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深夜に体験した恐怖

※実際わたしに起きた話です。

昨晩、「ギャーッギャーッギャーッギャーッ」という音で目が覚めた。時計を見る。深夜の1時38分だった。それは外からしているようだった。わたしの家は道路に面してたっているが、恐らくその道路を通り過ぎて行くように音は遠ざかって行った。

その音は、人間の叫び声のようでもあったし、猫や鳥の鳴き声にも聴こえた。それにしても凄い音量ではあった。しんと静まり返った街に響き渡り、目が覚めるほどである。その音は息継ぎの暇もなく「ギャーッギャーッギャーッギャーッ…」となり続けていた。

例えるなら絶叫マシーン(ジェットコースターなど)から聴こえる叫び声のような感じで「キャー」ではなく、「ギャー」という表現が近い。


通り過ぎて行く速さは自転車くらいだろうか。猫なら走っている速さだ。だがその音が一定でなり続けている(音が弱くなったりなどはせず一貫してデカい)ことから、動きながら出るような音ではなかった。

鳥の可能性も考えたが、その辺にいるようなカラスやスズメが出す音では無いし、その音は道路からしていた(私の部屋は2階なので下から聴こえた)。人間だったとしても、息を吸うタイミングがあまりにも浅かった。私だけに聞こえたものでないとしたら、下の階に住んでいる人の方が衝撃的だったと思う。


寝起きであったことと、その得体の知れない恐怖にカーテンを開けることもベッドから動くことも出来なかった。カーテンを開けてその何かと目が合ったら良くないことが起きそうな気がした。


色んな想像をしていたら心臓がドキドキして目が覚めてしまった。枕元に寝ている猫達もさっきの音で飛び起きてどこかに行ってしまった。恐ろしい想像をかき消すように、YouTubeで芸人さんのラジオアーカイブ3時間まとめを流しながらもう一度眠りについた。しばらくはさっきの何かが戻ってくるのではないかと胸が震えていた。「絶対次に通ったらボイスメモに録音する。」そう身構えていたら気づいたら寝ていた。何事も無かったような朝だった。


本当は昨夜の1時38分、Twitterにでも「窓の外から変な音(声)みたいなのした!人?動物?どっちにしろ怖すぎ!!」などとツイートしたかったが、もしそれが狙いだとしたら…個人の家やアカウントを特定するための狂人的で作為的なものだったとしたらと考えてしまい、呟くのを辞めた。(考えすぎだろう)

自分の趣味嗜好の中にホラーの類、怪談、廃墟、幽霊、悪魔…いわゆるそういうものを沢山見てきたがオカルトを全て信じている訳では無い。幽霊はいないとも言いきれないが見たことは無いし、都市伝説や洒落怖もよく出来たお話だとは思うが真に受けるほどでは無い。

結局のところ、
いちばん怖いのは生きている人間だ。




結局謎は解けないままである。今晩、同じことが起こらないことを祈っている。また、下階の住人に会う機会があったら思い切って聞いてみようと思っている。


「昨日の深夜1時30分頃、聞こえませんでしたか。外から叫び声のようなものをあげながら通り過ぎるなにかを。」



追記
私の住む場所は閑静な住宅街で家の中に居ても日中小さな子供達が走り回って遊んでいるのが聞こえてくる。幼稚園バスが止まっているのを見かけるし、治安が悪いということも無い。通り過ぎて行った方向にはアパートが立ち並んでおり、スーパーもある。

もし、あれが人間であったとするなら、次は絶対に録音し、わたしはそれを皆に聴いてもらう気でいる。


自宅が近い職場の後輩に聞いてみたが、聴こえなかったとの事だった。私の思い過ごしか寝ぼけていたんだろうか…鮮明に聴こえた「それ」は一体なんだったんだのだろう。酔っ払いだったとしても、息継ぎゼロで一定の叫び声をあげながら自転車をこげるだろうか。

↓※変な先輩だと思われるのは怖いのでかなり濁して会話を終了した。

斜め向かいに住んでいる後輩には聴こえなかった




最後まで読んで頂きありがとうございます。
またいつか。

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