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道から外れてみる?

提案用サンプルを作る時は、まず、デザインや色等の構想を練って、

材料を用意して・・・その組み合わせによって、様々なものが生まれます。

機械刺繍の場合・・・

1.デザインの構想

2.加工する商品の選定

3.データ作成

4.色の組み合わせを決めて、ミシンで縫う

→「出来上がり!」なのですが、ここの工程で手間が掛かるのが

データ作成

量産に移行出来れば問題ないが、サンプル用に1点だけ作って、

「はい。終了!」ってのも勿体ない。

じゃあどうする?

次に出来るのは、商品を変えたり、材料を変えたりで、

見た目を変えること。

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色を変えたり、特殊な糸を使ったり、組み合わせ次第で、

様々な「顔」になるのも面白いところ。

そこからさらにマニアックに・・・

「服を裏返して、裏から刺繍してみてはどうか?」

それだけなら、単なる刺繍の裏の顔?になってしまうので、

上下の糸をひっくり返してみる。

下糸として使う糸を上糸に使用し、ボビンに上糸用の糸を巻く。

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「生地の裏表間違えてる!」

って、突っ込みが来そうだが、一蹴。(笑)

これはこれで、よく見てみると、変わった見え方・・・

お客様から、「どうなってるの?」と、結構ご質問をいただく。

まんまと引っ掛かったな・・・。(ニヤリ)

調子に乗って、今度は上下の糸を元に戻して、同じく裏側から刺繍・・・

あらら!これは大失敗。お見せ出来ません!(苦笑)

でも、廃棄しちゃうのも勿体ないので・・・染めちゃう

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段染めの糸がチラチラ見えるのが表。

ポリエステルの段染め糸はそのままで、下糸に使った綿糸が

生地と一緒に染まり、何とも不思議な見え方の逸品誕生。

ここまで来ると、加工に詳しい同業者でも、

「どうやって作ったの?」

はい!「おいしい餌」の出来上がり!(笑)

1つのデザインで、いろいろ楽しめました。

人がしないこと、考えないこと・・・

そこにビジネスチャンスがあるんですが、

難しいことを考える前に、マニュアルから外れて、

まずはいつもと真逆のこと?

そういうことにチャレンジしてみるのが、ある意味「お得」かも?

まあ、こういうことしてるから、「不思議なTシャツ」が、
いっぱい出来上がっちゃうんですが・・・。(苦笑)


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