその度に「会えなくてもいいんです。ねむ子が元気かどうか知りたかっただけなので。」と言った。

私たちの交際を知る人たちには、もともと振られたのはZの方だと思われていた。
かわいそうなZくん、じゃないんだわ。


Zは当時は見た目も中身も好青年で、自ら学級委員をやるなど先生や保護者から気に入られる子供だった。
実際は高3でスロットとタバコにハマっていたクズ男なのに。
スポーツ推薦で入れてもらった大学の部活も、厳しさに耐えられなくて早々に辞めたそうだし、目的もなく留年もしたと聞いている。

私は流行り始めたSNSを実名でできないことに愕然とした。それどころか中高の同級生と繋がる事もできず、共通の友達にうっかりフォローされないように、隠れるようにやるしかないのが悔しかった。
ZとZの家族は先に探し出してブロックした。

ある時中学の同級生から電話が掛かってきて(ひとりだけ繋がっている友達がいた)「今度飲み会やるんだけど来れる?」と聞かれた。
告げられた日は、たまたまその当時付き合っていた人とディズニーランドに行く予定だったのでお断りした。
するとその当日の夜、その友達から
「デート中にごめん、今日ディズニーから帰ってきてからでいいから飲み会参加できない?24時以降でも全然待ってるから!」とメールが来た。
どう考えても私にその体力は残ってないし、ディズニーデートの余韻を飲み会で上書きしたくなかったのでお断りした。

次の日、
「昨日しつこくごめんね。実はZがねむ子に会いたいから呼べってうるさくてさぁ。」
というメールが来た。
私はその子に迷惑掛けてごめんね、と謝った。

この時点で私たちは二十歳を超えており、高校卒業から2年以上経っている。
いったいいつになったらこの人から解放されるんだろう。

それからさらにしばらく後、高校の同級生から電話がかかってきて
「久しぶりだねー。今飲んでるんだけど来れないかなーと思って連絡したの。いろいろ話したいなーと思って。」
と言われた。その時たまたまバイト仲間との飲み会中だったのでお断りした。

次の日、
「昨日は突然ごめんね。実はあの場にZも居たの。どうしてもねむ子を呼んで欲しいって言われて。また付き合いたいとかじゃなくて、ただ謝りたいだけだって言ってるから1度会ってあげてくれない?私も同席するから。」
と言われた。私は怒りで震えた。

何故平気で他人を巻き込むのだろう。
何故平気で自分の欲望のために人を利用するのだろう。

謝りたいって何を?

これまでの数々の迷惑行為を?
謝るからこれからはこうやって皆んなで飲んだりしようって?
冗談じゃない。


実は付き合っている時にある事があって、私たちはある約束をしていた。それも、私が誓わせたわけではなく、Zが自ら言ってきた事だった。
私はその言葉を信じていたのだ。
バカみたいに。

だからZが他の子に恋しようが、Zの母親にいじめられようが、酷い扱いをされようが、ずっと耐えていたし、これからもずっと何もかも耐えていくつもりでいたというのに。

「もう疲れた。ひとりになりたい。まずはひとりになりたいし、いずれ他の女の子と付き合ってみたい。ねむ子ひとりで一生終わるのは嫌だ。このままだとそうなりそうで怖い。」

これを言われた時、この人は私を裏切るんだ、と思った。
あの約束も、私たちの間にあった事も、この人は自分だけ無かった事にして生きていくつもりなんだ。と。

だったら終盤にそうしていたように、私の存在なんて無視して、私の事なんて忘れて生きていって欲しかった。
別れを選択した彼はそうすべきだった。

どちらにしろ中学の部活の集まりや、共通の同窓会には行かれないので、友達を失うことに変わりなくても、こんな風に何年にも渡って恐怖と嫌悪を与えられなければ、私は私を嫌いにならずに済んだかもしれないのに。


未だにZに対して嫌悪を抱いている。
会いたくない、関わりたくないと思っている。
同窓会などで会いたい友達がたくさんいるのに、もしZが同じ空間にいて、普通に話しかけられたら?
どんな顔をしてどんな反応をするべきなのかわからないから、やはり行く勇気はない。

数年前、部活のLINEグループに招待されたが、当然Zの名前もあり、私はグループに入る事が出来なかった。

逆に意識し過ぎていて自分を気持ち悪いと思う。

でもどうしても
「久しぶりだね、元気だった?」
なんて言って、お互いの子供の話なんかを、何事もなかったかのようにできるほど大人になれない。

どうしても
今が幸せなんだからもういいじゃん
と割り切る事ができない。

私は私のここが嫌いだ。






長くなり面白くもない話でしたが
最後まで読んでくださり
ありがとうございました!

一生関わりたくない人、2人目と3人目についてはまとめて他の記事に書きたいと思います。






Zとの馴れ初め?と母親の話はこちら
プライバシー保護のため有料ですが、いつも読んでくださっている方にはサポートで同額をお返ししますので気軽に読んでください。



当時、本当に好きだった子の話はこちら



Zの話が出てくる記事はこちら


この記事が参加している募集

心から感謝します。 Thank you from the bottom of my heart.