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不思議なTシャツ量産中(笑)

刺繍屋の主な業務は、お客様からご依頼をいただいて、加工をする。
いわゆる「待ち」のお仕事ですね。しかし、ただ口を開けて待っているだけでは、この厳しいご時世、食べてはいくことは出来ません。新しい材料を探したり、設備投資、新技術の開発。そして、それを適当な端切れに載せて、お客様にお見せする。一昔前なら、それで商談が出来たのですが、今はちゃんとした「カタチ」にしてお持ちしないと、相手にもしてもらえません。(苦笑)
Tシャツ等を仕入れて、そこに刺繍を載せて、販売出来る状態にしてのプレゼン。
デザイン、色、etc. 全てを自身で考えねばなりません。

一般的な服が出来るまで・・・まず、テーマを決めて、素材・服の形・カラー展開の選定。そして、どういう加工を施すか?モチーフやロゴを考えて、それをプリントにするのか、刺繍?それとも他の加工?
デザイナーの方って、やっぱり凄いなあ・・・そう思える瞬間です。

刺繍屋のアプローチは真逆で、まず「見せたい加工法」の選択。そこから、その加工が生きる・映えるモチーフを考えます。そして、出来上がりをイメージしながら、色や服の形・メンズ or レディース・・・対象となる商品を仕入れて加工。ちゃんとしたテーマ決めをせずに、勢いだけで進行するので、「何でこんなの作ったんだろう?」ってのがしばしば。(苦笑)
そうこうして出来た、「不思議なTシャツ」に埋もれる現状。(爆)

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今回の作品は・・・
*弊社が得意としている立体的な「フワリ刺繍」の面白さを伝えたい!
*フワリ刺繍と平刺繍をMIXすることで高低差を出し、立体感を強調。
*作者が猫島なので、猫ブームに乗っかって・・・。(笑)
*単なる猫のデザインではありきたりなので、猫のモチーフに、迷彩柄をMIXさせたらどうか?
そういう意図で作ってみました。
珍しく?お客様の評価は上々でした。

いつかは自分のデザインした商品を販売するという、D2Cを最終着地点にしたいと思っています。夢のまた夢なのかも知れませんが、自分の作ったものを手にされたお客様が笑顔になれる。そういうモノ作りが出来れば・・・日々精進ですねえ。

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