朝吹亮二『opus』を読んで
いやあ……最近詩集を読む機会が多くて、大恩人の詩集ばかり取り上げているのですが、今回は朝吹さん! 結構ハードルが高くて、書くのに四日くらいかかってしまいました。
この詩集は00~99までの100の詩にナンバリングをした実験的な詩集です。すごく改行の多い詩もあれば、一行だけの詩もあったり、/で改行の代わりにしたりと、とても刺激的でした。
そしてこの詩集で何回も出てくるのが「名前」と「抹消」。
存在意義は文学理論で名前で、その存在意義を「抹消」すること。
それは、ある意味で自分自身の生まれてきた意味を問うということにもつながってきます。
詩人は問い続け、問い続け、問い続けた末に答えがわからずもがく。それが詩人の生きる道だと教えてもらった気がしました。
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