見出し画像

韓国日記4(人を誘うときは銭湯がいい)

韓国旅行をそろそろ終える、一時間後には宿を出て、母から頼まれた韓国のりと、あと悪魔のような美味さのおつまみ(バターとはちみつがコーティングされたアーモンド)を買ったら、空港だ。とか書いてる途中に定刻が迫って下書き保存しておいたので、すでにこれらの用はもう足りている。いや〜、長かったようで短かったような、楽しかった。楽しかったぞ。旅したな〜!って感じだった。

昨日のおさらいを一気に

帰省中の友人、そして彼の在住日本人の友人たちと合流し、スンデというもち米の入ったソーセージを食べに行き、おしゃれなカフェでお茶をして、KTX(高速鉄道)で全州という街へ飛び、韓屋(日本で言う古民家)などを見て回って、キムチと酒の歴史をサクッと学び、丘の上でなぜかみんなで筋トレして、占い師の女社長さんと合流したらマッコリをひたすら飲んで全州料理に舌鼓を打ち、バスに乗ったら時間を飛ばされたごとく一瞬でソウルに戻った。本当に一瞬だった、「目をつぶったら朝」みたいな話はよくあるが、「それって嘘でしょ」と思ってたらマジだった。全身麻酔ってきっとこんな感じだろう。

完全に食いさしの写真だけども。この旅のメインディッシュ(文字通り)とも言える、全州のマッコリ居酒屋。頼めるものはやかんに入ったマッコリだけだが、韓国料理らしくたくさんの料理が同時に出てくる。そして、頼むたびにグレードアップ。しかし今はそれは平日のみで、週末はあらかじめ頼んだ量が出てくるとのこと。しかし、まー!30品は出た?サバとカンジャンケジャンがとくに美味かった。ほかにもたくさんあったけど、なにしろ大量すぎて覚えてない。「中盤が美味しかった」というヘンな表現になってしまう。

そしてこの日、確か世界三大クサイ食べ物としても知られるホンオフェを食べた。アンモニア、もうこれほんとアンモニア。鼻腔から匂いが立ち昇り、頭の上半分が消し飛んだ。新しいかおりが脳に根深くメモリーされた。

イメージが体験になる旅

今回の旅を総括すると、「イメージが体験になる旅」。記事の編集という仕事を通して、韓国の文化や暮らし、国民性などを聞いていて、こんな感じかな?と想像していたものが体験するたびにバンバンバン!とパネルがひっくり返るように合致していく。食へのこだわりや、歌や踊りが好きなところや、歴史的なスポットでも若者向けのダンスイベントをやっているところ、パルリパルリ(早く早く)の考えや、マスコミやネットで煽られがちなイメージとは全然違って優しくしてくれるところも。居酒屋で店員の女の子が戸惑いながら「英語でいいですか…?」という感じで説明してくれたけど、あれは日韓逆になっても似てると思う。もちろん、似てるようで違うところもあっておもしろかったけれど。

旅のきっかけと理由

この旅にはきっかけと理由がそれぞれあった。うちひとつは、すでに書いたように、韓国についての記事をずっと編集していたこと。これで知識としての韓国がたぶん5万字分以上は先に頭に入っていて、実際はどんなんだろう?という疑問があった。しかしこれは理由であり、きっかけという訳じゃない。

きっかけの方は、韓国人の友人に誘われたから。昨日マッコリを飲んでいるときに彼がふとその場面を振り返り「本当に来てくれるとは思わなかった」と言われたので、「せっかく案内してくれると言うときを逃したら、たぶんずっと行かないと思うし」と答えた。

けど、たぶんあのとき、それから考えて、行きたいかどうかというよりも、「これで行かないって嘘なんじゃないか?」と感じたんだわ。仲良くなった友人に地元来る?って誘われて断る理由はないよなぁ、って感じか。

でも、それを銭湯に行ったタイミングで誘われたのは大きかったと思う。友人は当然意識してなかっただろうけど、人をなにかに誘うとき、銭湯を場所に選ぶのは良いのかもしれない。精神的に話を受け入れやすくなるのか。たとえかっこつけても「どのみち裸」だしな。そういえば、ベトナムに戻ったら初日にハノイ在住の友人たちと銭湯へ行くことになっていたんだった。飲みニケーションじゃなくて風呂ニケーションだね、語呂悪いね。

きっかけ増やすために勉強するか

友人は日本語がネイティブ級に話せることもあったけど、これが世界各地だと…お金は工面しないといけないけど…さぞかし楽しいだろうなーと思う。世界の文化の発信が仕事でございますと言っておきながら、「言語は世界を広げる」ということにいまさら体験を以て感じた。今後はそっちも頑張っていこう。

案内してくれた諸さん、全州料理をごちそうしてくれた文さん、そしていっしょにご飯を食べてくれたみなさん、カムサハムニダ。

トップ画像はいっしょに行った友人・ポール(マッカートニーに似てるからポール)

ぜんぶうまい棒につぎこみます