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2024年3月1日(金)-休職中38日目-

この日はずっと寝ていた。
まだ出かけた翌日などは疲れて動けないことが多い気がする。
体力が落ちているなと実感する。

昨日家に帰ってから延々と好きな音楽を聴いていた。
シャッフルされてきた安全地帯の曲で思い出したことがあった。

家族で車で出かける時は基本的に親の選んだ曲をかけながら出かけていた。
Michael Jackson、Madonna、James Brown、安全地帯などだった。
「Lonely Far」という曲で夢の都というアルバムに入っている曲だ。

歌詞の中で


風のナイフが地球を殺す
森は静かに明日を燃やす
みんなビデオを楽しみすぎて
何かできても何もしない


という歌詞がある。
子供の頃は特に一曲一曲に対して結構集中して聴いていると思う。
彼は何にを歌っているのかがどうしても気になって車の中でCDの歌詞カードを読んだのを覚えている。

風のナイフってどういう感じだろうか。

鋭いナイフのような突風、それが真っ黒な宇宙に浮かぶ地球を傷をつける。
傷つけられた地球から血がダラダラ流れているのを思い浮かべていた。
森は静かに明日を燃やすというのはどういうことか。
森林伐採によって森がなくなることによって人々が地球に住みづらくなって、結果的に明日=未来がなくなってしまうということか?などよく悶々と考えていた。

今は普通に聴けるが子供の頃は色々歌詞に対して考え続けてしまっていたなと思い出した。

ある日Michael JacksonのMVを延々と家で観ていた時に「Earth Song」が流れてしばらくすると夕飯の準備をしていた母が「ねこ、これがどういう意味なのかわかる?」と聞いてきた。子供ながらに拙い表現で説明したが心の中ではこちとら痛いくらいに彼が伝えたいことは全部伝わっているよ。と思っていた。
そのくらい彼の作る曲やMVは素晴らしい物だともわかっていた。

Michaelに関しては本当に唯一無二のアーティストだと思う。
あんなに完璧で優しく愛のある人はいない。

とにかく彼からは「愛」という言葉を感じる。
彼が亡くなる数年前に彼の奇行や問題行動などがメディアでよく取り上げられていた。

幼い頃から彼の曲に触れていた私は周りのよく知らない人たちが彼のことを馬鹿にしたり、ネタにして笑っているのが辛かった。

彼の訃報を聞いた時私は働いていた。

ラジオを流している職場だったのでラジオから聞いた。
信じられなくてきっとフェイクニュースか何かだろうと思っていた。

それなのに何度も何度も繰り返しニュースの時間になるとラジオからは彼が亡くなったということを伝えてきた。

まさか、と思って頭がフリーズして泣きそうになった時にお客さんが来店した。
泣きたくても泣くのを我慢して対応したのを覚えている。

北海道のニセコで3ヶ月働いていた時にMichaelの通訳をしていた方とお会いしたことがある。本当に彼は優しくて良い人だった。

もちろんプロフェッショナルなので厳しいこともあったが、でも彼が常にLiveに来てくれたファンの人達に最高のShowを届けたいからだと、スタッフみんなが理解していたと。

彼がステージに立って一番最初の音が鳴って、彼が手を上げた瞬間、全てのエネルギーが彼に集まる感覚がして舞台袖から見ていてもう自然と涙が出てきたよと言っていた。

その話を聞いただけで私はもらい泣き状態だった。

ディズニーの「キャプテンEO」も「This is It」も最初から最後までずっと泣いてた。

わからないけど全て完璧すぎてカッコいいの最上級すぎて涙が出てしまうのだ

。「え?どうしてそんなに泣いてるの?」と聞かれて「うっ、うっ…だって…完璧にかっこいいだもぉぉん…!!うぇぇぇん…😭」としか答えられない。
彼の死後に発表されたアルバムもなかなか聴けなくてたまたま偶然不意打ちでシャッフルされた時には音のビートもメロディも彼の吐息のタイミングも完璧すぎて思わず電車の中で泣きそうになって危なかった。

そんなこんなで色々と幼少期の頃を思い出した日だった。

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