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発音習得すると学習効率が上がるよ【言語学習の急がば回れ】

今日は、みんな大好き「発音」の話題です。

英語やフランス語などを学習されている日本人の方は、「発音」が苦手な方も多いですよね。

もちろん、「発音ができないから恥ずかしくて喋らない」のはよくないです。言語は「使ってなんぼ」。どんどん口に出すことで、言葉が記憶にも定着しやすくなりますし、言語の上達に繋がります。恥ずかしがらずに「どんどん話す」の、大事です!

でも、それと「発音を疎かにする」のは違います。なぜなら、「発音」ができるようになると、言語学習において得をすることがたくさんあるからです。

たとえば、語彙の習得に関する研究で、「単語が発音しやすいかどうか」が習得時間に影響することが示されています。

発音しにくい単語は、発音に大きな困難を伴わない単語よりも、習得に時間がかかる。(Rodgers, 1969; Ellis and Beaton, 1993b)

Words which are hard to pronounce are learned more slowly than ones that do not have significant pronunciation difficulty. (Rodgers, 1969; Ellis and Beaton, 1993b)

Learning Vocabulary in Another Language, by I. S. P. Nation (2013)

つまり、個々の音、ストレス(強弱)のつけ方、トーン(高低)やリズムをマスターしてしまえば、単語やフレーズを習得するスピードがアップするという訳です。なので、発音を勉強・練習することは一見遠回りに感じるかもしれませんが、長い目で見ると学習スピードが上がります。

ちなみに、「発音ができる」と、リスニングの際も「聞き取れりやすく」なるという利点もあります。

なので、言語学習の際は、読んだり書いたりする時間の他にも、フォーカスしている言語における「基準となる発音」(例:アメリカ英語でニュースなどで使われる発音、日本語の標準語、など)について「勉強」と「練習」をする時間もとるようにしましょう。

でも、具体的にはどんなこと?と思われる方も多いかと思います。小さい子供の場合は、まだ発達段階で音が出ないこともありますし、舌の場所とかを説明しても分からないと思うので、「正しい音をきいて、それをリピートさせる」ぐらいでいいと思います。とにかく、「口に出して言う」ということが大事なので、親が発音できない場合は、テレビなどを見ながらでもいいので「真似して言ってみる」時間をとるようにしてみてください。

ある程度年齢が高いお子さんや大人の場合は、「発音記号」と一緒に「口や舌の位置」などを学んでから、「練習」をするのがいいと思います。発音には口周りの筋肉を使うので、普段使っていない音を出すには時間がかかります。めげずに、近い音出せるように発音練習を続けましょう。

ちなみに、英語の発音ができているかをチェックするのには、私はEnglish Centralというアプリを使いました。実際の音を聞いて、それぞれの単語の発音記号がすぐ確認でき、それを練習できるので、便利です。(アフィリエイトではなく単なるオススメです)


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