最初で最後のラブレター

あなたが虹を渡ってから20年たちました。
今でもあなたが大好きです。

あなたが私の家族になってから、花粉症の季節じゃないのに鼻水が出て、くしゃみが止まらなくて、息を吸う暇もない。
猫アレルギーだと知った時は、大笑いしました。

あなたはそんなこと、全然お構いなし。
私の顔を背もたれにして寝て「窒息殺人未遂事件」をおこしたり、帰宅時・お風呂あがりには、なめにきてくれました。
ザラザラして少し痛い感触が好きになった私は、猫変態まっしぐら。
もう元には戻れません。

20年たった今でも、2度とあなたのお腹に顔をうずめて呼吸できないことに絶望を感じます。

そうそう、一般的に猫はお腹をマッサージされることが好きなんだと思っていました。違ったなんてビックリです。
あなたは、お腹を出してはマッサージをねだり、気持ち良くなってヨダレを垂らす毎日でしたね。お腹に飽きると後ろ足キックが入り、顔に移動。

私は手の位置を変えなくても、あなたが動いてマッサージの場所を指定してくれるので、楽チンでした。

猫は後ろ足を握られることも苦手みたいですよ。
あなたは後ろ足を広げてパカーンと全開にしても、のどをゴロゴロして喜んでいました。本当に猫だったんでしょうか？

どこを触っても怒らない。
寝ていても、私が猫吸いしたいときにはお腹を出してくれる。
最高の猫様でした。

ただ、真夏の暑い日でもソファに座ると隣にきて、体をべたっりくっつけて寝るのは、勘弁して欲しかったです。
自分からくっつくくせに、なでると嫌ーな顔をして、でものどはゴロゴロしている。矛盾だらけのあなたを愛しています。

私はあなたが夢に出てきてくれることを、楽しみにしていました。
まだ1度も登場してくれないのは、私の気合いが足りないのでしょうか？
それとも、もうとっくに生まれ変わって、可愛い飼い主さんにデレデレすることに忙しいのかな？

あなたが生きていた時代は、まだネットにつなぐことは高価でした。
犬派が圧倒的に多く、だから猫情報が乏しかった。今、猫情報を読むと、あなたの猫らしくないところが分かって楽しいです。

まだまだ、あなたに話したいことは、たくさんあります。猫なら猫らしく、1度化け猫となって遊びに来てください。出てきたら出てきたで、腰を抜かして驚く自信があります。顔をなめて慰めてくださいね。

猫アレルギーの私に、あなたは最初で最後の愛猫です。
あなた以上の猫は存在していません。
SNSで可愛い猫にもだえる私は、見逃してくれると嬉しいです。

あなたは、これからも私の最愛です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
あなたの“スキ”の1つになれたら嬉しいです。