日記

昨日は久しぶりに都内へ一人で出かけた。美容院へ行くことが家から出る口実になるので助かってはいるのだけれど、やはりこの性質が祟って最寄駅に入ったあたりからギクシャクしてどこを見たら良いのか分からなくなる。通勤通学時間を避けて出発したものの電車内は混んでいて、乗り換え地点まで立って過ごすことになった。電車内でのポジションどりもビクビクしながらUFOキャッチャーみたいにカクカクと身体を操作するのはいつものことだ。手すりを触ることは難易度が高い行為なので膝を軽く曲げて重心を低く落とし、電車のさまざまな揺れに対応できるようにしていた。ただ、乗車位置が揺れが激しい場所だったらしく、めちゃくちゃ揺れた。ここだけ罰ゲームかというくらい都度都度大きく揺れて、私の右膝は外れそうだった。高校時代に部活で右脚のふくらはぎを軽く肉離れしたためか右脚が弱い。左脚を1歩前に出して両膝のクッション作用を高めてみたが、電車の揺れに対抗するには甘く、腹と臀部に力を入れて丹田あたりめがけて集中してみたが、合気道みたいに一発でへにゃりとやられた。そもそも相手は戦ってもいないので不戦負だ。数回、周辺の人にぶつかったり靴の踵を軽く踏みそうになったりしながら(瞬時に謝る技術というか癖はある)、無事に乗り換えも完了して目的地に到着した。
お腹が鳴りそうになるのをシャワーやドライヤーの音に紛らせて耐えながら美容院の時間も終わり、もう一つの目的、ビッグイシューを買うために帰り道に途中下車した。この件についてはまた書きたいと思う。買えて話せて嬉しかった。

先程、今週土曜日に開催される文学フリマ東京に持っていく新刊が届いた。これまでのエッセイ・小説の計3冊をそれぞれ数冊と、新刊を多めに持っていく予定。人前に出るとどこを見たら良いか分からないスイッチが入って内心オロオロしているが、出来るだけ多くの人に手に取ってみてほしいし、来てくれた人と話したいなと思っている。新刊をパートナーに読んでもらったら、指摘を受けたというか教えてもらった部分があり、私の気にする性質に配慮したからこそ伝えてくれたのはお互い分かっていたものの、不安との付き合い方練習中の私は一時間ほどフリーズした。そしてやっと、やれることをやる方向にシフトした。当日足を運ぶ予定の方がいたら、お会いできたら嬉しいです。


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