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ミスってとっても怖いよな

物心がつく頃にはミスをすることがとてつもなく怖くなっていた。

何にも悪くないのにさ。物事がうまくいけば「さすがだね」と流され、失敗すれば怒られる。そりゃ失敗が怖くなるよ。成功しても特別褒められるわけじゃないんだから、そりゃ失敗をしない選択をするよ。できるだけ失敗しないように、失敗したら自分がダメなんだと思いたくなるよね。

自分を甘やかさないとやっていられない時はこんな言葉で慰めてきた。

とはいえ、このままの考えでは何も変わらないことをなんとなく認識はしている。そういう過去があるから仕方がないよねって諦めることはきっとできる。仕方がないから何もできないと思い込むことはきっと簡単だ。

一方、「失敗は成功のもと」とか、「チャレンジ精神」とか、「ミスは誰にでもあるもの」みたいに前向きに捉えたり、流したり、できるようにならなければならないとも思っている。自分を甘やかすよりこうあるべきほうが正しいと習ってきたから。

最近、こんな私の考えは両極端だなと思うようになった。どっちかに振り切れながら生きているのだから、そりゃわけがわからなくなるはずだ。はっきりしない自分も嫌になるよ。

本当は過去の自分を否定する必要もないし、こうあるべきなんていう姿は自分が作り出したまやかしに過ぎないのにね。

「この世界はもう少しミスに寛容だよ」ということを信じられるといいのかもしれない。

もちろんミスをすることで叱責する人がゼロではないけれど、そういった人から守られる制度はたくさんできているのが今の世の中だと思う。そこから逃げやすくもなっていると思う。

「自分の基準が厳しすぎるよ」ということも覚えていけるといいのかもしれない。

自分一人でできなくてもいいことは山ほどある。これからできればいいことも山ほどある。今すぐできる必要があることのほうがきっと少ない。その判断だけは慎重にしなければならないのだろうけど。

ミスに怯えすぎる必要はどこにもないんだよ。

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