参照

ビジネスに決まりはないけど、お客さんを楽しませないとビジネスにならない。

「いいね」を購入につなげる。短パン社長の稼ぎ方3日目。
読む回数が増えるごとに違う感情が生まれ、それが面白さを増加させます。

昨日、一昨日は
①「ボクがやったSNSでの売り方」
②「この人から買いたいに至るまで」

今日はこれ
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第三章
確立した「ケイスケオクノヤ」という業態

もともと洋服を売るのがボクの仕事ではあるが、人を楽しませたいというのがボクの根幹にある。
それができるなら、提供するものは洋服でなくてもいい。
でも自分が好きなものじゃないとダメ。
2017年バウムクーヘンの広告に出てくれないかと言われたとき、甘いものが苦手だったので丁重にお断りした(あのときの会社さん、ごめんなさい)

僕は、洋服が大好きだから、魅力を伝えることができるし、おしゃれと言われたことがなかった人が、褒められると、もっとおしゃれしたくなるはずだ。自信にもなる。1枚のTシャツで、その人の人生を変えられると思っている。

何か商品だったら、そこに体験が発生し、感動したり、喜んだりする。
お金を稼いでいる人は、必ず誰かを喜ばせている。
仕事は誰かを喜ばせた対価としてお金を得るもの。
人を楽しませたい、喜ばせたいが根底にあるから、その目的のためには、カレー、ビール、コーヒー、コメも売ってきた。

大好きなカレーを選んで、それをつくってくれる工場を探し、2,000個用意した。制作過程はSNSで投稿し、アンパンマンカレーが92円の時代に1,000円で売った。6時間で完売。カレー皿、スプーン、エプロンもつくった。

コメにもこだわりたくなって、短パン田植え部をつくった。
たんぼを借りて、田植え、稲刈りに行き、40人が集まった。
収穫したコメはおにぎりにして食べて、その様子はSNSで投稿。
このイベントの参加条件は、ケイスケオクノヤのユニフォーム15,000円を買うこと。
安くはないけれど、これが面白くなかったら、海外旅行に行った方がよいとなる。それに負けないドキドキ・ワクワクを提供したし、自分も一緒に楽しんだ。

その後は、「短パンコーヒー」を170キロ売った。
「短パンビール」は1本6,500円だけど3日で2,400本が完売した。
当初、税務署の人は2,000本のビールを数日で販売できるか信じがたい様子だった。でも僕は思った。

「僕たちが新しい伝説をつくろうじゃないか」

また、スキー場と協力したお祭り「短パンフェス」は平日の長野の山奥で500人集めた。ケイスケオクノヤのパーカー(10,000円)やTシャツ(5,000円)の購入で入れるようにした。チケットは1枚1,500円だったけど、パーカーやTシャツの方が売れた。
モノだけを売ってはだめ、感動がついている体験をつける。すると、お客さんはこう思ってくれる。

「短パン社長が仕掛けるイベントなら面白くないわけない」

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僕のやり方をマネしている人はたくさんいる。
田中畜産の田中さんは牛を1頭SNSで売ったり、別の田中さんの電気店「ようでん」はカレーのスパイスを売っている。
「こないだ、おばあちゃんにこんなアドバイスした」とブログに書くと、同じ問題を抱えている人の共感を得て、個人的に認知され問い合わせが入る。
Amazonで買えるのに。
店名の「ようでん」は誰も知らない。やっぱり田中さんの電気店なのである。

失敗している人と成功している人の違い。
田中畜産や、ようでんに共通しているのは、自分の商売を「既成概念」の範疇に押し込んでいない。
商品は自分であり、自分のファンが買ってくれる。
蕎麦屋がTシャツ売ったって良い。ビジネスに決まりなんてない。

ケイスケオクノヤの売り上げは4年半で4億6千万。
その中で毎回購入してくれるお客さんは300人いる。
顔の浮かぶお客さんが300人いるのは強みだ。
それだけ買ってくれる魅力は何か。
もちろん商品のスペックは高いけれど、一番の魅力は、そこではない。

「僕がつくっているということ」

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私の気付き。

「何を買うかよりも、誰から買うかが大事」

人を楽しませたい・喜ばせたいを根幹に置きつつ、商品の制作過程を共有する。目的が重要なので手段は選ばない。ウソをつかず、体験と感動がついた物語をセットすることで、唯一無二の商品ができる。これは再現できないので最大の差別化になる。当然一過性のものではなく、継続性がなければファンはついてこない。
会社の営業もそうだろうな。似たような商品、サービスはたくさんあるのだから、最後は、どの会社から買おうかではなく、誰から買おうかになる。

ビジネスに決まりなんてないけど、お客さんを楽しませないことには、ビジネスにならないと理解した。

今日はここまでー。



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