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越谷オサム『四角い光の連なりが』を読んで

電車って、不思議ですよね。

自分の大切な記憶に一番実感を持って接することのできる交通機関というか……。

例えば実家に帰るときの新幹線であったり、通勤電車だったり、通学電車であったり。

コロナ前はもっと普通に乗れていた、誰もが乗ったことのあるという不思議な交通機関です。

わけあって、電車に乗る。誰かに会いに行く。どこかへ行く。

その「わけ」は人生と密接に切り離すことのできないものと考えています。

この短編5編は、そんな「わけ」を描いたもの。また明日も通勤電車に乗る日は続くかもしれない。だけど、負けない。

そんな意志が感じられました。

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