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それでも文章は書いていた

ご無沙汰になっていたnoteに、突然帰ってきました。
ただいま、note。
とは言っても、読んではいたんです。10ヵ月ほど記事は書いていませんでしたが、イイネの爆撃もたくさんしていますし、コメントをそっと残したりもしていました。毎日noteを巡回していたと言っても過言ではありません。
なのに、記事は書いていませんでした。何故かというと、別の場所で別の文章を書いていたから。

何を隠そう、小説を書いていました。

ここではなるべく隠そうと思っていたのですが、私は俗に言うオタクです。
もっと言えば、自己生産するタイプのオタクです。二次創作も生産側、消費側双方の立場で随分と足を突っ込んでいました。
でも、ここ数年自粛していたんですね。
理由は本当にありきたり。
もういい年だし、就職したんだからきちんと仕事に集中しないと……なんて思って、自ら断ち切っていました。

でもねー、だめだったんだな。
コロナ自粛で家に閉じこもっていて、見えない未来をシミュレーションして思い悩んで……
毎日毎日繰り返していたら、疲れてしまいまして。
そんなとき見たアニメが、あまりに、面白かった……

気がついたら、キーボードに向かっていました。
実は小説を書いたことはなかったんです。でも、どうしても書いてみたくて、いや、書かなければいけないと思って。

そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、20本以上の短編と、13万字の長編原稿、そして同人誌の入稿完了メールを前にぼうっとしていました。

楽しかった。
本当に、心の底から楽しかったんです。
少し泣けてしまうくらい、この10ヵ月は楽しかった。

今後の人生は自分のやりたいことを仕事にするんだ。
だから今は淡々と努力を積み重ねるんだ。
趣味に時間を割いている場合ではない。やらなきゃいけないことは山積みなんだから。
そう思っていました。
それ自体は間違っているとは思いません。趣味を止めてでもやりこまなければならないときもありますから。

でも、今の私が趣味を断ち切るのは間違いだった。

今でもやりたいことを仕事にすることは諦めていないし、いつでも動けるように毎朝情報を探して準備していることは変わりません。
それなのに、小説を書き始めてからの私は、とても穏やかになったと家族は喜びました。
今後どんな仕事についてもずっと創作を続けてほしい、同人誌を出すなら締切前は家事は全部やるから!とまで言われて、笑ってしまったけれど。

自分で自分を追い込んでいたときに書いた文章も、自分の文章なので私は好きです。でも、追い詰められていた自分のことは見ていられませんでした。
それに比べて今はのんきなものです。暇さえあれば小説の設定を考えている日々。己の将来を深読みして思い悩んでいる暇なんてありません。
でも、今のびのびと小説を書いている私自身のことを、私は好きだと宣言できます。
いろんなものを放り投げてしまったのは事実だけれど、それはきっといつか未来の私が拾い上げるはず。無理をしてやることではないと割り切りました。

そして、書くこと自体がやっぱり好きだと、私はようやく認めました。

自分が楽しいものを書いていこう。
どんな形でも、書くことは楽しいんだから。

今はそう思っています。


読んでくれてありがとうございます。 我が家のお猫様4人のちゅーるに早変わりします。