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『糖尿病の治し方』7-1 差し入れ(2)

夜。 母に電話しようと真っ暗な廊下を渡り、電話室に
入ろうとしたら、扉が開かない。
 
電気もついていないし、夜はカギが閉めてあるらしい。
 
朝になって看護師さんに、『夜は電話室、使えないんですね」と
聞いてみたら、「使えますよ?」といわれた。
 
どうやらあまりにも弱っていたせいで、重たい扉が開けれな
かっただけらしい。(どんだけ弱ってんの私…)
 
改めて、母に電話をしに行く。
 
ナベ底にうすーく水をはって、魚を入れてからフタをして蒸し煮に
したものと、同様にして作った蒸し煮野菜、私の部屋に置いてある
いり豆とドライプルーンを頼んだ。
 
O合先生がいうには、おやつ(間食)を食べるのは不可だけど、
三食食べる時に+aで差し入れなどを食べる分には問題ないらしい。
(間食されると、血糖値コントロールができなくなるそうだ)
 
昼頃、母から差し入れが届く。
 
さっそく、昼食に差し入れの蒸し煮魚や蒸し煮葉野菜を加えて
食べる。 いり豆も食べる。(ドライプルーンは…糖質が多いので
やっぱりやめといた)
 
この頃から、魚の頭や背骨、シッポなどもバリバリとよく噛んで
食べるようになった。 基本、食べれるものは全部食べる。
魚の背骨も、アジの中サイズぐらいなら余裕でバリバリ食べる
ようになった。
 
重度の糖尿病による飢餓にあえいで以降、食べ物に対する感謝の
度合いがスゴい。
 
「生かしていただいて有難う御座います。 いただかさせていただ
きます」といってから、ご飯を食べるようになった。
(なんだったら3回ぐらいいう。 毎回いう)
 
食べ終わったら、「生かしていただいて有難う御座います。 ご馳走
様でした」というようになった。(これも3回ぐらいいってる。 毎回
いってる)
 
この習慣は今も続いている。 食べ物は有難いんだってば。
 
周りにコレをいっても、なかなか通じない。(何という飽食の時代…)

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