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飛び出すnote・ふれあうheart 旅

行ってきました、東京!

まるで3日めのカレーのように濃厚で、味わい深い旅でした。岡山に帰って2日経ったいまも、まだ心がウキウキしています。少し倦怠感もある。心地よいトランス状態。体の内側も外側も、頭のてっぺんから足の先まで、めいっぱい使ったなあ。

とにかくたくさんの人に会ったのです。そのつどエネルギーを交換したから、わたしの中にいまそれらが渦巻いている。

記憶が新しいうちに綴ります。3日分なので長くなること間違いなし!お時間ある方はおつきあいいただければ幸いです。

DAY1

【岡山→日本橋】
昼15時ごろ、日本橋の友人宅に到着。彼女は不在のため、借りた鍵で部屋に入る。9匹の猫にカリカリをやってくれと置き手紙があったのでそれに従う。わらわら寄ってきてスリスリされたので、セーターとジーンズが毛まみれに。全身にコロコロを走らせ、スーツケースなしの身軽な体ですぐに外出。目指すは永田町。

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(旅のお供「満吉くん」。都会の人混みにやや緊張しております)

【日本橋→永田町】
永田町駅下車。「国立国会図書館」で読みたい雑誌があったのです。これ。

日本初の女性を愛する女性のための商業誌「フリーネ」

1995年に2号だけ出て休刊になった幻の雑誌で、ネットで探しても購入できない。読んでみたい!とTwitterで叫んだら、mamiさんから情報が。

国会図書館で読める!どこにあるのか、どうやって行くのか、ネットで調べた情報を元に国会図書館へ。入館したのは16時過ぎ。次の約束もあるから、あと40分しかいられない。まず利用者カードを作らねば。急いで申請しました。

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カードを手にゲートイン。ものすごい数の人がパソコンに向かって何かやっているのを横目に、案内カウンターみたいなところへ行き、
「フリーネという雑誌を読みたいのですが、どうすればいいですか?」と尋ねた。
対応してくれたメガネ男子いわく、この日の閲覧予約は16時で締め切ったとのこと。ほとんどの書籍は閉架書庫にあるため、事前申し込みが必要なのだった。

「また来週お越しください」と言われ、「岡山から来てるんです!」と泣きつくのも大人気ないので涙を飲み、それでもせっかく来たのだから、何か読みたいと開架書棚へ。手に取ったのは江戸落語の解説本。これがなかなかおもしろい。

「落語に出てくる町人は、大抵が九尺二間の裏長屋に住んでいる。隣との仕切りは薄壁1枚。長い釘を打ったら隣へ突き抜けてしまうという、あり得なくもない話をネタにしたのが『粗忽の釘』です」
噺を思い出しながらにやにや笑っていたら、あっという間にタイムリミット。きっとまた来ようと利用者カードを胸に、暮れかかった空の下を駅へと引き返す。次に向かうは有楽町。

【永田町→有楽町】
ビックカメラの1Fで、tamitoさんと待ち合わせ。漫画「夕凪を写しに」シリーズ3作めに詩を書いてくれた方です。

外国人がオーナーの大衆酒場に案内してもらいました。刺し盛りと瓶ビールで乾杯!tamitoさんは落ち着いた雰囲気の方で、とにかく博識。少女漫画にもくわしく、私の漫画にも大いに役立つ貴重な話をいろいろと教えてくださいました。私はビールのあとに頼んだ熱燗をちびちびやりながら、ひたすらメモを取っていた。

「国会図書館で何か読みたい本があったんですか?」とtamitoさん。
「はい、ちょっと雑誌を」
「マニアックな雑誌?」
「……そうです」
しっかり見抜かれていました。

隣のテーブルに座っていたニュージーランドからの観光客3人と、いい加減な英語で会話を楽しんだりもして、大いに笑って店を出たところでtamitoさんとお別れ。

コンビニでチューハイとつまみを買い、日本橋の友人宅に千鳥足で帰還しました。シラフの友人とチューハイ片手にいろいろ喋り、お風呂から上がってすぐに寝た。と思う。あまり記憶にない。朝までぐっすりでした。

DAY2

【日本橋→高田馬場】
8時半に起きて荷物の整理。ゆうべ履いていた靴下の片方がなくなっている。そこらへんを探したけれど見つからないので諦めた。9時半に家を出ると言っていた友人が、9時を過ぎても起きてこないのをそのままにしていたら、9時15分ごろ寝室から悲鳴

「きゃーーー寝坊した!どうして起こしてくれないの!ゆうべ4時まで起きていろいろやってたんだよ。部屋の電気つけたまま寝落ちしちゃった!電気ついてるから起きてると思った?思うよね。ああ、何着て行こう。猫にごはんやっといてくれる?そうそう、ゆうべさあ、猫がみんなサラの布団で寝てて、あたしのベッドに誰も来なくて超ショックだったよ!あ、猫トイレも掃除しといてくれる?鍵、鍵。じゃあ行ってくるね!」

彼女を見送ったあと猫の世話をし、予定よりも遅れて高田馬場へ。

【高田馬場→三越前】
目当てはこれです。

「東京にあるの?」という私のつぶやきに、さえさんからお返事が。

高田馬場駅から歩いていけるらしい。昼には日本橋にいないといけないので、ちょいと急がねば。改札の駅員に「ここに行きたいんです」と地図を見せる。スクショした地図の「オオゼキ高田馬場店」に赤い丸。
「ああ、この出口からは反対方向ですね。駅に沿って戻る形で歩かないといけません。ここから500メートルぐらいあります」

東京の駅地下って、どこもマラソンできそうなほど長いのね。岡山なんて電車2両で走ってます。JRしかないし。出口間違えても一瞬で合流するわよ。

さて、反対の出口から地上に上がった。延々続く緩い坂道を息を切らしながら歩きました。腕時計を見る。まだか、まだかと焦る目の先へ、ついに降臨!

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これだーーー!!さえさんのオオゼキnoteのカバー写真とおんなじ!

スーパーの看板見上げて、体が震えたのは初めてです。次の予定に間に合わせるため、滞在できるのは10分間。急いで店先へ。

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みかん祭り開催中でした。オレンジに染まる入口が眩しい。

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にんにく祭り。

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洋酒祭り。

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噂通りの偏執的な品揃えに、ハイテンションの満吉くん。

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とうがらしに茎がついてるよ!初めて見た。芸術的!

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店員さんの愛が感じられると評判のPOPも発見。

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知っていますか?しじみのすごいの!

あなたの筆文字もすごいよ!ビシビシ伝わるしじみ愛。

砂抜きしたしじみは48時間以上冷凍してから使うと、肝臓にいいと言われるオルニチン量が4〜8倍に増えるんだって。「きのう何食べた?」でシロさんも冷凍してたね!しじみは冷凍。覚えました。

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こちらは富山県産ツヤツヤの生するめいか、499円!お安い!

あー、カゴを持ちたい!買い物したい!これ焼いて一杯やったらうまいだろうなあ。明日の飛行機に生するめいかの持ち込み、しちゃおうかしら?

ブブー!タイムアップデス!

くぅ・・・!
泣く泣く手ぶらでオオゼキをあとにしました。次の上京時はオオゼキ中心にスケジュール組む!

【高田馬場→三越前】
待ち合わせの「コレド室町」に到着。オオゼキからコレド。予想通り、改札から出口までが長かった。

予約していたスペイン料理店で、かねきょさん森とーまさんに会うことができました!「週刊BLマガジン」の共同運営メンバー集結です。

(1月号の表紙イラストを描いてくださったかねきょさん。会った勢いで2月号もおねがいしました)

かねきょさんは笑顔のあったかい温和な方で、教員時代の楽しい話やご家族のエピソードなどをたくさん話してくれました。
「授業を一から組み立てたり、大勢の生徒の前で先生を演じたり、それが毎日繰り返される教師という仕事は毎日がクリエイティブなんです。だから自分の創作意欲が仕事で満たされていました」というお話がとても印象的だった。そういう視点から見ると、先生って楽しそう。

とーまさんは大きな瞳が印象的なかわいらしい方でした。3歳の娘さんを保育園に預け、午前中に用事を済ませたあと合流してくれた。彼女の小説はnoterの間でも有名で、創作にかける意欲を直接聞き、これからますます活躍の場を広げる予感がしています。
(育児の先輩かねきょさんが、「娘さんが小学校に上がったら、もっと動きやすくなるよ」とアドバイスしていたのも微笑ましかったなあ)

お二人からお土産をいただきました。

名残を惜しみつつ、東京駅で散会しました。(とーまさんがバスで帰るのを見送りがてら、3人で三越から歩いてきた。おしゃべりしながらあっという間でした)

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【東京駅→自由が丘】
泊めてもらっている友人の展示を見に自由が丘へ移動。ぽつぽつ雨が降ってきたので、休憩も兼ねて「星乃珈琲店」へ。

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人と会うのは楽しいね、満吉くん。出会いは宝だね。

30分ほどして店を出たら雨が上がっていた。暮れかけた街を「ギャラリー自由が丘」まで歩く。

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中に入るとここでも意外な出会いがありました!

何年か前に鳥グッズイベントで知り合った、仙台在住のあみぐるみ作家あやっちさんが、お友だちと遊びに来てくれていたのです。Twitterで言葉を交わしたばかりだったので、目の前にいることに驚きました!「なんで東京に!?」
お茶菓子をいただきながら、久しぶりにゆっくりお話できました。なんとあみぐるみのサプライズプレゼントまで!

ギャラリーでは、友人、江戸家猫ハッピー「江戸満遊展」を満喫しました!
彼女の父親、三代目江戸家猫八を中心に江戸家の歴史を紹介するかたわら、拠点である日本橋の江戸から令和に伝わる文化、伝統を紹介する展示です。


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三代目猫八師匠の着物や、著名人から寄せられた色紙、手紙などの展示。

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家族写真。(デーモン閣下が混じってる)

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着物のリメイク品。手ぬぐいや前掛け。

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漆塗りのお箸。ベンガラのピアス。金継ぎの器など、伝統文化作品が数多く紹介、販売されていました。

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猫ハッピーさんのwebショップ猫満福庵(ねこまんぷくあん)のグッズ販売コーナーも。(猫の首輪とぬいぐるみは私が作りました。ぬいぐるみの風呂敷は猫ハッピー作)

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岡山の満吉くんも一緒に記念撮影。(このあと、ここに置かれたまま忘れられていた満吉くん。あやうく東京へ居残りになるところでした)

ギャラリーには、猫ハッピーさんを訪ねてひっきりなしのご来客。お茶出しなどを手伝っていたヒトミさんと私も仲良くなり、3人でごはん食べたりワイン飲んだり、ついには猫ハッピーさんちで一緒にお泊まりしたりして。
ご縁いっぱい、笑顔の絶えない一日でした。

「江戸満遊展」は明日16日まで開催。詳細は猫満福庵サイトをごらんください。

DAY3

【日本橋→池袋】
2日めの夜もぐうすか寝て、目覚めたらいよいよ東京最終日。この日は寝坊しなかったパジャマ姿の友人に玄関で手を振り、池袋に向かいました。これから会う人に「34番出口で会いましょう」と言われていて、出口が34個もあるのか!とおののいた私は、駅地下を1時間歩くつもりで気合を入れた。(34番の奥にもまだ出口は続いていました)

待ち合わせていたのはマリナ油森さん。小さなお子さん2人、ベビーカー連れで会いに出てきてくださいました。歩いて5分ほどの広い公園にあるカフェで語らうことに。ぽかぽか陽気のもと、カウンターテラスに腰をかけてプレゼント交換。

マリナさんがピザ窯で焙煎したというコーヒー豆。最高に美味い!私の中ではスタバを超えました。

「一度は会ってみたいnoterさん」の中にずっと入っていたマリナさん。彼女が春には渡米が決まっていると知り、今回どうしても顔合わせしたかったのです。
彼女のノリのいい文章から、どちらかというとラテン系のにぎやかな感じかと勝手にイメージしていたのだけど、実際に会ってみるととても穏やかで上品な、笑顔の美しい女性でした。

「公園なら子どもを”放牧”できるから(笑)」という理由で選んでくれた遊具つきの広場。2人のちびっこは好きな方向へ走って行き、目を離した一瞬後には反対側にワープしている。マリナさんはベビーカー、私はスーツケースを片手に追いかける形でカフェラテ立ち飲み。会っていた2時間のうち、落ち着いてゆっくり話せたのは最後の10分ぐらいだったけど、お子さんとの触れ合いも含めてとても楽しく、思い出深いひとときになりました。

【池袋→羽田経由岡山】
空き時間の暇つぶしにと思って持ってきた文庫本、大判ノートを一度も開くことなく、電車に乗っている間もただ楽しくてワクワクする旅でした。いまから会う人への期待のワクワク、別れたあとの思い出し笑い。今回会えた人全員と、また会いたい!と思いました。こちらから「会いたい」と勇気を出して声をかけて本当によかった。

会いたかったけど会えなかった人も何人かいます。次回はぜひそのみんなにも会いたい。また声をかけますね。

帰りの飛行機が岡山空港に着いたのは夕方。駅までの高速バスに乗るつもりが、夫が車で迎えに来てくれていました。途中で寿司折を買って帰宅。炊事と洗濯も済ませてあって、荷ほどきのあと思いきりくつろぐことができました。

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すべての人、すべての出会いに感謝します。みんな、ありがとう!

飛び出すnote、楽しすぎる。癖になりそうです。

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