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【小説】連綿と続け(50話まで無料)

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#富山

【小説】連綿と続けNo.30

【小説】連綿と続けNo.30

思いもしなかった決別の言葉に
ただただ泣きじゃくり、
その夜は眠れぬまま過ごした。
そして航にメッセージを送る。

『ごめんなさい もう一度話がしたいです』

すぐに既読がついたものの、
返信はなかった。

どんなに辛い出来事があっても
仕事は休むことが出来ない性分だ。
翌日、出勤すると、
同期の高岡が飛び上がって驚いている。

高岡)ちょ、ちょ、ちょっとぉ!何その顔!ひっどいクマ…。あっ、わかっ

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【小説】連綿と続け No.47

【小説】連綿と続け No.47

会議室に通された侑芽は
黒岩と共に席に着き、
険しい表情をした副市長から問われる。

副市長)君が観光推進課の一ノ瀬さん?

副市長は50代半ばの中年男性である。
普段はまず会う事もない副市長に
萎縮してしまう侑芽。

侑芽)はい。一ノ瀬侑芽と申します。

副市長)ここに呼ばれた理由はわかっとる?

侑芽)いえ……

すると副市長の秘書が
パソコンを傾けて侑芽に見せてくる。
画面を覗くと市民を名乗

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【小説】連綿と続け No.48

【小説】連綿と続け No.48

航は侑芽からの連絡に
事態を知る。

メッセージのやり取りで、
航はすぐに誰の仕業か検討がついた。

航)アイツや……

その瞬間、
青筋を立てるほど怒り心頭になり、
拳を床に叩きつけた。

正也)おい、何やっとんが。怪我するぞ

航)これ終わったら、ちょっこし出てくる

正也)なんや急に……まぁ、きりもええし、たまにはリフレッシュも必要やちゃ!今日はもう上がれま

航は昼食も食べず自宅に戻り、

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【小説】連綿と続け No.49

【小説】連綿と続け No.49

侑芽は城端のアパートに戻った。
航が役所まで迎えに来る事になっていたが、
とても会う気にはなれない。

部屋に入ると同時に
スマホがブルブルと鳴っている。
航からの着信であった。

何度もかけてくるから、
思い切って電話にでる。

侑芽)はい……

航)やっとでた。今どこにおるが?役所で待っとれ言うたがに

焦っている様子の航。
侑芽はか細い声で答える。

侑芽)ごめんなさい……

航)なんで泣い

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【小説】連綿と続け No.50

【小説】連綿と続け No.50

キスを避けた侑芽。
航は呆然とした。

侑芽)少し……考えさせてください

航)考えるて……何を?

侑芽)これからのこと。仕事も……航さんとの事も……

航)俺との事て何を?まさか、別れるて言うんか?昔のこと……そんな気になるんか?

侑芽は黙ったまま何も答えない。

航)俺は嫌や。こんな時にこんな事で。侑芽がしんどい時に1人にはできんちゃ

強引に抱き寄せる航。
ずっと人に無関心だった男が、

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