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短パン社長はマネではなく、オマージュが上手!

昨日は「一年の3分の3(全部じゃん!)」を短パンで過ごす社長が
やったSNSでの売り方を書いた。今日はその続き。

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第二章
「この人から買いたいに至るまで」

ファッション業界に身を置くきっかけは高校二年。
「奥ノ谷君って、めっちゃおしゃれ!」
と言われたことがはじまり。
そこで服が人を高揚させ、幸せにできることを知る。
初めて入社した会社は、売り上げが毎年倍になる一方で、とっても激務で、13人いた同期は半年で5人になった。
そんな中でも頑張って28歳で海外ブランドの責任者になり、その後、新しい販路を開拓するミッションをもらう。しかし会社は方針転換。

そんなときに父親から戻ってこいと言われ、いまの会社に入る。
前の会社での実績をもとに「俺がやったら間違いない」とブランディング、宣伝手法をマネた。
展示会のDMを、かっこよく・おしゃれにつくり、小売店に800通送った。
しかし、結果は7人しかこなかった。。
今度こそはと意気込むも、結果がでず1年半経過。

あるとき、コンサルタントの藤村先生に相談する。
その中で先生から問いが入る
「なぜ7人は来てくれたのか?」
色、素材、肌触り。どれもハズレ。
何度目かの研修で、先生が教えてくれた。

「奥ノ谷君が好きで来ているんだよ」

ここで、お客さんとの関係性が大切だと気付く。
また、先生の会話から、自分も同じ店員からしか洋服を買っていないことに気付く。その店員は阿部ちゃん。阿部ちゃんは似合わないものは似合わない。これは買うなとはっきり言う。洋服には見境なくて、あるのは「その人をおしゃれにする気持ちだけ」

会社に戻って、100枚の手紙を書いた。それが「短パン通信」になっていた。1年続けたら、20人30人と来るようになり

「お客さんんは、店名も会社名も覚えておらず、覚えているのは人だ」

と気づく。
短パン通信は6年続けた。送らないでという人もいたから最終的には200通になったけど、それでよかった。
友達でも経営者でもあるお客さんには、ダサい恰好をする人もいるので、かっこよくなるようにコーディネートを一緒にしてあげてる。ユナイテッドアローズに行くこともあり、そんな「短パンツアー客」が今では50人いる。
みんな興味をもってくれた。

高校時に自分が褒められて高揚したことを、今、お客さんに提供している。

「ケイスケオクノヤ」
僕がいいと思った洋服は、ファンも共感してくれる可能性が高い。
だから売れる。

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何度読んでも面白いです。
私の気付きは2つありました。

①やっていることは、マネというより、オマージュだ
マネという単語が出てくるだけあって、人によっては、やっていることが「パクリ」と捉えるかもしれない。
でも、そうじゃない。
前の会社のやり方も、阿部ちゃんのやり方も、ケイスケオクノヤ(ケイスケホンダ?)も、すべてが尊敬する対象であって、それに影響を受けて、自分なりのやり方を創作している。これはオマージュだと思う。

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②自分の体験を抽象化し、仕事に応用している
高校時代に、洋服を褒められたわけですが「嬉しい」で終わらなかった。
洋服は「人を高揚させ、幸せにすることができる」と抽象化し、応用して、経営者のお友達に提供した。これがポイント。
仕事ができる人って、行動して得た結果から「つまりはこういうこと」って考える。だから、いろんな場所で応用できる。
よく、部署異動等で、仕事の内容が変わったから評価が下がったとか、やり方全くわからないから、仕事できなくても仕方ないと言う人がいる。
それは単に仕事してきたことを振り返り、抽象化(言語化)しなかっただけだと思う。「やり方」にこだわって「在り方や考え方」が身に付かなかった。
マックの社長がベネッセで活躍できるって、この在り方や考え方が、わかっているから異業種でも経営できるんだと思う。

今日はここまでー。おやすみなさい。

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