見出し画像

髙樹のぶ子『私が愛したトマト』を読んで

少し不思議な短編集。

でも、最後の一行が心に残って忘れられないんですよね。

表題作、「私が愛したトマト」の最終行、

台風なんて、ちっともこわくありません。

にはこの短編の全てが入っているように思えました。いや、実際台風は本当はほんとうに怖いものなんですけど、この短編を読むとこの一行の真意がわかります。読んでみてください。

人と人が暮らすこと。

食べること。

生きること。

これは本当に密接にかかわっており、何かを欠落すると生きていけないように思えます。

まずは、暮らしを守ること。当たり前の暮らしを守っていくこと。

それが本当に大切だとこの昨今思いますし、この本を読んでも思いました。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,460件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?