「もののけ姫」を観て涙が止まらない
幼少期から馴染みのあるジブリ映画。
ただ、小さい頃はストーリーを重視して見るというより自分が好きなシーン、印象深いところだけを切り取って見ていたから大人になって何度も見たり(知恵袋をお借りしたり)して物語を知って行くとジブリ映画の奥深さがより発見出来るようになってきた。
そのジブリ映画の中で最近見たのが「もののけ姫」なんですが、もう心が苦しくて。
人間と自然をどうにか共生させたいというアシタカの気持ちもまあ7割くらいはわかる。昔は全然わからなかったけど最近になってようやく7割まで理解できるようになった。
私は現実主義なので人間と自然どっちも助ける、共生させようとするアシタカを見て『どっちにも良い顔すんのか？』って思ってた。昔から八方美人タイプの人間が苦手で。だから最近までアシタカを好きじゃなかった。カヤから貰った玉の小刀をサンにあげちゃうし、なんやこいつって思ってた。笑
だから洞窟でアシタカが人間と自然が共生できればみたいな発言した時にモロが嘲笑っていたのは納得だった。私がモロだったら同じく嘲笑ってたはず。
そして人間のせいで自然が滅びてしまう、エボシを憎むサンの気持ちもすごくわかる。人間さえいなければ森は豊かだもんね、うんわかるよ。サン綺麗だし狼に乗ってる姿はカッコいいし私はサンが好き。
そもそも自然破壊はよくないよね。森の動物たちが怒るのも無理ないよね。猩々たちはサンを人間だと思っていてサンがやるせない感じが少し可哀想。敵なのか味方なのか。
エボシはハンセン患者を大事にしていたり、多くの女性を救ってタタラ場で働かせたり人を差別しない姿は素晴らしいけれど、シシ神様をぶち撃ったのは許さない。でもなんか頼まれてた感じよね。「受け取れ、約束の首だ！」とか言いながら放り投げてたし。
で、エボシも美しいよね。赤紅がお似合い。
そして私が最も心打たれた登場人物はモロ。
序盤でエボシから放たれた鉄のツブテによって命が短いのを覚悟しながらも最後まで森を守ろうとしたり、サンに「アシタカと生きる道もある」と人間であるアシタカを信頼しているかのような発言をしたり。森が助かる術はないとわかっていながらも冷静に状況を見据えている感じがとても好き。
そして祟り神になってしまった乙事主からサンを取り返してアシタカに渡すときのモロの母性溢れる美しい目！！思わず涙してしまった。。。
人間が山に捨てたサンを我が子のように育てたモロはサンを本当に大事な娘だと思っていただろうし、サンは本当の母のような存在だったんだろうな。あぁ泣ける。。
昔から勝負事で不利側を応援しがちな私はもののけ姫でもモロ一族を応援していたので、首だけになってもエボシに喰らい付いたモロを見て本当に人間(エボシ)を憎んでいたのがわかった。まあそりゃそうだよね。私がモロだったら片腕どころか両腕喰らい付く。
でさ、
デイダラボッチが首を取り戻すために彷徨ってる中でアシタカはサンとエボシ両方を助けていて、それを見たサンが怒り狂ってアシタカに貰った小刀を引きちぎって「人間なんか大嫌いだ！！」って言いながらアシタカを刺して、アシタカが「ごめんな」って。
もうさ、それぞれの心情がわかるから訳わからなくなって号泣。エボシは片腕引きちぎられて動けないし。
これ見せられてる私どうしたらいいの、、みたいな状態。
最後は結局解決には至らないというか、サンが「アシタカは好きだけど人間を好きにはなれない」と言っていたし、エボシも「またこの森で村を作ろう」と言っていたし人間と自然が共生、共存しあうのって難しいんだなあと🤨
その後どうなったのか知らないけれど、サンは狼たちと森で仲良く暮らしてくれてることを願ってます。たまにアシタカにも会ったりしてね。
ではでは。
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