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マンガ『おとなになっても』の話がしたい

志村貴子さんの『おとなになっても』4巻が発売されました。
いやはや、参りました。3巻までも面白かったのですが、この巻から事態が、感情が大きく動き始め、本格的にはまってしまいました。

『おとなになっても』を一文で説明

小学校の教師をしている朱里(夫あり)とバーで働く綾乃の恋愛模様を描いた、30代のほろ苦ラブストーリー。

『おとなになっても』のここが好き

年を重ねても迷ってうろたえての繰り返し。一筋縄ではいかないおとなの女性同士の恋模様と、二人を取り巻く人々の感情の変化が見どころ。というかもう単純にキュン!とハラハラが止まらない

簡単におとなになんてなれない

この漫画を読むと、『30歳を過ぎようが、子供の頃に思い描いたおとなになんてなれない』という現実が思い知らされます。

おとなだって、若い(というか青い)頃より頻度が少なくなるだけで、常識から外れたでたらめな行動を取ってしまったり、好きな人のちょっとしたしぐさに身もだえするほどうれしくなったりするんです。

この主人公二人の場合は「一方が既婚者」でかつ「女性同士」という条件下なので、よけいにその傾向があります。おとなですけれどさんざん迷いまくって互いに互いを翻弄し、さらに周囲の人々も巻き込んで……。

自分が何か一つ決断して行動すれば、必ず誰かが傷つく。

そんながんじがらめの窮屈で生々しい世界が、決して生々しく見えないのも面白いところです(志村貴子さんのすごいところ…!)。

あくまでおだやかにストーリーは進んでいきますが、これからどうなるのかまったく想像がつきません。嵐の前の静けさで、今後何らかのきっかけで誰かの感情が暴発しそうな、そんな怖さもあります。

そんなわけで次巻の発売が今から楽しみです。








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