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アーシュラ・K・ル=グウィン 谷垣暁美訳『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』を読んで

ル=グウィンのエッセイ!?

ル=グウィンの、エッセイ!!!???

と図書館で出会ったときに衝撃を受けました。

私はゲド戦記が大好きで、その頃から、この作者のル=グウィンに惹かれていったんです。

彼女は80代になっても精力的に活動を続けてきた人で、彼女がブログをやっていることなんて全然知りませんでした。

よく、自分の事を書くことが作家にとって一番困難と言われますが、ル=グウィンもそうだとこの著書で言っていました。

自分の事をエッセイにして書くことって、すごく体力がいる仕事なんですよね。執筆自体にも体力が要るし……

ル=グウィンのエッセイで印象深かったのは、「創作活動は『余暇』に入るのか」という疑問です。

文章を書いたりすることは彼女にとっても、また私にとっても仕事であり、余暇として書いていたらそれこそなんだか「書くこと」に申し訳なくなると思う。

結構「創作活動を余暇とすること」について彼女は怒りをあらわにしているのですが、気持ちはすごくよくわかります。だってすごい書き手だからね。

私もがんばって書いていこう、と思いました。

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