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食器&カトラリー初心者コレクターが実践してみた、素敵な食器の集め方

はじめまして。さくらと申します。
夫と二人暮らしの専業主婦です。

Twitterでは食器やお茶のことを主に呟いていますが、こちらでは色々雑多に書いていく予定です。今は食器とカトラリー収集を始めたばかりで、こちらの熱量が高いので、食器についての個人的な想いを書いていこうと思います。
画像は、まだまだ今より食器が少なかった頃に使っていた組み合わせ。今では大分増えましたが、この組み合わせは今もよく登場する組み合わせの一つです。
これから食器を集めてみたい、プロのようにコーディネートできないけど自分なりに素敵にしたい、大きな声では言えないけど、やはり予算が…!!と思う方に向けて、初心者かつ素人の私なりのやり方で解決(強行突破含む)したことを共有できれば幸せです。

アンティーク、現行品問わず、私は自分が素敵だと思う食器を色々集めて来ましたが、私が一番困ったことは「最低限何が揃っていれば『変』ではないか&如何に予算を抑えるか」という事でした。お店に行ったり、詳しい人に聞くことは勿論できたけれど、なかなか集める過程や優先順位のつけ方を聞くことができなくて「どこかにコレクションの順番のヒントがあればいいのに」と思ったのがこの文章を書くきっかけになりました。

とは言ったものの、最初から身も蓋もない結論を書いてしまうと「最低限何が揃っていれば良いのか」というのは、正解が無いのではないかと思っています。無難なのは全部セットで6ピースずつ揃える事ではあるのですが、我が家は転勤族でスペースが取れない、来客がない、子供がいない、そして予算の制限という様々な事情がありました。それでも、やっぱり毎日使うものだから最低限の物は欲しいという気持ちはある。以下はそんな私の迷いながらの優先順位のつけ方と、それに沿って私が実践したことです。

さくら流優先順位

1・とりあえず、素敵かどうかよりも「変じゃない」「マシに見える」を目指す
2・人目につくものから好きなモノを揃える(舞台裏は見ないでね♪方式)。
3・できるだけ食器を長持ちさせる
4・代用できるものは徹底的に代用する

紅茶に関わる食器編

今日は「個人的にとりあえず最低限揃えておきたいもの」を書いてみました。

カップ&ソーサー 

結局、趣味が高じて今10客以上に増えましたが(苦笑)、最初はミントンを二客揃えました。他にもロイヤルアルバート、ロイヤルドルトン、ウェッジウッドなどがありますが、同じ国とテイストで纏めると、窯が違っても不思議とそれなりに統一感が出ます。もし、最初に二人分だけ購入して後から買い足すことを念頭に置く場合は、ロングセラー商品から選ぶのが良いと思います(それでも、廃盤になる時はなるのですが)。
個人的に、最初に柄で遊ぶ食器はカップがお勧め。洋服でも、柄物や冒険色はアクセサリーやストールで取り入れ、コートなどの大物はベーシックな物を選ぶ方が多いと思いますが、それに近い感覚です。後、主観ですが「お皿が柄入り&カップが白」よりも逆の方が組み合わせても纏まると思います。
カップはそのまま棚に突っ込んでいてもサマになるので、インテリアとしてもお勧めです。

お皿 

カップ&ソーサーをとりあえず揃えた後、さてお皿はどうしよう…となったら底なし沼への入口ですが、青くならなくても案外白いお皿でも大丈夫だったりします。できれば、イギリス系の食器はボーンチャイナ、マイセンなどの磁器系には、ポーセリンを合わせられたらいいかなと思います。そして、意外とお勧めなのがカップは外国製、お皿はノリタケ、ナルミあたりの白一色のお皿を使う事。明治の洋館だって和洋折衷。我々日本人は外来の物を取り入れるのが上手なDNAを持っていますので、活用したっていいじゃないですか。私は、ノリタケの白いボーンチャイナを合わせていましたが、お皿が揃ってきたら、食事用セットに戻しました。
18cm~21cmのプレートは、洋食の際にご飯を盛るのに丁度良い大きさで、元々ノリタケの白い洋食器セットを転用したものでした。15cmはパン用ですが、こちらもパン用&お茶の時間のお菓子用で、現在も両方に使っています。
後、お皿の大きさが意外とややこしく(私だけかもですが)、外径だけではなく、内径に注意。メーカー毎に若干規格が違うのが更にこの問題を複雑化させています。リムがあるかどうかでも使い勝手が大分違います。
外径だけ聞いて入るだろうと勝手に思い込んで購入したお皿に、ケーキが乗らなかった、という悲劇は私で最後だといいなぁ、と思います。
どれか最初に一枚トリオのお皿を…という場合は、カップの大きさにもよりますが18~21cmの皿がお勧め。友人が「そう思って大きいお皿を買ったのだけど、お土産がゴディバのチョコで、何か貧相になっちゃったの…!」と笑い話をしていましたが、大は小を兼ねるです(笑)。ただ、大きいお菓子を出すことがあまりない、という方は15cmでも良いかもしれません。
ちなみに、よくカップの後ろに皿立てを置いて、背景にトリオ用の皿を置くというディスプレイがありますが、ディスプレイを考えると、現代もののティーカップだと18~21cmの方が見栄えはいいと思います。立てた状態で棚に入れば、ですが。

ポット 

以前「お茶を一人で何杯飲みますか?」というアンケートをTwitter上で取ったのですが、お茶好きの方は二杯以上という声が多かったです。諸説ありますが、ティーカップ一杯分のお茶は150~170ぐらいとの事なので、ここからポットの容量を計算することになります。私は抽出用のガラスポットとサーブ用のポットを複数所持していますが、抽出用ガラスポットは340mlのものと750mlぐらいのもの、サーブ用は白いボーンチャイナが二つ(500と800mlのもの)、銀のポット(750満水)の計3つを持っています。
元々、正式なポットは大人数用なので1000ml越えが多く、デザインも大きい方が華やかではあるのですが、おひとり様や夫婦で楽しむのにこれだと大きいという声もありました。
プロからはお叱りを受けそうですが、さすがに一人用で1000ml超えのティーポットは大きすぎると思いますが、最悪は抽出用のガラスポットを容量別に持っていれば、サーブ用は好きなのを持っても良いのでは?とも思ったりします。
ちなみに、抽出用とサーブ用を分ける利点としては、日本は軟水なのであっという間に紅茶が濃くなってしまうのを避けることが出来る事と、茶葉がカップに落ちなくなる事。洗い物も楽です。ついでに、こうなるとストレーナーが要らなくて済みます(銀のストレーナー、とっても素敵ですけどね)。現実的な話をすると、多分銀のストレーナーを買うよりも、ガラスポット二つ買った方が安いです。ポットを一つ持つ場合は白磁か、後は金属製が無難でしょうか。ガラスも冷めるのが早いのが難点ですが、透明感が出てお洒落だと思います。

ティースプーン 

最近、ノンシュガー派の方が増えていらっしゃるようで、ティースプーンが要らないと仰る方が増えた、とも聞きますが、もしティースプーンを使うという方がいらっしゃいましたら、断然純銀製をお勧めします。理由は雰囲気の問題だけではなく、食器の保護になるからです。
現行品はアンティークに比べて頑丈とは言え、やっぱりステンレスでカチャカチャやると、傷は入りやすくなります。お気に入りの食器だから大事に使いたい、アンティークのカップを使っている、という方には特にお勧めです。
ちなみに、カトラリー話としてTwitterに上げたことがあるのですが、イギリスでは一時期小さなスプーンが流行ったことがあり、イギリスアンティークで銀のスプーンを探す場合、デミタススプーンが紅茶のカップに付いてくる、という大きさのバランスになったりします(10㎝前後~12cm前後)。フランス銀の場合、現行のクリストフルとほぼ規格が一緒(メーカー、ラインによって若干誤差有)なので、クリストフルの現行品で大きさのバランスを見れば良いと思います。
尚、日本でティースプーンとして出回っている物は13cm前後の規格が多いと思うのですが、クリストフルのティースプーンは15cmで、人によってはかなり大きく見えると思います。日本の銀器メーカーでも銀のティースプーン(コーヒースプーン)を現役で制作しているところもあります。
カップが先か、スプーンが先か…と言われたら、私だったらシュガー必須派の方には上記の理由でスプーンと答えると思います。ちなみに、カップは割れたら基本おしまいですが、銀はぺしゃんこになっても修理が出来たり、最悪貴金属として買取が可能なのでお得です。


長々と書きましたが、『自分の生活の実態に合わせて揃える』という事を徹底して考えるのが一番合理的かつ結果として早く必要なものが揃う、という事だと思います。
とりあえず、私はシュガー必須派なのでこのぐらいが最低限必要なものですが「私はノンシュガー派なので、スプーンは要らないわ」という方は先にフォークを揃えても良いと思いますし、来客が多いから、まずはセットで揃えたい、という方もいらっしゃると思います。「どうしても一番最初は〇〇が欲しい!ずっと憧れだったの!!」という方にお会いしたこともあります。「同じ予算があったら、できるだけカップを集めたい」という方もいらっしゃいました。でも、共通していたのは、どの方もとても楽しそうだったという事。
どんな道のりを辿っても良いと思います。でも「セットを揃えないとダメなのか」「高級食器じゃないとダメなのか」「ちょっとずつ覚えるのでは遅いのかな」という気持ちがブレーキになって手を出せないのだとしたら、とても寂しい。食器に限りませんが「好きなモノ」に触れないままで終わるのは、ちょっと勿体ないと思うのです。
不完全なまま食器収集に走り出した私のような人間もいます。今も迷走中の身ではありますが、一人でも多くの方が「宝物」に出逢えますように、と願っています。

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