表参道 茶茶の間と加賀美円 うつわ展へ行ってきました。
先日、私は大学時代の友人に会いに渋谷へ行ってきました。
一年ぶりに再会した友人とその息子ちゃんとカフェでランチをして、たくさんお話をして、解散。
「はあ楽しかったなあ~」
いつもであれば娘の幼稚園のお迎えに急いで帰らなくてはならないところですが、その日は夫が迎えに行ってくれることになっていました。
久々の、ゆったり都会を満喫するチャーンス!
であれば表参道へ行こう。
表参道には行きたい場所が二か所あったのです。
まずはお目当ての、加賀美円 うつわ展へ……。
加賀美円さんは常滑焼の作家さんです。アンティークな風合いや、物語を感じるかわいらしさが合わさった、独特な魅力のある作風のお方なのです。
私は数か月前から加賀美円さんの作品の魅力にハマり、表参道で個展をしていると知った時から「じゃあ渋谷に行く予定の日に行けるがな!」とわくわくしておりました。
加賀美円 うつわ展は表参道のうつわ屋さん、TOKYO FANTASTIC201というお店で開催されていました。
渋谷から表参道へ向かい、とことこ歩く私。
「どこだどこだ~」
私はどこへ行くにもグーグルマップ様のお世話になっております。
でもグーグルマップ様はたまに自分が向いている方向を間違えることがあるのです。
「えー? こっちだったはずなのに、逆方向に向かってることになってるなあ……」
そんなこんなでいつも通り軽く道に迷いつつも、文明の利器を頼りつつ私はTOKYO FANTASTIC201に無事たどりつきました(私が道に迷いやすいだけで、お店の場所自体は普通にわかりやすいです)。
お店には、素敵なうつわたちがズラリ。
「うわぁ、これもいいし、これもいい……」
そして店内に、加賀美円さんの作品が並ぶ棚を発見!
す~っとそちらに吸い寄せられていきました。
へえ……。ほお……。ふむ……。
腰をかがめたり伸ばしたりしながら、棚に並ぶうつわを凝視する私。
とてもおしゃれなお店であるにも関わらず、私は中野ブロードウェイのまんだらけでお目当ての品を探すときと同じオタクオーラを放ちながら、作品を見させていただきました。
そして素敵な作品と出会い、購入。
猫の顔が飛び出している、マグカップ。
加賀美円さんの作品には味わいとかわいらしさと、ほんの少し不気味さがあると思うんです。そこが好きです。
なんだか心に寄り添ってくれる感じがするんですよね。つらい時や悲しい時、ほっとした時、やー幸せでんなあと思っている時。
どんな時でも心についてきてくれるような感じがあります。
その後、私は表参道 茶茶の間へ向かいました。
私はツイッターでお茶好きの方々と繋がらせていただいているのですが、複数のフォロワーさんたちが茶茶の間のツイートをしているのを今までに何度も見かけておりました。
前々から日本茶の良さについてもっと知りたい気持ちがありましたし、フォロワーさんたちのツイートを見ていて「たぶんこのお店に行くと日本茶の良さを深く知ることができそう」という予感があり、ぜひ機会があればうかがいたいと思っていたのです。
グーグルマップを駆使して、茶茶の間を無事発見!
店内は大盛況の様子でしたが運よく席が空いており、すぐに案内していただけました。
メニュー表を見て、今までフォロワーさんのツイートを見て気になっていた「かさね」というお茶のコースを注文しよう、とまずは心の中で再確認。
この「かさね」というコースは、同じ茶葉から四煎のお茶を淹れ、それぞれ違った味わい方で提供していただき、それを楽しむというもの。
そのお茶のコースとスイーツを組み合わせて注文するのですが、どのスイーツにしようか迷っていたところ、店内のどこからかこんな声が聞こえてきたのです。
「このチーズケーキ鬼うまい」
ごくり。
私は該当するチーズケーキを含む抹茶プレートを注文することに決めました。
そしてまずはお茶のコース「かさね」の一煎目がテーブルに運ばれてきました。お茶は本日のおすすめ「あおそら」にしました。
一煎目を一口飲んで、驚きました。
な、なんだこれは……!
最初はさすがに濃くて苦いなあ、みたいな感じだったのですがその感覚はほんの一瞬で、後からまるで出汁のような味やナッツのような香ばしい風味、青青しさ、コクなど様々な味わいが口に広がりました。
す、すごい!
え、日本茶ってこんな味だったの!?
こんなにもすごい味を含んでいたのか日本茶は!!!!
フォロワーさんで日本茶にハマってらっしゃる方がいるのも頷けます。
すごい。
日本茶のすごさをわからせられたくてこのお店に来たのですが、予想を超える衝撃の強さでわからせられました。
もうお茶を味わうというよりはお酒を味わう感じで、舌の上で転がしながら風味を楽しみました。
こんな味を体感できる場所はきっとなかなかない……。と思いながら、ありがたく味わいました。
続いて二煎目。
さわやかでコクのある冷茶。
一煎目と本当に同じお茶なのかと思う位に味わいが違う!
味わいは一煎目のほうが奥深く、強く感じられますが、冷茶には冷茶のおいしさがあり、清涼感のある香りが口に広がりました。
続いて抹茶のプレートと三煎目がやってきました。
三煎目のお茶は慣れ親しんだものに近い「おいしいお茶だなあ」と思う日本茶のお味。ほどよい渋みでスッキリ感がありつつ、コクのある味わいでした。
「ではさっそくスイーツを……」
まず抹茶ババロアを一口。
「ふぅむふぅむ」
めっちゃうまいやないかい。
上に乗ったジュレの部分の爽やかさとクリーミーなババロアの組み合わせが最高です。
そしてそれぞれのスイーツを少しずつ口に運び、一旦休憩。
「ふぅ……」
どれもめっちゃうまいやないかい。
おいしさに感動して頭を抱えそうになりました。
最後に四煎目は、茶海にいっぱいのお茶を提供していただきました。
説明書きを見るとうつわを変えると香りの感じ方も変わると書かれていたため、一煎目の茶杯と三煎目のカップで飲み比べ。
ほほほほんとだああ。うつわによって味も香りも違って感じる……。
私には小さな茶杯で飲みと、濃い味わいを感じられるように思えました。
この茶杯いいなあ……。
このお店でいただけるようなおいしいお茶を自分では淹れられないだろうけれど、少しでも今日感じたおいしさをまた味わいたい。夫にも味わってほしいし、自分で淹れたらどうなるのかも気になるし……。
そう思い、私は「あおそら」と茶杯をおみやげに購入しました。
茶茶の間さんでお茶の淹れ方の冊子もいただいたので、自宅で試してみようと思います。おいしい日本茶を淹れられるようになりたいなあ。
そんなわけで、素敵なうつわに触れ、日本茶の良さを知った特別な一日でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?