詩「閉じ込められて」について
エブリスタに詩「閉じ込められて」を発表しました。
これは画家の友達の体験談と、私の日常の体験を組み合わせて作ったものです。
絵描きにとってデッサンは非常に大事なもので、画家の友達は筋肉の付き方を調べるために、自分のヌードデッサンをしているんだそうです。
ひとが身体感覚を一番持てるところ、かつ平穏で開放的な場所はどこか
と聞かれたら、私はお風呂、と答えます。
お風呂って不思議ですよね。閉じ込められた空間なのに解放感がある。お風呂からあがったあとのすっきりとした気持ちと、新たな場所に向かっていくことをイメージして書きました。
ずいぶんと前に、母と妹と一緒に海外ドラマを見ていたのも一つの体験です。SFで面白かったのですが、途中で打ち切りになってしまったドラマです。
超能力とずば抜けた知能を持つ主人公の男の子は、少ししかしゃべることができません。彼は試験管で生まれた子で、母親の胎内に1歳までいたから力を持っていた、彼を追う謎の組織と、彼を受け入れる家族の戦いが始まる、というのが大まかなあらすじです。
その主人公は毎日ベッドではなくお風呂のバスタブの中で眠るんですね。そのことも相まってこの詩を書くにいたりました。
母親の胎内と、浴槽という比喩。安息の地としての浴室。そんなものを考えながら書いた詩です。
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