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たのしい日本料理店"名"

昨晩ダナンの友人たちとご飯を食べて飲んで、とある日本食店を教えてもらった。ベトナム人の方の経営による、名前は「北国ハノイ」。"ダナン"にある"日本料理店"で"北国"'ハノイ"という名前、もう意味が分からない。何を思ってそんな名前にしたん。そもそもハノイって北国だっけか、北部ではあるけど。カレーが安くておいしいらしい、今度行こう。

そういえば先日、街中で「YES!SUSHI」という店を見た。海外の日本料理店、ましてや寿司屋ともなるとなにかに付けてネーミングを和風にする。北海道と縁もゆかりもないけど北海道を名乗るし、あとは、かおりとか、はるかぜとか、場末のスナック感のある名前。それを吹っ切る形でイエス!とか、つづいてウィーキャン!が聴こえそうなあたりで首を横に振って力強くスシ!と叫ぶ。ここもGoogle Mapで高評価だったので今度行ってみようと思う。

サイゴンには「どらえもんかか」という、ここもまた日本料理店がある。店構えからドラえもんがプリントされていたり、ショーウィンドウにはぬいぐるみやおもちゃが飾られていたり。地元の日系店ではかなりの古参、商工会関連など昔からの付き合いの常連さんが多いよう。以前店主に話を伺ったんだけど、どうだったか。20〜25年は経っているはず…。ドラえもんは当時ベトナム人の中で知名度のある日本語だったから、というのが理由で、「かか」の方は忘れた。今そんな名前ではじめようとするといろいろなブレーキが掛かることは間違いないだけに
店名からその時代背景を匂わせていておもしろい。

ほかに「江戸寿司」というものも見て、一見まともなようだけど、「江戸"前"寿司」じゃないところにギリギリの手の届かなさを感じた。そこもおそらくはベトナム人経営だと思えば、東京からさらに踏み込んで江戸という言葉を仕入れただけでもすでに大金星だと思うが(なんの大金星だ)。まぁ、江戸前寿司といったら出せるものにまで誤解を生んでしまうので、あえて"前"を取っているという小賢しさ(褒めてる)ゆえのネーミングなのかもしれない。

まぁ、日本食店うんぬんとは言ったけど、なんの国籍料理屋にしたってそうだけどね。どこの国の店でも、単純にそこの挨拶が店名になってるのは必ずあると思う。日本食ならこんにちは、ベトナム料理ならシンチャオ、タイ料理ならコップンカー、韓国料理ならアニョハセヨ、ある。これ今度調べようか。

ぜんぶうまい棒につぎこみます