結局、最後は自分との戦い ~fin~
今回は「自分の中の常識人間を終わらせろ」というテーマの楽曲『fin』について話そうと思います。楽曲解説回です。
どうも『自分を生き抜く』をテーマに歌ってます、comprehend「コンプリヘンド」というバンドのvo/gtネモトナオヤです。
『fin』は2021年にリリースした2ndアルバム『clarifiology』に収録されています。
▼攻め曲▼
僕らコンプリヘンドの中でもロック色の強い攻めな曲。
Ba.外山にーやん曰くサウンドの方向性は、
NIRVANA×RED HOT CHILI PEPPERS
（確か、制作してる時にポロッと言ってたきがします）
そのサウンドの方向性を聞いて、確かに！と自分も納得。
グランジ、オルタナな歪んだギターサウンドにファンキーでグルーブ感あるベース。そこにメロディアスな歌メロ。
かなりストレートなロック曲に仕上がりました。
▼唸らせたい▼
今回の作曲方法もいつも通り、Ba外山にーやんにサビのメロディを聴かせたところ、
「いいね！これやってみたい！」となって制作していきました。
僕の中の作曲あるあるなんですが、
「このメロディはどうだろうか…？」
という半信半疑の状態のままメンバーに聴かせると反応が良いことがよくあります。前身バンドでもそう。
主観と客観はホントに難しい…
コンプリヘンドを結成してからの楽曲制作は、基本的にメンバーに聴いてもらい「この曲やりたい！」となった曲を制作していく方法です。
特にメンバーが脱退して2人体制になってからはBa.外山にーやんに選曲を頼りまくっています。
（前提として、僕自身の中で曲の素材を持っていくときにある程度の基準を決めているので、どれを選んでもらってもいい状態にはしてます）
常に素材の段階でメンバーを唸らせるくらいのものを持って行けるよう意識して作ってます。（そうできない時もありますが…）やっぱりここを意識してるかだけで出来上がってくるものが変わってくるよなぁと。
（しまいにはデモの段階で泣かせたい）
話はそれますが、なぜ自分がやりたいものを優先していないか？
ここはチームを組むうえで大事な部分だなぁと改めて感じたので今度少し掘り下げてみようと思います。
▼最後は自分との戦い▼
今回の歌詞テーマは『自分の中の常識人間を終わらせろ』
このテーマは
「芸術は爆発だ！！」
の台詞で有名な岡本太郎さんからインスピレーションを受けました。
『自分の中に毒をもて』という岡本太郎さんの自伝を読んだ時でした。ビシビシと強烈に響いてくる岡本太郎さんの生き様に心打たれ、
「やりたいことを邪魔してるのは自分自身」
「今まで過ごしてきた中で出来た常識に縛られてるだけだ」
「自分で勝手に檻を作ってその中で過ごしてるんだな」「結局は最後は自分との戦いだ」
そんなことを感じて歌詞を作りました。
常識ってホントに厄介です。何かを考えた時、やろうとする時に勝手に自分の頭の中で喚いてくる。
特に僕は子どものとき聞かされてた親の言葉や学校教育に縛られることがあります。
「ちゃんとしなさい」
「いい人でいなさい」
「好きなことが出来るのは子どものときだけ」
良かれと思って言ってくれた言葉が逆に動こうとする時の重りになってるんだなと気付きました。
両親のことを悪く言うつもりはないし感謝もしています。
ただ、自分の生き方と親たちの生き方は明らかに違う。だから染み付いた常識、親でさえも乗り越える必要があるんです。
育ってきた中で生まれた常識とどう戦っていくか。
人はもっと自由でいいし、わがままでいい。岡本太郎さんの言葉とのちに行った美術館で見た作品から感じ取りました。
この強いメッセージを強いオルタナサウンドに乗せて歌ってます。
自分が踏み出すことに躊躇したり悩んだときの後押しになればと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございます。最後に歌詞を載せておきます。こちらも読んでくれたら嬉しいです。
日々コツコツと、1ミリでも前に。
それでは、今日も自分を生きてやりましょう。
fin
常識って言葉でいつも自分を縛ってがんじがらめにしてるんだ
〝すべき〟は思考停止
考えないという快楽選んで生きてる
oh…正しさを盾にして
oh…モラルの鎧着てる
oh…そんな僕はいつの間に見えない檻で暮らしてる
踏み出そうとするときにいつも邪魔をしてくるのは
危ないと優しく囁いてくるもう1人の自分だ
正解って言葉に囚われちゃって自分の歩きたい道を逸れていないか？
瞬間瞬間生きてりゃ
そんな横道よりもっと大切なものが見えるんだ
正しい答えなんてものはどこにもないのに
当たり前を押しつけて呪っては頭悩ませてんだ
同じ答えじゃなくたって怖がらなくてもいい
閉じ込めて動けなくしてる自分を さぁ解いてやるんだ
常識って言葉でいつも自分を縛ってがんじがらめにしてるんだ
〝すべき〟は思考停止
周りのせいにすることで自分を楽にしてるんだ
苦しいことばかりに目向けて進めないのは
自分で作り上げた幻想に縛られてるだけなんだ
踏み出そうとする時にいつもつきまとってくる
自分の中のくだらぬ常識を終わらせて踏み出せ
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▶︎comprehend（コンプリヘンド）◀︎
『誰かのための人生になってないか？』
『自分を生き抜く』を歌うメロディアスなオルタナティブロックバンド。
激しく繊細。
美しく愚直。
エモーショナルなシューゲイザー、ドリームポップを軸としつつ、グルーヴィー。
あらゆる要素を包括した、ジャンルの枠に囚われることのないcomprehendの音楽を構築する。
comprehend
vo/gt 根本直哉 ba/cho 外山タロウ
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