髙樹のぶ子『私が愛したトマト』を読んで
少し不思議な短編集。
でも、最後の一行が心に残って忘れられないんですよね。
表題作、「私が愛したトマト」の最終行、
台風なんて、ちっともこわくありません。
にはこの短編の全てが入っているように思えました。いや、実際台風は本当はほんとうに怖いものなんですけど、この短編を読むとこの一行の真意がわかります。読んでみてください。
人と人が暮らすこと。
食べること。
生きること。
これは本当に密接にかかわっており、何かを欠落すると生きていけないように思えます。
まずは、暮らしを守ること。当たり前の暮らしを守っていくこと。
それが本当に大切だとこの昨今思いますし、この本を読んでも思いました。
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