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nekonomimi1026
2024年2月26日 01:01
思いもしなかった決別の言葉にただただ泣きじゃくり、その夜は眠れぬまま過ごした。そして航にメッセージを送る。『ごめんなさい もう一度話がしたいです』すぐに既読がついたものの、返信はなかった。どんなに辛い出来事があっても仕事は休むことが出来ない性分だ。翌日、出勤すると、同期の高岡が飛び上がって驚いている。高岡)ちょ、ちょ、ちょっとぉ!何その顔!ひっどいクマ…。あっ、わかっ
2024年4月27日 23:23
会議室に通された侑芽は黒岩と共に席に着き、険しい表情をした副市長から問われる。副市長)君が観光推進課の一ノ瀬さん?副市長は50代半ばの中年男性である。普段はまず会う事もない副市長に萎縮してしまう侑芽。侑芽)はい。一ノ瀬侑芽と申します。副市長)ここに呼ばれた理由はわかっとる?侑芽)いえ……すると副市長の秘書がパソコンを傾けて侑芽に見せてくる。画面を覗くと市民を名乗
2024年4月28日 11:53
航は侑芽からの連絡に事態を知る。メッセージのやり取りで、航はすぐに誰の仕業か検討がついた。航)アイツや……その瞬間、青筋を立てるほど怒り心頭になり、拳を床に叩きつけた。正也)おい、何やっとんが。怪我するぞ航)これ終わったら、ちょっこし出てくる正也)なんや急に……まぁ、きりもええし、たまにはリフレッシュも必要やちゃ!今日はもう上がれま航は昼食も食べず自宅に戻り、
2024年4月28日 17:20
侑芽は城端のアパートに戻った。航が役所まで迎えに来る事になっていたが、とても会う気にはなれない。部屋に入ると同時にスマホがブルブルと鳴っている。航からの着信であった。何度もかけてくるから、思い切って電話にでる。侑芽)はい……航)やっとでた。今どこにおるが?役所で待っとれ言うたがに焦っている様子の航。侑芽はか細い声で答える。侑芽)ごめんなさい……航)なんで泣い
2024年4月29日 21:33
キスを避けた侑芽。航は呆然とした。侑芽)少し……考えさせてください航)考えるて……何を?侑芽)これからのこと。仕事も……航さんとの事も……航)俺との事て何を?まさか、別れるて言うんか?昔のこと……そんな気になるんか?侑芽は黙ったまま何も答えない。航)俺は嫌や。こんな時にこんな事で。侑芽がしんどい時に1人にはできんちゃ強引に抱き寄せる航。ずっと人に無関心だった男が、