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RTA in Japan Winter 2023で風のクロノア2 アンコール ~世界が望んだ忘れもの~を走りましたのレポ

 こんにちは。ねこです。
 RTA in Japan Winter 2023で『風のクロノア2 アンコール 〜世界が望んだ忘れもの〜』のRTAを走りましたので、その時の参加レポになります。
 長文となりますので、お暇な時にじっくりお読みくださいね。

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1.当選までの流れ


 実を言うと、元々私は今回の冬のRiJに応募するつもりはありませんでした。
 私は昨年の冬に風のクロノア1 アンコールで、そして今年の夏に『常世ノ塔』でRiJに出場しました。そして、私の走ることができるRTAでまだRiJに出していないのは、『風のクロノア2 アンコール ~世界が望んだ忘れもの~』だけになっていました。
 
 しかし、私はRTA in Japanに出場するためにRTAをしている訳ではありません。夏のRiJが終わった後はそのまま『風のクロノア1 アンコール』の世界記録狙いに戻るつもりでした。
 さらに、クロノア1とクロノア2では操作感が全然違うため、ここでクロノア2を始めてしまったら腕を戻すのに相当な時間がかかってしまいます。
 よって、クロノア1の世界記録が出るまで詰めたらクロノア2に移行。その後、地力を完全に取り戻したタイミングでRiJに応募しようと考えていました。
 バンダイナムコエンターテインメントさんからお声がかかるまでは。

 ↑のレポを読んでいただけると分かるとおり、私はバンダイナムコエンターテインメントさんより、「東京ゲームショウ2023内のバンダイナムコエンターテインメント公式配信内の企画にてRTAを走って欲しい」と依頼を持ち掛けられていました。
 そして話し合いの結果、風のクロノア2のRTAを披露することとなりました。2,3年ぐらいまともにクロノア2を走ってなかったにも拘わらずです。

 そりゃあバンダイナムコさんに2走ってと言われたら走るでしょ!

 というわけでクロノア1の記録狙いは後回しにし、クロノア2の練習に取り組みました。
 そんなわけで、クロノア2の実力を完全に取り戻すに至った私は、せっかくなので今回の冬のRiJにも応募をすることにしました。

今回の応募文。GDQに応募時のフィードバックを受けてから、見どころとなるポイントにタイムスタンプを表記して分かりやすいように工夫しています。

 応募はしたものの、『風のクロノア1 アンコール』、『常世ノ塔』と連続で当選していたため、流石に今回は落ちるだろう…と思っていたら…

 まさかの3連続当選。TGSで走ったからもうええやろ!と思われてると思っていたので、それはもう驚きました。
 今回は選考についての基準も少しだけ出ていたのですが、応募当時に世界記録を保持、基本クロノアシリーズでRTA活動を行っている(それこそTGSに出た)ことが評価されたのでしょうか。
 とにかく、当選倍率約10倍という中でこれは大変に運の良いことです。ありがとうございます。

 ちなみに、RTA in Japanには走者・解説を含めるとこれで7回目の出場となります。

1回目:RTA in Japan 2 風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~ レース解説
2回目:RTA in Japan 3 風のクロノア Door to Phantomile レース解説
3回目:RTA in Japan 2020 テイルコンチェルト 走者
4回目:RTA in Japan Summer 2022 ゾンビ式英語力蘇生術 ENGLISH OF THE DEAD 解説
5回目:RTA in Japan Winter 2022 風のクロノア1 アンコール 走者
6回目:RTA in Japan Summer 2023 常世ノ塔 走者


2.準備編


今回の準備期間中にしたこと一覧です。

・自己ベストを詰めた
・解説原稿を作成した
・自分で宣伝イラストを描いた
・応援イラストをいただいた
・クロノア帽子と耳の準備をした

①自己ベストを詰めた

 RTAイベントで最も見せたいものは精度の高い走り。ということで、自分のできる限りクロノア2の練習に取り組みました(しかし、今回はやむを得ず練習時間が不足する事態になってしまったのですが…)。

 そもそも、クロノア2はRTAを最初に走ったゲームということもあり、最も走り慣れているゲームではありました。先述した東京ゲームショウの準備のために実力も戻してましたからね。
 ただ、アンコール版の方で記録をしっかりと詰めてはいなかったため、TGSの準備の時から引き続き記録を詰めることにしました。

 クロノア2のRTAの記録狙いは厳しく、いわゆる「減点法」です。
 しかも、1ミスで2,30秒ほどの大きなタイムロスに繋がる場所も多く、なかなか記録は出ません。それでも、何とかRiJ前に目標であったゲーム内タイム1時間10分切りを達成することができました。

 ちなみに、現時点での世界記録は1:08:35と私の記録より約1分も早いです。(こちらをご参照ください ⇒ Speedrun.com
 これはとてつもない記録であり、私が全ステージ理論値で走ったところで1:07:49です。つまり、乱数要素も含めて46秒しかロスをしていないのです。1時間越えのゲームなのに。これを抜かすためには、全てRTA技はノーミス前提で、乱数要素が良くないとダメです。
 実際、長い年数かけてクロノア2をやっている身としては世界が取れてないのがどうしようもなく悔しいので、諦めずに世界を獲りたいところです.
 継続することと絶対諦めないことだけが取り柄なので。

 ということで、できる限り毎日練習配信して頑張ったつもりでした…が、年末ということで忘年会があって練習できないことも多かったです。
 そして一番大きかったのは、12月の頭にコロナに初めて罹ってしまったことです。治るまで1週間ぐらいかかってその間は何もできなかったのと、後遺症(?)で咳が出るようになって解説の練習が厳しかったり、倦怠感が残って長時間椅子に座っていられなかったりと練習に集中できない状況が続きました

 それでも、本番であのパフォーマンスが出せたのは長年クロノア2をプレイしてきた経験と慣れがあったからこそだと思います。


②解説原稿を作成した

 これまで、毎回RTAイベントに出たときは「走り」を最重視して解説は二の次だったのですが、今回だけは違いました。
 今回、間違いなく一番力を入れたのは「解説」です

 かと言って走りを疎かにしたわけではありません。ただ、長年走っているタイトルということもあって走りには慣れ切っているため、相対的に解説に力を入れることになったという話です。

 そして最初に始めたことは、今回のRiJのコンセプトを決めることでした。
 何かを始めるときは何でも、何かしらの「今回はこういう方針で行く」という大枠を1つ決めてから臨むようにしています。

 結論から言うと、今回のコンセプトは、

「とにかく楽しそうにプレイすること」

 でした。いかがでしょうか。見てくださった方は、私ねこが「めっちゃ楽しそうにプレイしてるな~」と思っていただけていたでしょうか。

 「楽しそうにプレイ」と言うと、「本当は楽しくないのかよ!」とツッコミを受けてしまいそうですが、そうではありません。クロノア2をプレイするのはとても楽しいです。
 私が負い目を感じていたのは、配信等でプレイしている際に、記録を求めてストイックにプレイし続けてしまい、RTA技をミスすると「あーまたリセットか…」等、ネガティブな発言が増えてしまっていたことです。
 また、自分の感情を出すのが苦手なため、つい淡々とプレイし続けているように視聴者の方からは思われていたかもしれません。

 RiJ本番でもお話しましたが、私がRTAをプレイする理由の1つに「自分の好きなゲームをもっと多くの人にプレイしてもらいたい」というものがあります。
 しかし、淡々とプレイしている様子を見て自分もプレイしたくなるかと言われると私はそうではないと感じます。
 やはり、楽しそうにプレイしているところを見ると「そんなに楽しいゲームなんだ」ということが一番伝わりやすいですし、自然とそのゲームが好きだということが伝わりやすいと思います。
 過去の淡々とプレイしている自分を断ち切りたいという意味もありますね。
 そういう訳で、今回は「楽しそうにプレイする」を根底に据えることに決めました。
 最終的には何でも楽しんだもん勝ち!


 そして、解説原稿の作成に取り掛かります。
 が、これも私の悪い癖ですぐに解説原稿を作成するには至りませんでした…。理由は、既に東京ゲームショウ用に解説原稿を作成していたからです。
 「一回もう東京ゲームショウ用の原稿作ってるんだから、これを少し変えるだけですぐ完成できるじゃん!」とめちゃくちゃ怠慢をかましてました。
(↓これが東京ゲームショウの時の原稿)

 そうして本格的に解説原稿の作成に取り掛かりだしたのはなんと本番の2週間前。12月頭からやるか~と思ってたらコロナに罹ってしまいこんな時期からの作成になってしまいました。だから早めにやっておけと…。

 そして、時間が無いにも関わらず解説の内容をほとんど一新、さらに原稿の書き方を箇条書きでポイントだけ絞って書く方法から、話す内容を一言一句書き起こすように変えました。

 解説の内容を変えたのは、東京ゲームショウを見てくださった方にも楽しんでいただけるようにするためです。流石にRTAテクニックの解説は変えられませんが、より分かりやすくなっていたはずです。

 また、原稿を一から起こしたのは話し方を安定させるためです。箇条書きにしているとそのポイントについては話ができるものの、話の繋ぎ方が変な感じになってしまったり、変なアドリブを入れたりと話が不安定になってしまうからです。
 ただ、当然ながら本番中にジロジロと原稿を見ている暇は無いので、基本的には解説原稿を読み込んで覚えて、忘れたり緊張で抜けた時には手元のiPadで解説原稿をスクロールしながら読んでいました。

 というわけで、これが今回使用した解説原稿です。

 自分でもそこまで書く?というぐらい書いてますが、結果的にしゃべりはかなり安定したと思うのでよかったです。
 全部アドリブで読んでいた…?と思っていた方がいらしたらごめんなさい。全ての内容はガッツリと計画の上でお話をしていました。アドリブはほとんど入れてないです。

 解説を作るうえで気を付けたこと(私の解説論)は長いので最後におまけとしてまとめておきます。気になる方はお読みください。

 


③自分で宣伝イラストを描いた

 RTAの傍らでイラストを描くのが趣味なのですが、今回も描きました。というか毎回描いてますね、セルフ応援絵…。

時間なくて急いで仕上げました
RTAちゃんにツインテールで空を飛んでほしかったんです

 例によってコロナでダウンしてたということもあり急いで完成させました。なんかいい感じのポーズが思い浮かばずとりあえず形にした感じです。本当ね…イラストはもっと上手くなりたいので来年もめっちゃ描けるように頑張ります。

④応援イラストをいただいた

 なんと出場するにあたり応援イラストをいただきました!本当にありがとうございます…。
 本当に励みになってます。本番前とか緊張してる時に見てるので…。

 イラストをいただくのはすごい。なぜならイラストを描くのは大変なので…。

 かわいい!右に居るのはうちの子ですね。いつもイベントの度に応援してくださって本当にありがとうございます…。

 54.5秒眺めたあとのタットですね、得意げな表情がGood…。いつもありがとうございます…!

⑤クロノア帽子と耳の準備をした

 これは本番中にもお話しましたが、今回私が着けていたクロノア帽子と耳は、ぼくすさんに頼んで作ってもらったものです。

 制作秘話は↑のforiioのノートに書いているのでぜひ読んで見てください!
 私は前にあったクロノアグッズのスクラッチのA賞の帽子も持っているのですが、それと全く遜色ない出来です。

左が作ってもらった帽子で右がスクラッチの。

 制作期間が短い中、丁寧にヒアリングしていただいたり仕様を考えてもらったりと本当にその節はありがとうございました…!

 しかし、使うのは春のFukuoka RTA Forum Springに出た時以来。
 しっかりと事前に陰干ししておきました。


⑥リハーサル

 RTAルートは可能な限り毎日練習してたものの、解説を入れたリハーサルはなんと2回しかできませんでした。なぜなら、解説原稿が完成しある程度流れを覚えた時には、もう本番2日前だったからです。

 1回目の時は実際に話しながら通し、ステージ毎に止めつつ解説原稿の校正。2回目(本番前日)で初めて話しながら最後まで通しましたが、タイムは1:13:14。自己べプラス3分半なのでめちゃくちゃ微妙なタイムです。
 まあでもここまで来たら楽しんだもん勝ち!クヨクヨ考えるのやめよ!ということでメンタルリセット後荷造り後即爆睡気絶しました。
 今更じたばたしたところで急に上手くはなりませんからね(試験当日の受験生の思考)。


3.本番まで

 2023年12月29日。朝6時に起きて準備して空港へ。ここ最近は空港に行くと必ず駐車場が満車で飛行機を逃しかける(GWの時は逃した)ので今回はバスで向かいました。
 そして空港に到着して駐車場の方を見ると燦然と輝く  の文字。は?

 移動時間は原稿の読み込みに専念しました。
 会場までは飯田橋駅で早速西口から出るというやらかしをするも、会場のベルサール飯田橋に無事到着。

こう見るとめちゃくちゃデカいビルですが、会場自体は地下。
毎回スタンドがかわいい 今回は全3種類でした

 まずは会場に着いて名札を受け取ります。

 そして今回の会場はとても広く、観客席も200以上はあったでしょうか。音響設備もしっかりしており、迫力満点です。交流スペースであるラウンジは私が行ったときには、仕事を納めた人が多いせいか大盛況でした。

 まずはPCにクロノアをインストールするためPCを借りに。ラウンジの奥には走者専用の練習スペースがあり、そこでインストール作業を行います。
 しかし会場のwi-fiが弱いのか、インストールするだけで4、50分ぐらいかかったので、その時はコントローラーの動作確認だけして終わりました。
 まさかこのことが後で裏目に出てしまうとは…

 その後はラウンジで色々な人と歓談。あまり多くの人とは話せていませんが、かねてからお会いしたかった人と多く話せて満足です。

 お昼は某メンツとカレー屋へ。本当は辛いやつが好きなんですが、夜が本番ということで、お腹壊すリスクがあるため普通のにしときました。

次行ったらナンも食べたい

 そして16時から最初のボランティアシフトが始まります。ボランティアのレポについては、最後にまとめて書いていますのでそちらをご覧ください。
 ここで29日の動き(当初の予定)を確認しておくと、

 昼前:                会場着
 ~16:00まで:   ゲームインストール・昼食・ぶらぶら
 16:00~20:00: ゲームセットアップボランティア
 20:00~22:11: 練習など
 22:11~:          クロノア2本番
 24:00~?:      終電があるか祈りながらホテルへ

 という感じの予定でした。ボランティア終了から本番までが2時間しかないので、練習全然できないじゃん!と思いつつ「まあここまで来たら練習してもしなくても同じか…」と半ば諦めてました。

 しかし、今回のRiJはかなりの巻き進行でした。結果的に自分の出番は21時10分頃と1時間早くの出走となりました。

 そういうわけで、ボランティアの方は20時になると同時にケンねこさんに作業を押し付けて(最悪)定時退社。すぐに近くのセブンに駆け込んで水とゼリー飲料を買ってきました。
 クロノア2は1時間半とそこそこ長いゲームなので、途中でトイレに行かないように気を付ける必要があります。
 私は結構お腹を壊しがちなため、夕食は食べずにゼリー飲料だけで行こうと決めていました(そもそも緊張でお腹が空いていなかった)。

 そして会場に戻るともう2つ前のタイトルのカービィボウルが終わってました。ということはもうセットアップをしないといけない時間ということです(今回は2レーン体制のため、片方がゲームをやっている時にもう片方の台でセットアップを行う)。
 というわけで、セットアップ担当であることを活かして自分でPCを持ってきて半セルフセットアップを行います。ケーブル類だけ繋げて後はケンねこさんに丸投げ。 
 隣でテトリスDXのトーナメントをやっている中で、ひたすら最後の練習をします。練習したのはやはりビスカーシュとレオリナ戦。このボスは本当に安定しません。

 そしてプレイしていると、あることに気づきます。
 「あれ?なんか映像に謎の横線が入ってる…?」

 普段はこんな線は入りません。ケンねこさんに言って配信画面も確認してもらうと、そちらにも線が入っているとのこと。ということはこれはPC側の問題です。
 言われてみれば、動作確認中に流したクロノア2のオープニングアニメのところでも変な線が入っていた記憶が。あの時しっかり練習までやっていればこの違和感に事前に気づいて対処できたのに…。動作確認しかしていなかったのが裏目に出てしまいました。

 申し訳ないながら、運営さんにお願いして対処してもらいます。確かケーブル変えてちょっと設定いじったら直ったのですが、結局何が原因だったんでしょうか…。

 このトラブルの解消のため、開始が若干遅れてしまいました。結局事前練習はほとんど出来てないですし、後ろを振り返ってみれば想定以上の観客が。元々、「クロノア2現地で見ると終電無くなるから見に来なくてええ!」と知り合いには言いまわっていたのですが、時間が巻いた影響で見ても普通に帰れる状況になっていました。嬉しい誤算ですね。

 RiJに出るのは7回目ですが、何度出ても緊張はするものです。今回は1人ということもあり、不安でしたが「楽しむのが第一!」と心を切り替えていざ本番へ。


4.本番の振り返り+補足


 振り返りは配信で行ったので、時間がある方はぜひこちら↑をご覧ください。
 noteの方では、振り返り配信に重複することも含め、特に気になったポイントに絞って振り返りを書いていきます。

・タイトル誤字

 これはもうファンに刺されても仕方ありません。実は、このゲームのサブタイトルは「世界が望んだ忘れ”もの”」です。
 ですが、これに気づかず私は漢字で申請をしていました。Oengus(ゲーム応募サイト)の時点ではちゃんとひらがなにしておいていたんですが、運営さんに"アンコール"の表示を追記してください!と裏でお願いした時に私が"もの"を漢字で書いてしまっていました。
 大変申し訳ありませんでした…。

・ティアリングの発生

 もうこれはしょうがないことなんですが、今回は映像に非常に多くティアリングが発生していました。

詳細はググってください。このように画面がズレて表示される現象です。
本番中に頻発していました。

 開始前は確かにちゃんと表示されていたはずだったんですが…。
 モニタのリフレッシュレートとゲームフレームレートが一致してない時に起きるようなので、恐らくモニタ側の設定ミスかと思われます。これについても気づけずに申し訳なかったです…。

・寄付額投票

 今回は寄付額投票でクロノアのコスチュームを決定するようにしていました。これは去年の冬のRiJのクロノア1の時と同じですね。
 寄付額投票についても、投票案を運営に送ったら必ず採用してもらえるというわけではないため、運が良かったです。
 4択にしてもよかったんですが、お面はクロノアの顔が見えない(初めて見る人もいるのにクロノアの顔が見えないのもどうかと思った)し、パックマンや王子などの被りもの系は別のゲームに視聴者の意識を引っ張られてしまうのが嫌で、今回はこの3択となりました。
 改めまして寄付・投票してくださった方々ありがとうございました!

・水分補給とマスク

 私は喉が弱く、水分補給をしないと喉がガサガサになってしまいます。今回もステージの間で水分補給を多く挟む予定でしたが、水を飲むときにマスクを着脱する音が思った以上にノイズとしてマイクに乗ってしまうのが気になり、後半以降は水分補給をしませんでした。
 喉はめちゃくちゃきつかったですが、気合でなんとかしました。頑張ればなんとかなるもんだ…。ちなみに翌日無事に喉はお亡くなりになりました。

 後は、自前で用意したマスクで興奮して喋っていると、マスクが鼻の下までずり落ちてしまったので、会場で配布しているマスクをもらっておけばよかったなあと思いました。結果、度々マスクをずり上げる音が入ってしまいました。

・音量調整

 「途中で2回ぐらいBGM聴いていただくところがあるので、もし覚えてたらその時にBGM音量上げてもらえると嬉しいです」と雑にお願いをしていたら上げていただいてて本当に感謝。ゆとりんさんありがとうございました

・クイッキーの紹介(in ジャングルスライダー)

 正直入れようかどうか最後まで悩んでいて、結局アドリブで入れました(解説原稿に書いてない)。私もテイルズ好きなので…。TOEはキールとメルディのコンビが好き。
 TOX2まではほとんど全部プレイしていますが、それ以降は全然遊べてないです。どこかでやりたいなあ。
 でも、結構チャットで反応してくださっている方もいて、入れて良かったです。

・歌

 なんかこのタイミングでハイプトレインの大きいのが来ていたというのを視聴者から聞いて笑った。6万人の前で歌ったので実質ドームライブだったかもしれない。
 皆さんのリアクションも温かく、楽し気な様子も伝わったと思うので、迷ってたけど歌ってよかった
 現地の方が手拍子してくださってたのでそれもありがたかった。でもいきなり歌いだしたのもあって、手拍子のリズムずれまくりで途中そっちに引っ張られそうになったのは内緒(残当)。

・言わなきゃばれへん

 先の反省会アーカイブでも各所で述べていますが、今回は緊張でミスが非常に多かったです。特に美術館の縦穴登りはノーミスで行きたかったのに周期ズレのせいで3回も立ち止まってしまったり、エンジンスキップの3回目でセットアップをグダったり、ビスカーシュ戦の最後の攻撃を外したり、レオリナ戦の最後を外したり…。

 でもそこに対して過度に残念がったり「本当なら1回で普通に行けるんですが~」などと言い訳はせず、全てノーミスで成功したかのようなリアクションを取りました。ネガティブな発言はあまり聞いていても嫌でしょうし、何より視聴者はこちらが多少ミスしたところで何がミスか分かりませんからね!言わなきゃばれへん

・BANDAI NAMCO Game Musicを宣伝した

 ↓ここから無料でクロノア1と2、ヒーローズの曲が聴けますよ。

 クロノアと私が歌った「STEPPING WIND」や…。

 オススメの歌で紹介した「SIGN OF HERO」もあります。ぜひ聴いてみてくださいね。

・ラストの演出

 「最後の挨拶のタイミングで鐘を鳴らして終われば、RTAが終わって現実に戻る(クロノアのEDの暗示)のようにできるのでは」と思いつき、やってみましたが綺麗に〆られたので良かったです。
 クロノアの「助けに、きたよ。」のセリフで最後終わるのもエモいなあと思いつつ…。

・ワイプ芸

 せっかくなのでやってみました。クリップもありがとうございます。

・総合評価

 100点満点で98点ぐらいです。
 解説しながらであのタイムは相当早いと思います(自己べ+2分以内)。
 逆に言えば、解説しながらの限界を思い知らされました。あれが大技をもしミスっていたらどうなっていたことか…。
 解説も、完璧とは行かず余裕のない場面では早口になったりアドリブになって分かりにくい解説になったりと反省も多いです。
 しかし、見せたい大技はほぼすべて見せられたので本当に良かった
 よく頑張った自分!

5.本番後~帰宅まで

 
 本番後

 終わった時には23時前。
 緊張から解き放たれて、空腹と疲労と睡眠不足が一気に押し寄せてきたのですぐにホテルへ。
 元々、四ツ谷で開催される前提でホテルを取っていたので、今回のホテルは飯田橋の近辺ではありませんでした。

 Twitterで多くのリアクションをいただいているのを横目に見つつ、フラフラでチェックイン。0時近くで当然飲食店も開いてないので、コンビニで今日だけはと高そうなお弁当を買ってモソモソ食べて即爆睡しました。

 12月30日

 めちゃくちゃ寝た
 本当はウェーブレース64から現地に見に行きたかったものの、疲労がすごかったのと時間が巻いてて早かったのでホテルで見てました。
 そしてTwitterを見るととんでもない量のリプライや多くの感想・購入報告をいただいており…普通に泣いた。やってよかったです。
 
未プレイの方もファンの方も、皆さんに楽しんでもらえたようだったことがとても嬉しいです。

 リプをちょこちょこ返しつつ電車で会場へ。
 出番が終わるまで全然余裕がなかったので、ようやく楽しめる…ということで気になるゲームを見たり、ラウンジで遊んだり、ご挨拶をしたりと好きに過ごしました。

 特にラウンジで遊んだのは、SASさん主体でマリオベースボールのミニゲームや東方獣王園の対戦。

SteamDeckめっちゃ便利だな!…となった。
強キャラミラーで対戦〆。
いつかオフラインで遊びたいと思っていたので本当に楽しかった…!

 後はざらきさんに「ばくばくアニマル」を遊ばせてもらいました(写真撮り忘れた)。
 ばくアニ、楽しかったけど想定以上に難しかった…何とか組んだ連鎖の待ちがあんなに来ないのは恐怖でした。受けの広さが重要ですね…。

 そんな感じで遊んでいると、「そろそろRTA道場の時間なんですが…」とお声がけが。
 そう、今回はRiJ会場内の『RTA道場』というブースに出展をしていました。
 RTA道場とは、RiJ会場に足を運んでもらった人にRTA技等に挑戦してもらい、RTAを見るだけではなく実際に触れて楽しんでもらうをコンセプトにした企画です。

 その中で、今回はクロノア2の”床抜けスキップチャレンジ”で出展をしていました。
 そちらの詳細は長くなるので、このnoteの最後にまとめて書きます。

 結論だけ書くと、人が多い時間(15:30~18:30)にやったという運の良さもあり、待機列も出来ての3時間フル稼働、計17名の方に参加していただき全員床抜けスキップに成功しました!
 おかげさまで大盛況で終わってこちらも嬉しかったです。

 終わった後は某メンツで飲みへ。

オフイベの醍醐味

 そのままホテルへ帰宅。
 クロノア帽子と耳で荷物を圧迫されていたため、服を最小限しか持ってきておらず、洗濯をしようとしたらなかなかホテルの洗濯機が空かず、結局寝たのは2時半ぐらいでした。哀しい。

 12月31日

 寝不足ながらも10時~14時でボランティアシフトのため会場へ。

 この日は担当がポンズさんととんこつさんという私の所属してるRTA団体のえらいひと×2人でとても安心しました。

 そしてそのままポケモンHGSS金ネジキまでセットアップして終了。お疲れさまでした。

 後は会場で終了までを見届けます。

フロンティアブレーン戦の音楽が一番ポケモンで好きなので、ここで聞けて良かった

 ラストの相原みずきさんのSEKIROは特等席のソファ席で見守りました。

 そして全6日間のRiJが終了!過ぎ去るのは早いですね…。

 今度は四ツ谷のnote placeに戻るということで、会場キャパとか大丈夫かなと思いつつも、とうとう7日間の開催ということでGDQに追いつきましたね。次もどんなゲームが見られるか楽しみです。

会場で撮影。関係者の皆様お疲れさまでした!

 この後は18時から某メンツとご飯の予定だったので、可能な限り片づけを手伝ってから会場を後にしました。

椅子を片づけた後、フロアの隅から撮った会場。
本当に広かった…。

 そして2023年最後はお肉。美味しかった!

 終わった後はそのまま解散してホテルへ。実は、1つだけまだ2023年でやり残したことがありました。

 いつもは事前に用意していたのですが、時間が無くて全然用意できておらず…。執筆RTAをしてました。

 当然間に合うはずもなく帰宅してから完成させました。

 1月1日

 あけましておめでとうございました。
 この日は帰るだけなのでさっさと帰ります。

 たまにはモノレールで空港まで行くかと思ったら間違えて第2ターミナルで降りてしまい第1までウォーキングをする羽目になりました。

 後は到着した後空港でお昼ごはんを食べて帰宅!空港は元日でもご飯食べるとこ開いてるからありがたいですね。

6.今回のまとめと今後の活動

 
 ここまでご覧いただきありがとうございました。
 毎回長々とレポを書きたくなってしまうほど、色々なことがあり…今回もとても楽しかったです。
 クロノア2は自分にとって特別なゲームだったので、喜びもひとしおです。
 皆様からの反響も本当に多く、嬉しいご感想も沢山いただき、自己肯定感が天井を突き抜けています。天狗になりすぎないように気を付けますが、これからも自信を持ってプレイしていきたいと思います。

 今後の活動について

 まずRTA in Japanへの応募についてですが、当面はする予定はありません(というかできません)。
 なぜならば、私が走ることのできるゲーム(風のクロノア1と2・常世ノ塔・テイルコンチェルト)はもう全てRiJで披露してしまったからです。もう投げる球がありません。
 また、RiJに出るために新しいRTAを覚えることもしませんイベントに出るためにRTAを走っているわけではないので。純粋に走りたいと思えるほどのゲームに出会えたら新しくそのタイトルのRTAをすると思いますけどね。
 応募するにしても新しいのを覚えて披露できるレベルにまでなったらか、2,3年後にまたクロノアで応募するかですかね。
 他の中規模イベントには気が向いたら応募してるかもしれませんが、基本的はボランティアで関っていきたいですね。自分が走者でお世話になったので、今度は自分がコミュニティに貢献する番です

 逆に、去年は大きいイベントに出すぎてじっくりRTAの記録を詰めたり、イラスト練習したり、ゲーム崩したりということが出来ていなかったのでそちらに集中したいですね。力を溜めるターン
 まずはクロノア2を今やっているので、世界記録狙いから。ただし、クロノア2の世界記録は相当詰まっているので、世界奪還には年単位の時間がかかることが予想されますが、頑張ります。

 そしてRTA以外の趣味も…色々とやっていきたいですね。
 今後も、Twitchの方でRTA・アート等配信を続けて行きますので、よかったらお暇な時に遊びにきてください。大体夜21時ぐらいから活動していることが多いです。

 それではまた。


★おまけ

 嬉しいことにGGイラストをいただいたのでご紹介します!

 今回選ばれた1衣装にも合わせていただいててすごい!この時間で描けるのも…!本当にありがとうございました!

RTA in Japan Winter 2023観たやつ|目黒 (note.com)

 私が月1で開催している絵チャの方に来てくださってた方なのですが、偶然RiJのレポを漁っていたらイラスト描いてくださっているのをお見掛けし…めちゃくちゃ嬉しい!
 いつも遊びに来てくださってありがとうございます…これからもよろしくお願いします。

 全員集合!ということでうちの子まで一緒に混ぜてもらって本当に嬉しいです…光の表現が上手すぎる…。
 元々、同人の方であやたけさんのクロノアイラストを拝見しており(同人誌買ってた)、かねてから尊敬していた方だったのでもう光栄すぎて倒れそう。本当にありがとうございました!
(↓こちらでブログ記事も書いていらっしゃられたのでぜひ!)


 もらったもの紹介

 会場で突然選択を迫られて笑った。やっぱ俺たちのルネスに行ったらこの二人がいるんだなって…。FE聖魔もお疲れさまでした。

 クロノアとうちの子サプライズで本当たまげた…!いつも本当にありがとうございます、早速アイマスク使いました。

 金具とか細かい所までこだわって作ってくれて凄…。
 実はRTA道場が終わった後に、会場で帽子の修復までお裁縫セットでちくちくとやってくれました(ちょっと耳の根本の方が破けてたのでメンテナンスをお願いした)。アフターケアまで万全とは…感謝がしきれないですありがとうございます本当…。
 1点物のアクセサリー、私は勿体なくて付けられないので3個同じの欲しい。最近は頑張って付けるようにしてますが…。

RTAちゃんの待機アニメ

 かわいい。来年はRTAちゃんの応援イラスト描きたいですね…。


 風のクロノア関係者の方に反応をいただけていた

 まさか風のクロノアのプロデューサーの吉沢さん始め、ありがひとしさん、高橋コウタさんにまで見ていただけているとは…!直接ご感想もいただけてこんなに光栄なことはありません。
 RiJの影響力を改めて感じました。本当にありがとうございます…。

★私の理想の解説


 今回の解説の中身についてですが、今回は「私の考える理想の解説」を体現したつもりです。走者が別にいる場合は、走者の希望を最大限叶えるのが前提になりますが、セルフ解説なら自分の好き放題できますからね。
 ここからは解説に当たり、話し方や内容について気を付けていることを書いていきます。
 ただし、個人の思想が強い部分もありますし、これを一般論として読んでいる人に押し付けたいわけでもありません。あくまでも私の場合は、です。

〇話し方について気を付けたこと

 大変ありがたいことに、ランの感想をパブサしてみると「声が良い」「すごく落ち着く声してる」「プラネタリウムのガイドのお兄さんみたい」など沢山お褒めの声をいただきました
 一応、私はアナウンサー的なアレでもなければ、営業職など声を出す職業やそのような訓練をしたことがありません。ただの素人です。声については生まれ持った声なので、ただただ両親に感謝です。

 声質はともかくとして、話し方については工夫の余地が沢山あると思います。ある意味では一般的なことかもしれませんが、一応今回自分が気を付けたことについて書いていこうと思います。なお、ほとんどは他の解説上手い方の受け売りです。

・話すスピードはなるべくゆっくり

 一般的にゆっくり話した方が分かりやすいとされることはありますが、ただでさえゲームスピードの早いRTA。早口だとゲーム画面から得られる情報と解説から得られる情報が多すぎて混乱しがちになるからです。
 特に、RTAの解説は解説の内容が難しくなりがちです。なおさら、ゆっくり話した方がゲームを知らない人に説明したいことが伝わるでしょう。
 また、セルフ解説の場合は喋るスピードが早くなると、そのまま自身の焦りに繋がり視聴者にも「あれ?大丈夫か?」と不安に思わせることになってしまいます。
 そのため、例えミスをした場合でも落ち着いて、まずは状況解説をゆっくり冷静に行うことで次のリカバリも着実に行うことができるようになります。

・声の抑揚を付ける

 重要である場所は強調して読みます。特にRTA技の核心の部分、数字など。余裕がある場合は普通のしゃべりの部分にも当てはめていきましょう。

・話の中身は未プレイの人に向けて

 今回のRTA in Japanの私の出番の時は約6万人ほどの方が観てくださっていたのですが、その中で風のクロノア2をプレイしたことがある人というのはどれぐらいいるでしょうか?
 実際に数字を出せるわけでは無いですが、恐らく1割程度であると私は思っています。さらに、RTAまで詳しい人となると数人程度しかいません
 そのため、話の中身は基本的に未プレイの人へ向けてを想定。1割程度の既プレイの方にも喜んでもらえるように、ちょっとした小ネタ等も挟みます(今回で言うと「クイッキーの話」「好きなキャラクターは?」など)。

・ミームネタを使わない

 RTA in Japanでは度々特定のネタが流行ります。今回だと「俺は〇〇だよ」や「おじさん構文」などが該当するでしょうか。
 それ自体は良いと思うのですが、私はそのようなネタ関連は一切使わないようにしています。理由は色々ありますが、一番大きいのは後でアップロードされた動画を見る視聴者のことを考えて、です。
 YouTubeにアップロードされた動画を偶然見つけて視聴した方は、これまでのネタの流れが分かっていないどころか、チャットのアーカイブすら無いのでミームネタの意味が分からずついていけなくなってしまいます。
 そのため私は、RTAイベントに出た時の動画はそれ1本だけを見た時でも1作品として完結することを目指しています。
 他には、ミームネタを使うと目の前のゲームを見てほしいのに意識が逸れてしまう、ゲームの雰囲気を壊してしまうといった理由があります。

・言葉選びに気を付ける

 人を不快にさせるような言葉を使わないようにするのは当然として、よく使ってしまいがちなのは「4ぬ」「頃す」というような言葉です。
 私は、全て「やられる」「倒す」のように言い換えています。これは、普段から気を付けていないとつい出てしまうので、普通に配信をしている時から気を付けるようにしています(それでも今回の本番中に1回だけ言ってしまいました…反省)。
 今回は「デスワープ」や「オーバーキル」という言葉も使いましたが…この辺の線引きは自分でも難しいと思っています。ゲーム用語だから仕方ないかなと…。

・〇〇で例えると~を使わない

 例えば、クロノアの"夢のかけら"の説明をする時に、「夢のかけらはマリオで言うところのコインみたいなものです」と説明したとします。
 この説明の場合、マリオのゲームを知らない人には全く理解できないものになってしまいます。マリオの知名度は高いから問題ないという場合は、「クラッシュバンディクーのりんごのようなものです」と解説した場合はどうでしょうか。
 他によく使われがちなのは、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストの呪文・アイテムで例えられた場合です。これらは誰にでも分かる解説となるでしょうか。
 分かる人にはピンと来やすいかもしれませんが、全員に分かりやすく解説するのであれば、何かに例えずに、「夢のかけらはステージ上に置いてある緑や水色の宝石で、100個取ると残機が1増えます」と素直に説明すればよいと思います。
 …しかし、私は今回1度だけやらかしています。暗き泪の海のステージで「デスワープ」のことを1度だけ「デスルーラ」(ルーラはドラゴンクエストの呪文)と呼んでしまっています。
 気を付けていてもミスはあるから仕方ない…!とはいえ、やっぱり気を付けているのとそうでないのとでは全然違うと思います。

・ゲーム特有の用語を極力減らし、難解な言葉や時事ネタは使わない

 
クロノアには敵の名前(例:ムゥやテットンなど)や特徴的な用語(例:ステージ→VISION、敵→幻獣)が多く存在します。
 が、初めて見る人は当然そのような名前は分かりません。こちらが1度名前について説明したとしても、例えば途中から見始めた人や名前を途中で忘れてしまった場合は、固有名を言ってもピンと来なくなってしまいます。
 そのため、今回は敵の名前は言わずに全部「敵」とだけ呼び、名前を呼ぶ時は「〇〇という敵がいるので~」のように前置きを置きました。特徴的な敵に関しては、「爆発する敵ブッピィ」「空を飛べる敵キットン」のように、できる限りその特徴も毎回言うようにしていました。
 しかし、こうした固有名詞はクロノアの世界の特徴でもあるので、一応補足として、「今回は固有名詞使わないようにするよ」という解説を箱舟イシュラスのステ…VISIONで挟んでいます。本当は自分もVISIONって固有名詞で呼びたいんですよ…。
 時事ネタについても同様です。数年後にアーカイブを初めて見た人も置いてけぼりにならないように配慮しています。

・何かの指標を言う時は具体的な数字を出す

 ただ単に「ここでこの技を使ってショートカットするとかなりの短縮になります」や「RTAを始めてからかなりの年数が経ちました」と言うよりも、「この技を使ってショートカットすると、なんと10秒の短縮になります!」や「7年前からRTAを始めました!」のように、アバウトではなく具体的な数字を言うと伝わりやすいと思います。「54.5秒タットを眺めていきます!」もそうですね。

・パッと初めてパッと終わる

 これは自分も出来ていない部分なのですが…
 出番が来たらすぐにタイマースタートしてランが終わったらパッと終わるのが良いと思います。スタートまでの説明が長いとグダってしまいますし(視聴者のほとんどはランを早く観たがっている)、ラン後の宣伝等も必要最小限にとどめるようにしています。
 また、ラン後の宣伝に直近のイベント参加について述べると、これまた数年後にアーカイブを見る人がいたとして、それは必要性が薄い情報になってしまいます(もちろん、本番の時だけを考えれば有効とは思います)。
 今回の私の場合は、ランの最初は名前とカウントダウンだけ言ってすぐに始めるようにしました。
 ランの最後は感想を言ってすぐ終わるつもりだったのですが、最後に鐘を鳴らす演出を思いついたのと、どうしても謝辞を言いたいので長く喋ってしまいました。本当は謝辞や感想を哀しみの国辺りで述べて、ランが終わったらすぐさよならするつもりでした…。が、ゲームが終わっていないのにそういったことを喋るのも…と思い…難しいところです。

・敢えて喋らず曲を聴かせる

 今回は「STEPPING WIND」を未プレイの方に聴かせたいため、敢えて解説せずに黙ることにしました。配信のオーディオ担当の方にも、可能であればその区間だけゲーム音量を上げて欲しいとお願いしてありました。
 また、今回はそのタイミングで歌も歌いました。実は、6年前のRiJ2でも同じように歌を歌っていたのですが、今回は歌うつもりはありませんでした
 なぜかというと、RTAを中心に見せたいのに、歌を歌ったことだけが過剰に注目を浴びたくなかったからです。昨今はエンタメ要素が重視される場合もあり、そこを注目されるのは私は望んでいませんでした。私が歌うことで「未プレイの人が初めてSTEPPING WINDを聴く」という体験を台無しにしてしまうというのも理由の一つです。
 しかし、今回のコンセプトは「楽しそうにプレイする」こと。歌を歌いながらプレイすることは、「楽しそうにプレイ」に非常に適していると思いました。また、曲の1番は黙っておいて2番から歌うようにすれば、未プレイの人にも「こういう曲なんだ!」と聴かせることができます。
 こういった理由で、今回は歌うような流れになりました。

・拍手してもらうポイントを分かりやすくする

 特にオフラインイベントにおいては、拍手のタイミングは解説の方が積極的に誘導してあげた方が良いです。視聴者も拍手をしたいものの、ボス撃破など分かりやすいタイミングはともかく、見た目分かりにくいRTA技の成功時などは拍手のポイントが分かりません。
 今回はセルフ解説であり、「皆さん拍手!」と言ってもらうのはなんか恥ずかしかったので、代わりに「RTA技に挑戦します ⇒ 成功しました!」という流れを作ったり、「自分で自分のこと褒めてたら拍手してね」といった誘導をしたりしていました。

・自分を褒める

 これはもう完全に個人の意見なのですが、自分で自分を褒めてあげることはかなり大事だと思います。本番でも少し話しましたが、RTA走者の方は(私も含めですが)ストイックな方が多く、技が決まるのが当たり前のようになっている方もいるのではないかと思います。
 ですが、初めて見る視聴者からすれば、当たり前と思われていることはとても凄いことです。
 逆に、技が決まらずに残念そうにしていても視聴者は正直どこをミスしたなんか分かりませんし、走者が残念がっていると視聴者にもネガティブな気持ちが移ってしまします。
 そうであるならば、上手くいったときは自分を褒め、ミスった時も「そんな時もある」と流してしまう方がよいのではないかと思います。
 また、自分を奮い立たせる意味もあります。今回で言うと、「私はクロノアが上手いので!」なんかがそうですね。

 以上が私が気を付けていることです(書き忘れ思いついたら追記します)。裏では結構色々考えてますよ…というお話でした。

 でも今回は自分の理想の解説ができたと思っていますし、ねこさんの理想の解説は?と聞かれたら今回のRiJの動画を見せると思います。


★セットアップボランティアレポ


 今までいろいろなボランティアを経験してきましたが、オフのRiJのボランティアをやるのは今回が初めてでした。ので、少しだけ備忘録を。

 今回は「セットアップ」担当ということで、業務内容は走者呼び出し、ゲーム・モニタ・カメラ等の機材のセッティング、配信用画面の調整、ラン終了後の撤収と消毒が主な仕事でした。

いただいたプレート(ランダム封入)は初RiJオフボラということもありわかば使いでした

 今回は2レーン体制であったため、AとBの2つの配信台がありました。
 よって、ランが終わったらまずそこの片づけ ⇒ 終わったら次のゲームの呼び出しをしてセットアップ全部済ませて、後はオーディオ担当にお渡しする。という流れです。
 また、オフラインだけではなくオンラインで参加される方についても同じように対応を行っていきます。

 今回のシフトは、

12/29 16:00~20:00 (Owlboy ~ カービィボウル)
12/31 10:00~14:00 (バランワンダーワールド ~ HGSS金ネジキ)

 の2回でした。

 感想としては、俺は無力…。となりました。

 一応マニュアルがあり、それを読んでは来たもののいざ触ってみると「あれ?ここどうするんだっけ?」とかなりなってしまいました(特に映像出力のスイッチャーのIN OUT 番号)。OBS等は普段から触っているので大丈夫でしたが…。
 地味にRetroTinkも触るのが初めてだったので、これも学びでした。自宅ではGV-USB2にブラウン管テレビで遅延無しでやってるので…。

 また、マニュアルに載っていない軽微なトラブルが起こった時に全然対処が出来ず、ボランティアリーダーのアジーンさんと核さんに頼り切りでした。
 もちろんマニュアルに全部記載するのは無理ですし、仕方ないとはいえ…なるべくその時は自分にできることを探してやっていたつもりですが、やはり無力です。

 しかし、触れたことのない機材に触れたり、オーディオや配信管理の方も色々とシステムを見させてもらって本当に良い勉強にはなりました
 次回も同じ構成になるのであれば、少し自信を持って取り組めそうです。

 後は適当に覚え書き。

・最初のシフトの時は短いESTのゲームが多く、ご迷惑をおかけしました…。

・『パズルボブル エブリバブル!』の時に、タッキーさんから「右から1P~4P+解説という並びにになるようにして欲しい」と頼まれOKを出したものの、並んでいるヘッドセットの番号が右から4~1となっており、4番のマイクから1Pの声がするという非常にややこしいことをやらかしてオーディオ担当のZIEQさんに迷惑をかけてしまった。すみませんでした。

・DSソフト取り込み時のOBS操作は私も偽トロを使っていたおかげでスムーズにできて良かった。

・メトロイドドレッド(目隠し)の時に、どうやって解説の音や拍手の音をバネさんに聞こえないようにするかが課題になった。結果として、バネさん持参のイヤホンから変換ケーブル噛ませてそちらにゲーム音を流すことで遮音性を高められた。この辺りは連携ができて良かったと思う。

 こんな感じです。
 あと、次回はiPadに必要なシートなりマニュアルを全部入れて持ち歩こうと思いました。絶対あると便利。

 簡単ですがこれで終わりです。
 次回もボランティアで申し込もうと思いますので、宜しくお願いします。


★RTA道場レポ


 前に、大阪であったゲームイベントのJAWS PLAYERS#03にてRTA道場主催のCabbage(キャベツ)さんとお話をした時に、RTA道場の開催の信念についてお聞きして、非常に共感できたので今回出展を決めました。

 今回開催したのはこちら。

画像は用意されたテンプレを使って、文言などは自分で考えました。

 まず、私の考えとして、RTA道場に来てくれた方に「RTA技を成功させた」という成功体験を得て帰って欲しいということを第一に考えています。

 RTA技は簡単なものから難しいものまでありますが、あまりにも簡単すぎるとつまらない、難しすぎると成功体験を得られない(走者はこんなに難しい技をやっているのか…と実感はできるかもしれませんが、「できなかった・難しかった」という感想を持って帰って欲しくはありません)ので、何を体験してもらうかはかなり悩みました。

 そこで、このゲームには"サポートジャンプ"と呼ばれる2Pコントローラーを使って5秒に1度どこでも大ジャンプを出せる機能があることを思い出します。
 これを使えば、難しいセットアップの場所でも簡単にできるようになるのではないか?ということで検証すると、素で行うのは難しいスキップが、移動と2段ジャンプさえ出来れば誰でもできるものに早変わりしました。
 「床抜けという見た目派手な技であれば体験してくれる人も分かりやすく、達成感を得られやすいはず。また、アクション初心者でも2段ジャンプさえできればOKだから、操作説明をちゃんとすれば行ける。アクション上級者は自分がやるサポートジャンプの回数を減らせば難しくなるから、それで難易度を上げれば満足してもらえるはず!」
 ということで今回の体験技は床抜けスキップに決定しました。

 以下、どういう体験内容にしたかを記載します。

①名前とアクション経験、クロノアプレイ経験の聞き取り

 最初のコミュニケーション。ここでの回答次第で次の操作説明を省略します。今回は未プレイの方も半分ぐらいいて嬉しかったですね。

②操作説明

 最初のステージ「泪の海」に移動して操作を説明します。
 移動、ジャンプ、羽ばたき、風だま、2段ジャンプと基本的な操作を教えたらそのまま最初のマップの最後まで進んでもらって終了。

③BSJの習得

 ボルク地下工場のステージに入り、通称 Big Spring Jump と呼ばれる、緑のジャンプ台で通常の5倍程度の大きなジャンプを出す技を教えていきます。
 実はこの技、床抜けスキップをするのに必須の技ではありません。しかし、簡単に出せて成功/失敗が分かりやすいのと、BSJを使うことで床抜け時の操作がより簡単になるという理由で体験してもらいました。

 「BSJを出す方法は、ジャンプ時に×ボタンと△ボタンを同時に押すことです」と説明します。実際にやらせてみると、結構多くの人が人指し指で△を押し、そのまま人差し指の腹で×ボタンを押している人が多くて驚きました。
 私は親指で×、人差し指で△を押しています。普段とは違うコントローラーの持ち方をする、というのもRTAっぽくてよいですね。

 そして、今説明したBSJの出し方は実はで(一部ジャンプ台に傾斜がついてるところでは同時押しで行けるところもありますが…)、本当は数フレームだけ×と△をずらし押ししないといけません
 しかし、RTA走者ならともかくアクション初心者の人に「数フレームずらして!」と言っても分からないでしょうから、同時押しでと言いました。
 同時押ししようとすると、毎回完璧なタイミングで押すことは難しく、微妙にズレます。そのズレが起きたタイミングが、初心者の方にとっての成功タイミングになるんです。

 実際に教えてみると皆さん本当に上手い。「初心者の方は10回に1回出せたら上手い」と私は体験された方に言ってましたが、皆さん10回に2~4回ぐらいは出せてましたね。すごい。

④緑のジャンプ台へ移動

 そのままステージの先に進んでもらい、上から落ちてくる敵を掴んで画像の位置で待機してもらいます。

 床抜けの仕込みは、緑ジャンプ台の左の床に乗らずに緑ジャンプまで移動することで発動します。
 本来はここで難しい手順を踏みますが、サポートジャンプを使えば、『(体験する人が)右に2段ジャンプ ⇒ (私ねこが)サポートジャンプ』
 とすれば手順が簡単になります。

 なので、私はiPadに動画を入れて流しながら説明し、「〇〇さんは、今から右に向かって思いっきり2段ジャンプを出してください!そうしたら私がそのままサポートジャンプを出すので、上手くジャンプ台の上に着地してみましょう!」と話しました。

 ↓実際に使った動画はこれ。

 プレイヤーは右に2段ジャンプを出すだけなので、簡単にできますね。


⑤BSJを使って床を抜ける

 そこまで出来たらまた動画の続きを見せつつ、「先ほど覚えたBSJを出してみてください。で、BSJ出せたことを確認できたら次は右キーを入れっぱなしにしてください!そうしたら床を抜けられますよ!」

 本来は、ジャンプ台の右端からBSJ & ジャンプ台で飛んだ瞬間に右入力→羽ばたきで床を抜けることができるのですが、初心者の方の場合は、BSJを出した後の右入力が遅くなってしまうため、そのままだと成功しづらいです。そこで、ここでもサポートジャンプを使って右方向への距離を稼ぐ時間を作ることによって、安定して床を抜けることができるようになりました。

 そして、「実は最後は着地をしないといけないんですが、まずは抜けるところだけやってみましょう!」スモールステップを踏んでいきます
 しかし、実際は後ろで前の人のプレイを見ていたおかげか着地が1発で成功した人もいました。凄い。

 ただ、大抵の人はここで着地が出来ず、奈落の底に落ちてしまいます。
 奈落の底に落ちている間に、着地の説明をしていきます。

⑥着地

 iPadで写真を見せながら、大体の位置を説明します。

この赤線の地形の切れ目の部分が目印。ここにクロノアの位置を合わせます。

 これで、2、3回程度トライしてもらいます。もしどうしても着地が上手くいかない時は、着地をスカった瞬間に私がサポートジャンプを出してアシストします。こうすれば、アクション初心者の方でも着地をすることができます。サポートジャンプ大活躍です

(⑦アクション上級者向け)

 早く終わったアクション上級者の方には、別のセットアップを体験してもらいました。

 ↓動画はこちら(下で説明している上級者ルートの動画です)。

 こちらは、BSJを使わずに床を抜ける方法になります。

青を挟むルートが中級者向け。
赤のみで進むルートはサポート一切なしの上級者向け。

 まず、この場合は黄色い部分を踏まずに右にあるリフトへ乗る必要があります。
 しかし、ジャンプ台の右端から飛び、羽ばたきを最大限出さなければリフトには届かないため、ここでサポートジャンプを使って青矢印のようにサポートします。そして、そのままリフトの端でジャンプして降りてもらう。
 上級者へは、サポートジャンプを使わなくても行けるだろうということで無しで挑戦してもらいました。

 これまた挑戦した人はみんな成功してましたね。特にアクションゲーRTA走者さんは上級でも軽々クリアしていきました。

 以上が体験の内容の書き起こしになります。これで大体1人頭10分ぐらいで回してました

 また、内容以外で重視したことと言えば、「めちゃくちゃ褒める」ことです。 
 こういうとお世辞か?と思われるかもしれませんが、本当に皆さんめっちゃ上手かったので素で褒めています
 些細な技でも成功したときは拍手!声かけ!は大事だと思います。褒めて伸ばすタイプ。


 後は最後に当日の流れなど。

 12/30。Cabbageさんに挨拶して、先にPCにクロノアをインストールしておきます。この時もインストールだけ済ませて終了したのですが、これがまさかあんなことになるとは…

 そうして15:30からRTA道場本番。


 人来なかったら哀しいなあと不安に思いつつ1人目の方に教えていたらトラブル発生。なんと2Pコントローラーが動きません。あの時動作確認までしていれば…。

 結局、いい感じにSteam内の設定をいじって対処。これで10分ぐらい使ってしまったのが申し訳ないですね…。
 そして1人目の方が終わり、ふと後ろを振り返ったらなんと4人も後ろに並んでいました!
 
これには嬉しいやらびっくりやら…。そして待機列は最後まで途切れることはなく、最後の最後、18:30までフル稼働でした。

 最終的に、計17名の方に体験をしていただき、その内の全員が床抜けスキップに成功しました!
 アクションに自信がない方でも、ちゃんと全員成功まで行くことができたのは本当に良かったなと思います。難易度もちょうどよく、狙い通りに行くことができました!

 RTA道場まとめ

 今回が初出展だったRTA道場ですが、個人的には100点の結果だったと思います。全員に成功体験をしてもらい、RTAに触れる機会を作れて本当によかったです。。
 出展した時間帯も運が良く、人が多い時だったということもあり、多くの人に体験してもらえたのも嬉しかったです。
 今後も、もし機会があれば出展してみたいと思います。改めて、主催のCabbageさん、ありがとうございました!(今度会うまでに東方光耀夜遊んどきますね)


 以上で全部終わり!
 ここまで読んでくださった方、物好きですね
 他にも過去のRiJ等のイベントレポも投稿しているので、興味あればそちらもどうぞ!
 ありがとうございました!またどこかで!

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