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岩城けい『さようなら、オレンジ』を読んで

以前、ドラマを見ていて面白いなと思ったのが「夢の島」というチャプタータイトルのついた社会派刑事ドラマでした。

ジャパニーズ・ドリームを夢見て留学してくる貧民層の外国人。

しかし、過酷な労働と安い賃金で彼らは搾取されていきます。

それをちょっと思い出したのがこの小説。

若いサリマが生鮮食品コーナーで肉を切るシーンは、リラックスしたいときには向かないかも。

何度か胸に熱いものがこみあげてくるものがあって、私は日本という国を好きか嫌いかで答えるとしたらどちらを選ぶのだろう、

とずっと考えていました。

好きで嫌いで

が正しいかな。

もちろん今の社会情勢で放たれた政治家やもろもろの失言などに怒りはあるし、それが今のご時世でどんどん不安が拡散されていくのにも怒りがあります。あんまりあおられないように気をつけたいですね……。

それでも、昔から今に伝わる日本の文藝や、ことば、音楽などは好きです。それを守り抜くために頑張っている人々も好きです。

現代詩も好きです。私はこれが一番好き。いつまでも続くといいなと思うし、だからこそ若い世代の私やインカレポエトリや、小説の同人誌のみんなに希望しかないです。

うん、がんばろ。

自分にも期待していきたいし、いい意味で希望につなげられる作品を書きたい。そう思って、今日も詩を書いていました。

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