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言葉の花束ーアキの詩集No.32


1.「自分の幸せに生きる権利」


自分自身が
幸せに生きる権利を
放棄してしまっては

当然のように
自己犠牲をして
他者に尽くしてしまうよ

自分が苦しむこと
傷つくことが
当たり前になってしまう

それが辛くても
我慢してしまう

自分だって
愛されて良い存在だし

傷ついて良い存在ではない

自分がボロボロになってまで
頑張るのは
何のため?
誰のため?

その願いのために
自分の幸せを犠牲にして
本当に良いの?

本当に
誰かを守りたい
愛したいなら

まずは
自分自身に
そうしなよ

自分の
幸せに生きる権利を
保障してよ



2.「君の寝姿」


私の隣で
丸くなる君

そっと撫でると
ペロペロ
私の手を舐める

温かくて
ざらざらした舌が
気持ちいい

今度は
くねんと体をよじらせて
足を伸ばす

お腹を見せるものだから
たまらず私は
お腹をもふもふする

あぁ
柔らかくて
気持ちいいな

そして
寝ている顔も
ポーズも
仕草も

みんな
可愛いな

しょっちゅう
脱走を図る
君の悪事を

つい
許してしまいそうになるよ

それだけ
君の寝姿は
天使なんだ



3.「幸福な心」


世界はこんなにも

面白くて楽しい

美しくて素晴らしい

喜び溢れている


そう

心から思えれば


どんな物事にも

ポジティブな視点で捉えることができ

どんな境遇い見舞われても

幸せを見いだすことが出来るだろう


そういう

喜びをベースに生きているような

幸福な心の持ち主に

私はなりたい



4.「忘れないでいてね」


また
兄が何も告げずに
家出してしまった

多分
先輩の家なんだろうけれど

どうしていつも
家族に言わないのかな?

言ったら
家族から何か言われるのが
面倒くさいからなんだろうけれど

もちろん
楽しんできて良いよ

息抜きだって
必要だから

でも
帰る場所があること
そして
待っている人がいることを
忘れないでいてね



5.「暖かい陽射しと猫」


日曜日の昼下がり

布団の上に寝転がり

猫と共に

ぽうっと暖かい

陽射しを浴びる


温かで優しいお日様と猫は

最強タッグだ


うとうと眠気を誘い

心から癒されてしまう


日々の忙しなさから離れ

ゆったりのんびり

お昼寝タイム


猫を

そっと撫でれば

心地よい肌触り


そして

ごろごろと鳴る喉の音


布団をもみもみし

安心感に浸る猫の仕草

猫たちが身を寄せ合い

お互いをなめ合う光景


お腹を見せて寝ているところに

顔を埋め

ぽにょぽにょお腹の感触を楽しみ

匂いをかぐと

お日様のような

香しい匂いがする


暫くすると

猫は身をよじり

すっとその場から離れてしまう


その嫌がる仕草も

可愛らしい


この癒しの空間

眠気が加速する


猫の心地よさと

私の心地よさが

シンクロし


陽射しに照らされた

布団という空間は

まさに

ユートピアと言っても

過言では無い



6.「常に楽しまない方が良い」


常に
楽しみで生活を満たさないと
いけないのかしら?

楽しむために
常に
動き回っていたら

次第に
心が疲れてしまうよ

楽しいことが
楽しくなくなってしまう

退屈も虚しさも
存分に味わう時間も必要よ

それが出来て
心から
楽しいことを楽しいと感じられるし

喜びを存分に
味わうことが出来るのよ



7.「相手を知れば平和が生まれる」


虫として
生きているならば

虫の立場になって考えて
情けもかけられるだろう

そうでないから
傍に虫がいれば
躊躇なく
叩き殺せる

たんに
動く物として見るから
虫の羽音や
動き回る様が
鬱陶しく感じる

それは
同じ命であっても
「人ならざる者」として
見ているからであり

「自分とは違う存在」
であるからこそ
そうしてしまうのだろう

人は
自分と同じような者に対しては
親近感や共感を抱き
受け入れようとしたり
支え合い
守り合おうとするが

自分とは違う存在に対しては
異質であればあるほど
嫌悪したり
偏見の眼差しを持って
排除しようとするか

明らかな攻撃はしないとしても
傍観するだけで
受け入れたりすることが
難しくなる

意識して
優しくしようと
心がけることはしても

相手と同じ立場に立って
考えて接するということは
本当に難しい

それこそ
虫を心から受け入れ
愛するには

虫として生まれて
生を全うするしかないのかもしれない

自分と違う者を
受け入れると言うことは
それだけ難しい

ならば
相手になりきって
色々考えを巡らし
理解していけばいい

そのために
交流することを
惜しまない

相手を知らないから
偏見が生まれるし
対立が生まれる

知っていけば
視野が広がるし
相手の存在を受容出来る

そして
平和が生まれる



8.最後に(詩の解説)


1.の詩

自分に対し訴えた哲学詩です。

2.の詩

愛猫へのポエムです。

3.の詩

自分の生き方について書いた哲学詩です。

4.の詩

家出をした引きこもりニートの兄について書いた詩です(今は帰宅しています)。

5.の詩

愛猫と昼寝をしたときの心情を書いた詩です。

6.の詩

昨日、一日を通して体調不良だったので

「常に楽しみを求めない方が楽だ」という心境に至ったので

詩にしました。

7.の詩

虫への扱いを例にして

人が

自分とは違う存在に対して

受け入れがたいということと

ならば

違う存在に対しどう対応していけば良いかを

考えた詩です。


最後までお読み下さり

ありがとうございます。

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