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ほろ酔いクリスマス

久しぶりに酔っ払っている。
耳と頬があったかくて、夜の冷たい空気が心地いい。
でも、夏だろうが冬だろうが、飲んだ帰りの夜道がとても好き。

今日はカフェでのバイトを終えた後、6歳下の学生バイトちゃん達と3人で居酒屋に行ってきた。

クリスマスらしさなんていらない、と あえて沖縄料理のお店を選んだ。

クリスマスイブに彼氏と喧嘩をして冷戦状態だとか、今夜カフェの閉店まで粘っていたカップルは実は別れ話をしていたようだとか、昼間に見た中学生カップルのプレゼント交換がとても可愛らしかった、とか。
明日には忘れてしまいそうな話をしながら、ゴーヤチャンプルーと海ぶどうを食べた。

外でお酒を飲むのは、半年ぶり。
久しぶりの居酒屋の雰囲気とお酒はとても美味しくて、泡盛のカクテルたった1杯で もうほろ酔いだった。
青の洞窟と名付けられたカクテルは、幻想的な青緑色だった。


バイト終わりに、バイト仲間の歳下の女の子達と、終電までのほんのちょっとの間だけお酒を飲む。
私は何を話すでも無いけれど、若い女の子達の他愛ない話を聞いて、たまに茶々を入れながらにやにや笑ってお酒を飲む。

ただそれだけのことなのに、ここ数日間でなんとなく空いていた心の隙間が 少しだけ塞がった。

あぁそうか、お酒って楽しいんだなって、やっと実感できた気がした。

27歳のクリスマス。
これまでよりも、少しお酒が好きになったクリスマス。

昼間の中学生カップルが、明日も来年も幸せでありますように。


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