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猫のたかは考えた「痛いという伝達が伝わってこないこと」について

僕は毎日、とても健康だ。僕がどれくらい健康かは僕には分からない。けれども、僕は凄まじく健康だと思う。

まめ子やまめ子の夫を見ていると分かる。

まめ子もまめ子の夫も、足を痛めている。足を痛めると、なかなか上手く歩くことができなかったり、うまくバランスを取れなかったりする。

でも、僕の足は自由自在に動く。
誰かが僕を高いところから落とそうが、僕は大丈夫だ。しっかり着地できる強い足を持っている。

僕がなぜ自分はすごく健康かと思うかというと、僕には体の痛みがない。

まめ子もまめ子の夫も痛みを感じている。痛いという感覚は、どういう感覚なんだろうか?痛いという感覚が脳に伝わってくる感覚。これはどういう刺激なんだろうか。

たとえ足が痛んでいても、もしそれが脳に伝達されなかったら、まめ子もまめ子の夫も、痛いということすらわからない。

なぜわざわざ脳に伝達されるんだろうか?恐らく、それはあなたの体が SOS を出していますよ。ということを伝えたいんだと思う。

僕の脳には今痛いという伝達が全く伝わってこない。全く伝わってこないから、僕は勝手に健康だと思っているだけかもしれない。

もしかしたら伝わるための回路がうまく作動してないのかもしれない。僕には、それは分からない。今はとにかく、僕の脳に痛いというものは全く伝わってこない。だから、僕は健康だと思っている。

僕にとっては、足も手も、それから目も鼻も口も舌も、全て問題なく機能している。

僕は自分の体を自由自在に動かすことができる。だから僕はすごく健康だと思う。

そして僕は体が健康なだけでなく、精神的にもすごく健康だ。

精神的にものすごく健康というのは、どういう意味かというと、僕は悩みがない。

まめ子はよく悩んでいる。
そしてまめ子が悩んでいることのほとんどが、明日はどうなるだろうか?これからどうしようか?という未来のこと。これがまず一つ。それから、あの人はどう思っているだろうか?この人にどう思われただろうか?という人間関係のこと。これがもう一つ。

まず第一に、僕は明日のことを考えない。僕は今日の一日に集中する。僕は明日のことどころか、今が午前なら午後のことも考えない。今が午後なら、夜のことも考えない。

第二に、僕は人間関係についても悩みがない。他人がどう考えるかを、考えることはあまりしない。単に僕の脳のキャパが足りないのかもしれない。

もう一つ本当のことを言うと、僕にはそれほど人間関係がない。正直に言うと、僕の人間関係はまめ子とまめ子の夫しか基本的にはない。

もちろん、まめ子の家に来客が来る時には、新しい関係性を持つけれども、一時的だ。普段はまめ子とまめ子の夫しかないんだ。

つまり、僕の人間関係というのはものすごく小さい。そして、僕はまめ子とまめ子の夫にどのように思われようが、僕はまめ子とまめ子の夫を愛するという風に決めている。だから、彼らが僕をどのように思うかを、僕は気にしていない。僕が彼らをどういう風に思うかを僕は気にする。

僕は一瞬一瞬、その時間を過ごすのに一生懸命になっている。

僕は食べるのも一生懸命だし、寝るのも一生懸命だ。僕は遊ぶのにも一生懸命だ。

僕は待つことにも一生懸命だし、僕は静かにするにも一生懸命だ。僕はその瞬間、その瞬間を全力で生きている。だから、僕の精神はとても健康だ。

明日から、突然脳の伝達回路が正常になって、何かの痛みを伝えてくるかもしれない。それは分からない。でも明日のことは考えない。

僕は今日とても幸せだし、今日とても健康だ。少なくとも僕はそう思っている。

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