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トランプ前大統領の公約を金融市場は織り込んでいるか?


ジョー・バイデン大統領の出馬撤回が決まり、11月のアメリカ大統領選挙もいよいよ佳境となってきた。ドナルド・トランプ前大統領が優勢と言われているが、現状の金融市場の反応はどうなっているだろうか。

遅かったのか早かったのか不明だが、これで民主党は他の候補で共和党のトランプ氏に挑むこととなる。バイデン氏自身は副大統領のカマラ・ハリス氏を推薦すると言っている。

正直目立たない人物なのだがハリス副大統領は黒人女性で、バイデン氏が間違えて「自分は黒人大統領に仕える初の黒人女性」と発言した時に自分と混同していたのがハリス氏である。(知らない人には意味不明だろうが、実際のバイデン氏の発言である。)

さて、メディアでも黒人女性ということが取り上げられているが、それは他に言うべきことがあまりないからである。だがほとんど棺桶に両足を突っ込んでいるバイデン氏でも良かったのだから、ハリス氏で悪い理由はない。

世論調査を見るかぎりでは、ハリス氏はバイデン氏とさほど変わらないか、ハリス氏の方が多少有利といったところだろうか。

個人的な印象で言えば、これほど酷い状態にあるバイデン氏と変わらないとみなされていることはハリス氏にとって名誉なことではないだろう。というか誰でもほぼ認知症の老人と変わらないとみなされたくはないだろう。

そもそも民主党支持者は元から候補者など気にしていない。候補者を気にしながらバイデン氏を支持していたとすればそれは完全に異常だろう。誰でも良かったからバイデン氏がここまで候補としてやって来られたのである。

だから11月の大統領選挙はこれまでと変わらずトランプ氏vs民主党の構図となるだろう。トランプ氏が有利であることに変わりはないのだが。

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