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【漫画家志望物語8】コーヒーブレーク

前回、初めての出版社と1週間後の初打ち合わせについて書いた。次はその打ち合わせのリベンジ回になるが、一旦ここで並行する別の話を書く。

ちなみにヘッダーの写真はこの前戯れたアルパカの写真。アルパカかわいい。

アルパカはさておき、担当希望のメールが来る前の1月、悪魔の雑貨店を持ち込みや投稿しまくっていた頃、Y氏にとある提案をされていた。

「漫画に携わって生きていきたいなら、自分の漫画の道だけじゃなくて、企業案件とかの道もあるよ。

当時の私はとにかく漫画を仕事にしたい、絵を描いて生きていきたいと思っていて、とにかくお金を稼ぎたかった。2年間というタイムリミットもあったので、一刻も早く。

そう思っていた私はその提案をすぐに行動に移した。



漫画で稼いでいこうと思った時に、パッと思いつくものといえばONE PIECEやNARUTO…など自分の作品を連載して単行本を出していく、という形を思いつくかもしれない。
もしくは漫画のアシスタントなどをして、漫画に携わりながら稼いでいく…など。

それらとは別に、漫画で稼いで生きていく方法がある。

それは、編集プロダクションや出版社、その他会社などから仕事をいただき、稼ぐ方法だ。私は企業案件と呼んでいる。
内容はさまざまで、私が今現在担当した仕事は
・電子の漫画配信サイトのネーム連載(全6話)
・ビジネス書のコミカライズのネーム担当
・福祉系の専門書の漫画部分のネームと作画担当
などなど、私はネームの仕事をいただくのが多いが、他にも作画やイラストなど幅広くある。
基本的に、他の企業様から漫画制作の依頼を受け、その依頼の案件をもっている編集さんから連絡をいただき、担当編集として一緒に仕事をするかたちである。

私は「悪魔の雑貨店」を入れ、初めてポートフォリオを作成した。そのポートフォリオを用いて、Y氏に紹介していただいた某出版社のホームページから作家登録を申し込んだ。
(このように、ホームページで作家募集しているところがあるので、ぜひ探してみてください)

すぐに登録の手続きが進み、無事に作家登録をすることができた。が、実際に仕事が私に飛んでくるかは別である。Y氏にもそこは念を押されていて、とりあえず待つことにしていた。

その後、初めて担当がついたり、そのリベンジをしたり、卒業論文発表会があったり…とイベントが盛りだくさんだった私は、待つという感覚はもはやなかった。そして2月末、1通のメールが私の元に届く。

「初めまして。⚪︎⚪︎編集部の⚪︎⚪︎です。ポートフォリオ拝見しまして、ぜひお願いしたい仕事がありご連絡させていただきました。」

このお仕事こそが、人生初の漫画の仕事であり、初原稿料となる。そしてこちらの会社とは今も継続して仕事をしている。

ちなみにいただいたお仕事はネーム連載だった。ネーム連載といっても、ストーリーの大筋などはすでに決まっている。(どのくらい決まっているかは案件次第)。本当に、ネームにするだけだ。
当時の私は画力がなく、仕事なんて本当に来るのか…?と疑心暗鬼だったが、今は分業して漫画を作っているところが増えてきていて、ネームでのお仕事にご縁があったのだ。

ぜひ、漫画で稼ぎたい方にはこのような方法もあるということを知ってほしい。
私のように、いずれ自分の漫画で連載するぞ!と新人賞に出している方でも、漫画の勉強をしながら稼げるのでおすすめです。

また機会があれば、これらの企業案件レポや、メリットデメリットなどまとめようかな、と思いますので興味がある方はぜひ読んでください(まず書け)。


次回は本編に戻ります!

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