ねこ

大阪で刺繍加工会社を営む50歳のおっさんです。 刺繍を使ったモノづくりが大好きで、面白…

ねこ

大阪で刺繍加工会社を営む50歳のおっさんです。 刺繍を使ったモノづくりが大好きで、面白い手法やグッズのご紹介をしながら、刺繍の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。

最近の記事

CAPに刺繍・・・修行中です。

う~ん、暇だ~!(苦笑) コロナ騒動から、完全週休二日制になってしまった猫島刺繍です。 身体は楽なんだけど、精神的にねえ? さて、ここ数年、CAPへの刺繍需要が増加中! いや、僕がそう思ってるだけかな? 帽子対応の刺繍機が無かったので、基本的にお断りしていたのですが、 そうも言っておられず・・・ 某刺繍機メーカーさんに〇し売りされた?1頭機、活躍中です。(笑) ただ、メーカー問わず、構造的に仕方無いかも知れないのですが、 細かな文字とか?綺麗に出ませんねえ・

    • 道から外れてみる?

      提案用サンプルを作る時は、まず、デザインや色等の構想を練って、 材料を用意して・・・その組み合わせによって、様々なものが生まれます。 機械刺繍の場合・・・ 1.デザインの構想 2.加工する商品の選定 3.データ作成 4.色の組み合わせを決めて、ミシンで縫う →「出来上がり!」なのですが、ここの工程で手間が掛かるのが データ作成 量産に移行出来れば問題ないが、サンプル用に1点だけ作って、 「はい。終了!」ってのも勿体ない。 じゃあどうする? 次に出来るの

      • 不思議なTシャツ量産中(笑)

        刺繍屋の主な業務は、お客様からご依頼をいただいて、加工をする。 いわゆる「待ち」のお仕事ですね。しかし、ただ口を開けて待っているだけでは、この厳しいご時世、食べてはいくことは出来ません。新しい材料を探したり、設備投資、新技術の開発。そして、それを適当な端切れに載せて、お客様にお見せする。一昔前なら、それで商談が出来たのですが、今はちゃんとした「カタチ」にしてお持ちしないと、相手にもしてもらえません。(苦笑) Tシャツ等を仕入れて、そこに刺繍を載せて、販売出来る状態にしてのプレ

        • 未だに分からない。

          今日はスパンコールを使った作品です。 いろんな色のスパンコールを使ってるねえ? そう見えますが、スパンコールを縫い付ける糸の色を変えて、疑似的に多色に見せています。スパンコールがホログラムになっており、縫い付けた糸色を反射しますので、赤で縫えば赤に見える。そういう手法です。 そして、下側はスパンコールに昇華プリント。 良い感じの派手さ加減です。(笑) 一般的に工業用で使用されているスパンコールは、リールに巻かれたブレード状になっており、1つのスパンコールを縫い付け、カッター

        CAPに刺繍・・・修行中です。

          〇〇がヒントに。

          サンプルを作る時って、見かけた何かを基にってこと、多いですよね? 買い物中に見かけた商品からヒントを得たり、そのまま・・・ いやいや・・・NGです。(笑) 今回は、この季節ならではの「田植え」から・・・近くに田んぼはないんですけどね。(苦笑) 沢山の色糸を使ってるように見えますが、1本の糸で、色が段階的に変わっていく、マルチカラーの糸があります。その段染め糸を使って、立体的なフワリ刺繍です。飛び飛びのドット表現がポイント。 そして、ハートのアップリケ。こちらは、鏡のような素材

          〇〇がヒントに。

          ボロボロ×2

          今日はダメージ加工。もう、珍しくもない加工法ですが、初めて見たときは、「何で新品なのに、ボロボロにするわけ?」と・・・それから数十年?ようやく・・・慣れました。(笑) 今回の商品は、ボロボロになった、自前のデニムパンツを切り刻み、アップリケ刺繍に。その後の洗い加工で、さらにボロボロに・・・。いや、まだ綺麗な方かな?まだ、余地はあります。ここからさらにリメイクして、また再登場ってのも?(ニヤリ) この辺りの加工手法も様々なものがありまして、「これ着れるの?」ってくらい、スペシャ

          ボロボロ×2

          〇〇風

          またまた、「何とか風」です。(笑)今日は、エンボス加工風です。エンボス加工とは、素材に凹凸を作り、何かを浮き彫りにするような加工法です。ただ、この加工、特殊な金型が必要で、凄く高いんです。なので、刺繍で同じようなこと出来ない?ってことで、編み出された手法です。何かしらの素材(綿等)を裏に敷いてステッチ刺繍。身近なところでは、キルティングのようなイメージでしょうか。縫ったところが凹み、それ以外のところが綿の厚みで膨らむ。今回のものは、3D刺繍で使う、ウレタンフォームを使って、よ

          〇〇風

          何て呼べば?

          よく使う手法ですが、裏に充て布をして、縫い付けた後にハンドカット。 リバースアップリケ?オポジット?どなたかご教授を!(笑) 柄物の異素材を敷いて、その上に本体生地を載せて、縫い付け。ミシンの上で、ハサミカットしてから、ウレタンを載せて、3Dの文字刺繍。ミシンが止まっている時間の方が長いという、非効率なお仕事です。(苦笑)いつの日か、こういうのもミシンが自動でやってくれる。そういう日が来るのかなあ?

          何て呼べば?

          〇〇風

          手刺繍みたいなボリューム感が欲しい!というご注文をよくいただきます。手刺繍ですと、毛糸みたいな太い糸も使えますしね!ただ、刺繍機で扱える糸は、ある程度限定されますし、特に太糸の扱いは難しい・・・。ということで、普通の糸を使って、太糸風・手刺し風刺繍です。糸を重ねることで、太糸のようなボリューム感。手で刺したような、ザックリ感。面白い表面変化が得られます。いかがでしょうか?

          チョキチョキ

          今日は、ちょっと変わったアップリケ刺繍をご紹介。通常、アップリケ刺繍というと、あらかじめ金型やレーザー、ハサミ等を使ったカットしておいた生地を縫い付ける手法ですが、今回の「スラッシュキルト」は、3色の生地を本体の上に載せて、5mm間隔の縦ストライプ状に縫い付け。その後、文字周りと縦に縫った糸の間をハサミでカットしています。カットした生地端がカールして、こういう見え方に。 こんな時代にまだハサミカット?と、思われるかもしれませんが、まだまだ人間の手が必要なんです。「手作り」部分

          チョキチョキ

          フォトステッチ

          朝から不気味?(苦笑)写真を取り込んで、刺繍にする「フォトステッチ」です。この手法も、いろんな種類がありますが、これは1色の糸の振り幅、密度でデザインを表現しています。エアブラシでプリントをプラスして・・・いい雰囲気でしょう?(笑)

          フォトステッチ

          要らないものなのか?

          服を見てて、「これ、刺繍が入ってなかったら良いのに」って思うことありますよね?そんなこと言っちゃうと、刺繍屋失格になりますが。(苦笑)でも、時々、余計なもののように思うことがあります。刺繍を入れると、見た目は良くても、固くなったり、ザラザラしたり・・・悩ましい。でも、立体的で触れてみたくなったり、糸を並べることで生まれる表面変化。やっぱ刺繍って良いな。(笑)どっちやねん!(爆)

          要らないものなのか?

          まだまだ手が必要

          今日は手作り感満載の加工です。勿論、刺繍機は使いますが、ほとんどが手作業。本体生地の下に2枚の生地(黄・オレンジ)を敷いておいてミシンで縫い付け。あとはハサミでハンドカット。その後、これまた手作業で樹脂プリント。手間が掛かります。(苦笑)100枚作っても、2つとして同じものは作れません。こういう緩いところも、刺繍の良さかと。

          まだまだ手が必要

          CAT ISLAND?

          猫島=CAT ISLAND ベタですが・・・。(笑) レーザーカットアップリケ刺繍、昇華プリント、フワリ刺繍、染め・・・ 様々な加工を組み合わせてみました。ファストファッション隆盛の昨今ですが、複合加工で他と差別化を図ってみてはどうでしょう?お金と時間は必要ですが、ワクワクするような楽しい作品が出来るかも?

          CAT ISLAND?

          3D刺繍

          ベースボールキャップなんかでよくある、立体刺繍。工程としましては、ウレタン?のような分厚いものを生地の上に載せて刺繍。終わったら、不要な部分(刺繍に包み込まれなかった)を除去。ほんと単純な作業にも関わらず、圧倒的なボリューム感・・・伝わってます?(笑)写真の腕を磨かねば・・・。

          3D刺繍

          刺繍屋のお仕事?

          一見、刺繍には見えないこの商品。中央部はラインストーンですが、上下の羽はアップリケ刺繍です。レーザーで羽状にカットした生地を縫い付けた後に、カラフルなグラデーションの昇華プリントで仕上げました。羽がひらひら~!

          刺繍屋のお仕事?