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『山はおそろしい~必ず生きて帰る!事故から学ぶ山岳遭難~』の感想

『山はおそろしい~必ず生きて帰る!事故から学ぶ山岳遭難~』
/羽根田 治
 
いろんな山に長年上ってきた著者の羽根田さんが、登山で実際に起こった様々な事故を紹介している内容の本。
 
リーマンさんは、「山は神域だから立ち入ってはいけません。 山を守っている護衛の神さん(眷属神)に問答無用で叩かれますよ」というようなことをいっていたけれど、「本当に立ち入るべきではないな」と思いました。
 
著者の羽根田さんは、「怖いこともあるけれど、山は素晴らしい。危険を
知ったうえで登山を楽しみましょう」といっているんだけれど。
 
失うものが多すぎます。(自他共に人命が失われる) 後、禁則の地に足を
踏み入れることによって神さんから怒られます。(というか、物理的、霊的にヤラレるというか…)
 
それでもこの本は『人間はいかなる状況で失敗するのか?』ということの
優れた見本でもあるわけで、無法地帯における危機管理についてとても
いい勉強になりました。
 
カミナリがヤバイとか、ハチが怖いとか(本当に怖い)、クマーが怖いとか、急流川がやっぱりメチャクチャ危ないとか、人が怖いとか。(他にも
たくさん…)
 
ようするに『山には登るな』ということになるんだろうけれども。
 
「本当に山が好きな人(山ヤ)には、そこらへんの理屈は通じないのかも」とも思いました。
 
もうちょっとこう…『愛しているからこそ登らない』という選択はないんでしょうか…? そんなことを思った。(山が素晴らしいのは分かるんだけれどもーー……)

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