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アキのエッセイNo.153ー施設(職場)に適応出来ればOKなのか?障害者の就労の疑問(自分のエゴと向き合う)

こんばんは、アキです。

私は精神保健福祉士の資格を取るため
通信を受講しています。
将来は
精神障害分野での就労支援員を目指したいと考えています。

支援員になるために
こんな支援をやりたい!とか
色々、目標を立て
イメージを広げて
日々精進しています

ふと
「私が目指している支援って
自分のエゴが入っていないか?」

思ってしまいまして。

現代の日本の障害者の雇用において
福祉的就労にて
農作業や軽作業(中にはカフェで働く方もいますが)に従事するか
一般就労では
事務や製造業、清掃などに従事している方が
多いと思います。

私の場合は
老健の施設内清掃を障害者雇用でパート労働しています。

障害者にも就労先や居場所があり
自分のペースで働く機会があるのなら
良いのではないか。

一見すれば
日本の障害者の雇用って
問題ないように思えますが。

私は
どうも腑に落ちなくて。

と言うのも
表面的に
職場や仕事に適応出来ていればOK
という考え方が危ういかな
と思うのです。


1.仕事の質と想いも重視すべき!


実際、私は
現在の職場でも仕事でも
適応は十分に出来ています

しかし
定年まで
働きたいとは思えませんし
それほど
やり甲斐も感じられず
しばしば
うつ状態になります。

なんと言いますか
ホワイト過ぎるんですよね。

心身が不調を来せば
自分のペースに合わせて
業務量や休憩時間を調整出来ますし

わりと工夫して
作業が出来たり
周りからも頼られたり
必要事項を文章にまとめて周知したりなど
ある程度自分のやりたいように働けています。

自分の弱みも強みも
適度に表出することが出来る職場ですから
とてもありがたいです。

でも
気持ちが
Noと言っているのです。

単純作業の
繰り返しがベースの仕事ですから

それを毎日繰り返すのって
結構しんどいのですよね。

特に私は
色んな事を考えるのが好きな性分ですから

思考を抑制しながら仕事をするのは
苦行でしかない
のです。

仕事への適応とか量の問題ではなく
つまり
仕事の質と
気持ちの問題
です。

私は私のことしか知りませんが
他の方でも
仕事には適応出来ているけれど
仕事の質と気持ちの面で
問題を抱えている方って
いるのではないでしょうか?

私が支援員になった際は
仕事への適応だけではなく
「仕事の質と本人の想いの面」も
重視してアプローチをしたい
と思っています。


2.施設(職場)に適応出来ていれば良いの?

ただ
仕事の質と本人の想いの面にもアプローチをするにしても
本人がどれだけの変化を望んでいるのか
ニーズの有無や強さはどうなのかが疑問
です。

以前
精神障害者の方を対象とした作業所にて
ボランティア
をさせて頂いた際

私が大学生の頃にも同じところでボラをさせて頂いたのですが
その頃に通所されていた方が
5年ほど経過しても変わらずに通所している方がほとんどで

B型作業所は
期間の定めがないとは聞きましたが

就労継続支援って
居場所の提供だけじゃなくて
ステップアップ出来る方には
ちゃんと就労以降しなくてはいけないのではと
疑問に思ってしまいました

支援機関、支援員の
スキル不足や人員不足
もあるのでしょうが

利用者さん自身も
「施設という居場所があって
作業に適応出来ているのだからそれでいい」と思い
現状に満足されている方も多いのでと思います。

本人が変化を望んでいなくて
現状に満足しているのなら
それでいいのではないか?

そういう考えもあるのでしょうが
ニーズがないからと
現状維持の方向へアプローチをするのも
違う気がします

その施設や職場、作業に適応するだけで
留めてしまうのって
ある意味では
その環境や作業への依存を助長させ
本人のストレングス(強み)を蔑ろにし
可能性を踏みにじってしまうようなアプローチ
のように感じます。

ステップアップ出来る
可能性があるなら
その方向にサポートをするのが筋
でしょう。

本人が
ステップアップをしたいとか
変化を求めていないから
その方向に支援をしない

のではなく

本人の問題点だけでなく
ストレングスや可能性を見つけ
伸ばすアプローチをし

それをちゃんと
本人に伝え認識してもらうこと。

自己覚知を促し
自分の想いを見つめ直すように
アプローチをかけること。

その上で
本当に今いる施設(職場)に
このまま居続けたいのかを
自問自答してもらうこと。

個人への関わりも大事だと思うのです。
集団作業やプログラムに適応しているから良い。
ではなくて
一人一人に着目して
個々に応じた目標設定だったりアプローチも重要
でしょう。

それが出来ていれば
その環境に依存させ
本人の可能性や強みを摘んでしまうような
支援はしないと思います。


3.ゴールを狭めない!本人の視野を広げること!

また
ゴールが
その施設や職場での適応であると
思わせるような支援をしないことも大事だ
と思います。

個々の状態や状況に応じて
その人にふさわしい社会資源やサポートは何か
まずは
支援者が熟知しておくことが重要
です。

利用者さんの
視野を広げること。

ゴールは
今いる環境の適応だけではなくて
他にもあるのだということに気付いてもらうこと。

そのためには
支援者が社会資源やサポートについてよく知り
十分な情報提供をし

ステップアップをしたいなど
ニーズがあれば
それを叶えるためにサポートをしていく。

本人にニーズがないのは
どうしてか?

実は
支援者の
アセスメント不足
だったり
情報提供不足(それ以前に、支援者の知識やスキル不足)だったり
すると思います。

きちんと
アセスメントをして
自己知覚を促したり
十分な情報提供をすれば

「変わりたい」と
ニーズを持つかも知れません。

利用者さんの
視野を広げれば
ニーズが出てくると思うのです。

そのためにも
支援者も
視野を広げなければなりませんね。

そのための
資源や支援に関する知識、スキルの向上は
必須
です。



4.自分のエゴを看過したくない!

個々のアプローチも重視して
本人のストレングスや可能性を最大限活かすアプローチをする。

また
本人のみならず
家族や職場など
周囲の方々に対しても十分な支援をしていきたい。

などなど
色んな野心を燃やしている私ですが

これらは
やはり自分のエゴかも知れないですよね(笑)。

でも
このエゴを看過せずに
しっかりと向き合い
腑に落とすまで
やれることをとことんやり尽くしたい
と考えています。


5.健常者と障害者の隔たりを無くす!

また
現代の日本は
障害者が表立って社会に出ることが少ない印象があります。

社会参加をするにしても
自分と同じ障害者のいるコミュニティにしか参加しないという方も
多いと思います。

それだけ日本は
障害者に対する受け入れが整っていない。

だから
受け入れてくれるところにしか参加出来ない
その現状が
いっそう
健常者と障害者の隔たりを生んでいる。

お互いを知り、理解し合うこと。
どうすれば
受け入れ会うことが出来るか。

それを考え、体験していく機会が
そもそもない。

だから
障害者への受け入れ体制が整っていなかったり
障害者への偏見や不理解がなくならない。

だからこそ
健常者も障害者も関係なく
交流し
お互いを理解し合い、受け入れ合う機会を増やすことが大事
です。

そう考えるのも
エゴでしょうか?

エゴだとしても
私は
看過したくはありません。

理想論を
理想論で終わらせない。

やることをとことんやり切る。
そうやって
腑に落としていくことで
自己満足で終わることもあれば
誰かが共感してくれて
一緒に働きかけてくれることで
何かが変わるかも知れません。

エゴや理想論を
それで終わりにしない生き方。

それを
極めていきたいです。

最後までお読み下さり
ありがとうございます(^^)/

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