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年賀状をやめたらどうなるか

もうかれこれ5年ほど年賀状は出していない。それ以前は50枚ほど出していたのだが、すっぱりと出すのをやめてしまった。
結論から言えば、何の問題もなかった。
やめるまでの経緯とやめてからどうなったかについて書いてみたい。

あくまで個人の体験談なので、同じように試したことで不都合があっても責任は負いかねるので、ご留意いただきたい。
もっとも、参考にはならない気がするが。

いきなりやめる

5年前年賀状を出さなかった理由は、実に単純だ。
12月、とてつもなく体調が悪く、年賀状を出す余力が残っていなかったからだ。
その頃は、精神的に落ち込んでおり、会社に行って帰ってくるだけで精一杯といった感じで、年賀状もおろか、年末の大掃除すらできなかった。
精神的に落ち込んでいると、新年を祝う気分にもなれず、新年を祝う言葉すら書く気にならないというのもあった。

そんなわけで、無告知で年賀状を出さないという、はたから見ると暴挙と言える行動に出てしまった。

そしてお正月

元日、いつもどおり年賀状が送られてきた。
しかし、結局体調が回復しない私は、それに返信もせずそのまま放置してしまった。

しかし、正月休みが明けて出社しても、年賀状を出さなかった、返さなかったことに誰も言及しなかったことに驚いた。
てっきりなにか文句の一つでも言われるのかと思いきや、それは全くの杞憂だった。
みんな思ったほど年賀状を気にしていないのだな、とそこで確信した。
(それとも失礼なやつだと思っていて言わなかっただけなのかもしれないが、それは置いておく。)
とにかく、仕事にもプライベートにも全く影響が出なかった。

次の年

影響がないならよいか、と思った次の年も年賀状は出さなかった。会社の年賀状交換のための住所録にも名前を載せるのをやめた。

届いた年賀状は半分くらいにはなったが、まだ結構送ってくる人もいるのだな、と感じたほどだ。
ここで、人によって年賀状を出すときのやり方に違いがあるのでは、と気がついた。

1.過去のリストと照合する人
1-1. 前年来なかった人はリストから除外する人
年賀状リストから前年来ていない人を除外する人は、私から来ていないことに気づいているだろう。

1-2. リストに新しく来た人を追加する人
リストにない人で前年新しく来た人をリストに追加する人は、私から来ていないことに気づいていない可能性が高い。

2.過去のリストと照合しない
過去のリストと照合せず、毎年一からリストを作るので、おそらく気づいていない。

ということは、半分くらいは、リストに追加だけする人なのかもしれない。
こうして分類しておいてなんなのだが、ここで言いたいことは、年賀状作成は所詮作業だな、ということだ。誰かから来ていないことに気づいても、ふーんそうなんだ、でリストから削除するくらいのもののような気がした。

そう考えるともっと気が楽になった。
もっといえば、年賀状作成自体を家族に丸投げしている例もある。(実家がそうだった。)
こうして、じゃあなおさら別に無理して出さなくてもいいじゃん、と開き直ることができた。

楽々だが少し寂しい年末

昨今、SDGsだ虚礼廃止だとかを年賀状を出さない理由にしている人もいるようだが、別にそんなのなくてもやめていいと思う。

そういえば環境問題と年賀状の話も書いたので、興味のある方は是非読んでみてほしい。

https://note.com/souhanshugi/n/n8fcd7d1d625c


この数年は、年末に年賀状のことを考えなくてよくなったので、まさにお気楽だ。
やめた理由を聞いてくる人がいれば、その時答えればいい話だし、怒られた時は対応をその時に考えればよい。
結局、そもそもみんなそんなに年賀状のことを気にしてないはずなので、きっと平気だ。

しかし、年賀状来なかったけどどうしたの?と心配してくれる人がいないのはそれはそれで寂しくて、希薄な人間関係しか築けてこなかった自分を恥じるばかりだ。

そういうわけで、私と同じく希薄な人間関係ばかりだと自覚のある方は、すぐにでも年賀状を送るのをやめて、浮いたお金で正月用にカニでも買うか、自分へのクリスマスプレゼントを買うのはいかがだろうか。

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