小川洋子『口笛の上手な白雪姫』を読んで
小川さんの短編集って、絶対に不思議なことが静かに起こるような気がしています。
静かに、ゆっくりだけど、何か日常の中で不思議なことが起こって、変化していく。
それが発語の問題であったり、病気であったり、そういった暗がりから「ことば」全体の問題をめぐる不思議な物語に発展していく。
ある意味、アンティーク家具のような味わいを出していて、私はそこも小川さんの作品の好きな所でもあります。
現在を描いているけれど、どこか懐かしい。
そんなアンティークのような短編集でした。落ち着きます。
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