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この恋は、最初で最後。“友達”の境界線を超えそうになった夜（江野沢愛美）

エッセイアンソロジー「Night Piece〜忘れられない一夜〜」「忘れられない一夜」のエピソードを、毎回異なる芸能人がオムニバス形式でお届けするエッセイ連載。江野沢愛美 10代より雑誌『ピチレモン』『Seventeen』の専属モデルとして数々の表紙を飾り、トップティーンモデルとして活躍。現在は『non-no』専属モデル。女優としても『シライサン』（2019年）『羊とオオカミの恋と殺人』（2019年）など話題の映画に出演。2020年にABEMAオリジナル恋愛リアリティー

かつて好きだった人から、唐突にLINE。

「どーもー✋元気？🍀」びっくりして、三度見くらいした。そして、なんとも言えない気持ちのまま、未読無視し、すっと指をスライドさせてブロックした。かつて好きだった人、といっても、まだ一年前のこと。一夜だけ関係を持った上司だった。だが、彼はそのまま転勤。私は私で転職を既に決意していて、長く続くための意思はお互いなかった。それに彼には他に相手がいた。だが私にとっては、初めて本当に好きだと思えた人だった。人生で初めて、ラブレターを渡した人だった。当時の私がどれだけ恋に恋をし

これがあればコンプリート！休日に着る用途別ワンピース５着【春夏】

この夏は、平日はトップス×ロングスカートしか着ず、休日はワンピースの日と決めて過ごしていた。ワンピースと一口に言っても、よそ行き用、デート用、ご近所のお出かけ用、長距離移動用、リゾート用、と色んな用途がある。今回は今着ている休日ワンピースを用途別に紹介するね。そもそもなぜ休日はワンピースか？通勤服のルールを決めたところ、出勤後にフルで着替える平日は、着替えやすくコーデのバリエーションが出るトップス×ロングスカート。平日着ないワンピースを休日に着ることになっ

¥100

きれいな歯はジュエリー。歯周りのケアで使っているアイテムすべて

「歯、きれいだね。歯磨き粉、何使ってる？」こう聞かれることがありました。マスクをしていないときの話です。今回は関心のある人も多いと思われる、歯周りのケアについて書きます。 2021年1月、「金曜日のソロたちへ」（NHK／番組は2021年冬に終了）へ出演したとき、私が「歯のケアに並々ならぬ力を入れている」ことが強調されていましたが、あれは誇張でも何でもなく、日常でした。なぜ、歯を重要視するのか。最大の理由は「心身が元気でいる間、自分の歯で食事をしたいから」です。

人を想うとはこういうことなのだろう。【最近の恋愛近況報告】

彼から連絡が来なくなって、１週間が経過しようとしている。こんなに連絡がないのは初めてだ。別に喧嘩をしたわけでもマンネリ化したわけでもない。連絡が来ない理由は、彼が仕事に忙殺されているからだと私は思っている。そう思い込みたいだけなんじゃ？本当は冷められたんじゃ？と思われるかもしれない。けれど、２週間前にふいに送られてきた、「仕事が辛すぎる」という彼からのメッセージに全てが込められているような気がしている。その連絡が来たのは深夜３時だった。当直だったのか、家で

付き合っていないのに「好き」と言い続けた結果。

2021年、20歳の夏。好きな人ができた。出会いは同じバイト先。大学3年の私が先輩、彼は大学1年の後輩、という関係。 5月くらいに彼が新人さんとしてやってきて、お互いひとりが好きなことをはじめたくさんの共通点があり意気投合。この夏、一緒にいろんなことをしたけど、どの日もひたすらよく歩いた。彼とは歩いているだけで幸せで、どこまででも歩いていけるのだ。ここだけ見るとどう見ても付き合っているんでは？？と思われるような内容だが、付き合っていない。だけど私はきっと会う

きっと小さな欲望が、 "生きる" を選ぶ理由になってる

「あなたはよく、"生きててよかった"とか、"生きてみたいと思えた"って表現を使うよね。それは、実際にそう思っているの？それとも、相手に強い印象を与える表現だから使っているの？」先日、ある人に突然そんなことを聞かれて戸惑った。自分が普段、そんなに「生きる」という言葉を頻繁に使っていたという事実も、「相手にとって強い印象が残る表現だから、あえてその言葉を選んでいるのかもしれない」と思われていたことも、全く予想外だったのだ。前者に関しては、指摘されてからはじめて、「たし

どき。て

中学までは勉強できていたけど、高校は地元の進学校に入った。いざ優秀な人に囲まれて挫折した。そんな僕の高校時代。大学入ったらサークル仲間と飲み会したり、アルバイトでお金稼いで旅行したり、その流れで親友とか恋人とかできるんだと思ってた。ぜ～～～～～んぜんできなかった。熱量が良さそうなサークル見つけて入ってみたけど、そこそこ長い歴史のあるサークルに続くサム大学生ノリにどん引きしちゃって入って3日でやめた。たぶん自分のもと高学歴のプライドがウェ～～～イってすんの許せなかったん

早く出ていってくださいと言ってしまった話

先日のことある患者さんが亡くなった。まぁ、臨床では珍しいことではないのだが問題は霊安室だ。前の病院は大規模病院だけあって4部屋もあり裏側が解剖室や病理部と繋がっていた。検体としてご遺体を扱うとき、解剖の際にはいろいろな準備が必要となるからだ。けれどもいま、わたしが働いている病院には1部屋しかない。そういう設備も、一切ない。地下にある一室を、霊安室としているだけ。献花台も蝋燭も、感染管理や防災のためすべて偽物となっている。コントで使うと

¥150

プロローグで終わる物語

物語にはプロローグがあり、本編があり、エピローグがある。決してプロローグで終わる物語など存在しないはずで、むしろ、プロローグで終わるならばそれは「物語」と言うに相応しくない。けれど、不思議なことに、僕らの生きる世界ではプロローグで終わる物語がたくさんある。人はみな作家だ。「人生」という一つの物語を作り上げるために、書いては消して、時にはダメ出しを喰らい、それでもなお書いては消してを繰り返す。第二の人生とか、新しい人生とか、大人になってからが第二章とか、勝手

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