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アキのエッセイNo.176ー何かを推し進めるなら、実情や当事者の方々に対する理解は必須

こんにちは、アキです。

今回は
職場での出来事をお話ししたいと思います。

私は
老健にて清掃パートをしています。

勤めて6年くらいのベテランです。

清掃をする部署を
我が社では「営繕」と呼んでいます。

清掃をするのは
私のような清掃専門スタッフ
送迎ドライバー兼清掃スタッフです。

清掃員の人員が現在不足しているので
募集をかけていますが

なかなか
応募が来ません。

そこで
最近、新しく出来た部署である
「介護補助(通称、ケアサポ)」のスタッフさんと
連携して
現状を乗り切ろうということを
事務長が提案してきました。

それには
私も賛成なのですが

ただ
やり方が大分
横暴
なのですよね😅

何が横暴かというと

清掃のメインの仕事である
2F、3Fの
居室、廊下、食堂(フロア)、ナースステーションの清掃を
常時から
ケアサポさんに担ってもらおうと
事務長は考えている
のです。

そして
営繕には
1F清掃及び
修繕
空調機器等のメンテナンスや
外回りの整備
送迎など
営繕にしか出来ない業務に集中して欲しい
とのこと。

ちなみに
ケアサポ

入居者さんの生活スペースの
消毒だったり
環境整備
食事の片付け
シーツ交換など

色々と
細々とした作業を
こなしています。

はっきり言って
そんなに暇じゃありません

事務長は
営繕とケアサポの業務を
上手く微調整して
ケアサポへの負担がかかりすぎないように
何とか清掃をやって欲しいと言いますが

普段のケアサポが行う環境整備等の作業を
縮小とかは
考えていない感じなんです
よね。

そこは
しっかりしながら
微調整とか
矛盾しているし😅

どう考えても
現実的じゃない

ただ
ケアサポに営繕の研修を受けてもらい

人員が欠乏して
十分な清掃が行き届きそうもない
非常時に

臨時で
清掃の補助をしてもらうとかは
アリだとは思うので

研修は
行う意味はある
と思います。

なので
研修指導は引き受けることにしました。

ただ
あまりにも
事務長の考えていることが
非現実的ではないか
と思いまして。

ケアサポの方々も
当然
良い反応はなくて。

だって
仮に施設の利益にはなるとしても

ケアサポさんに
何のメリットもない。

給料が
上がるわけでもない。

施設を良くするために
協力して欲しいと
情で訴えているんですよね。

そして

何で
ケアサポの連携を求めているかというと

今の営繕スタッフ
特に
ドライバー兼清掃スタッフの方々の
清掃が上手く行き届いていない
ということで

まぁ
送迎や修繕をメインにしていますから
どうしても清掃を十分にこなすのは難しいのでしょうが

その尻拭いを
ケアサポにお願いしている
んですよね。

当然
ケアサポさんもそこは指摘して
どうなのか?と事務長に質問していましたが

そこは
申し訳ないとのこと。

いやいや
情で訴えられても困るし。

ケアサポさんに
無理な連携を強要するよりは

営繕内で
清掃業務の研修を開いて
清掃方法を改めて確認するのも良いと思うのですが

それを事務長に提案したところ
一蹴されました。

おそらくですが
清掃が行き届かないのは
人員不足とか
ドライバーさん達の送迎等の業務が忙しいから
だけじゃないと思うんですけれどね…😅

まずは
研修で清掃スキルを上げて

それでも無理なら
連携なら分かるんですけど

何だかな~😅

この計画を
強行したとしても

おそらく
清掃業務も
環境整備も
中途半端になって
上手くいかないでしょうね。

その結果は
シンプルに考えれば
誰でも予測できると思うのですが

事務長は
分からない
みたいです。

真面目ですし
非常に行動力があって
エネルギッシュな方なのですが

これを言うのも何ですけれど
理想主義なんですよね。

それ
あなたのニーズであって

周囲のニーズじゃないですよね?

看護師長も介護主任も
事務長に追従していて
「とにかくやってみましょう」と賛成していますが

これ
絶対
上手くいかないよ…。

現場の声を聞いた上で
強行突破するとか

それ
了解しているフリして

実は
聞いていないよね?

何か計画を推し進めるとき
注意しないといけないのは

誰のための計画なのか?
つまり
誰のニーズをもとに計画し、実行するのか?

そして
それは実行したら
どういう結果が出るか

ある程度予測して

そのメリットデメリットを
勘案して

十分にニーズを満たせるものなのか?

現実的なのか

その影響は
どう響いてくるか

など

色々
考えなければならないことが
ありますよね。

トライ&エラーを繰り返し
微調整して欲しい。

それは
事務長が勝手に了承していることで

こちらが
了承していることじゃない。

誰かに協力して欲しい。

ならば
その誰かの声をよく聞いて
その声に基づいて
動かなければならない。

協力してもらうのが
当たり前じゃなくて。

もちろん
事務長はそういう方ではないのですが

まず
当事者の方々(つまり、営繕とケアサポ)の実情を
知ろうとして
理解すること。

それが基盤になくて
「こうしてくれ」は
虫が良すぎます。

何も分からないのに
取りあえず
トライ&エラーに協力して

何か違うと思います。


私は支援者を目指していますが

私も
この事務長と似たところがあるかも知れないと
思うところがありまして。

当事者と家族、職場の
包括的支援を実現したいとか

色々
実現したい野心が
私にもあります(笑)。

それを
叶えていくのは良いと思うのです。

ただ
叶えて行くにしても
独りだけではなし得ないこと
です。

必ず
周囲の理解と協力が必要です。

そして
当事者の方々の声を聞き
現場、実情、想いの一つ一つを
知って理解していくことが
大前提
です。


何も
知ろうとしないで

ただ
協力して欲しいは

協力してもらう
相手に失礼です。


誰のための計画なのか?
そのニーズは
誰のものなのか?という視点も
大事ですね。

反対されてもやる!というのは
勇気ではなく
無謀
です。

周りを巻き込むことの意味や
その影響は
理解しなければならない
でしょう。


あぁ~😅
なんだか
これ

今の日本の政治を思わせるな~と思いました。

都合の良い意見だけ聞いて
不利な意見は無視。

そして
強行突破。

それをしたあなた(政治家)

あなたは
実情を
どれだけ理解しているの?

当事者
関係者の声をどれだけ聞いて
理解しているの?

何も知らずに
強行突破しているのだとしたら

それは
愚の骨頂。

とか
色々書き連ねてしまいましたが

要は
自分の計画を推し進めるには
・ある程度の結果の見通し
・誰のニーズに基づいているか
・どれだけ実情、現実や当事者達の想いを理解してるか
特に
3番目の
「実情と当事者達に対する理解」は必須
ですね。

以上のことを
念頭に置いて行っていかないと

当然
大ブーイングだよね?

という
私の意見です。


事務長には取りあえず
研修の途中経過を逐次報告し

「これ、上手くいかないよ?」という現実を
一つ一つ突きつけていこうと思います。

それで
妥協してくれると良いんですが…😅

事務長の姿は
ある意味では私の映し鏡
でもあると思います。

ですから
自戒を込めて
我が身を振り返ろう
と思います。

最後までお読み下さりありがとうございます。



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