川口晴美『EXIT.』を読んで
川口さんとは長い付き合いで、彼女の詩に憧れて書いていたころもありました。ちょうど大学生くらいの時かな。
イベントでも何度もお会いして、今会えなくてさびしいです……。この状況がおさまってくれるといいのだけど。
川口さんのこの詩集の詩は、肉感的で、少女の語り手がたくさん出てくるのが特徴です。
どことなく性的なものを感じる表現だったり、書いて消し、書いて消しを繰り返していたり、視覚的に実験のような試みもされていて。
少女の詩は、川口晴美さんと北爪満喜さんを代表とする詩人に多く見受けられますが、川口さんは時事の出来事として、「TV」を扱っているのが特徴的でした。
幼少期の思い出と、今が交錯する詩集でした。
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