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言葉の花束ーアキの詩集No.119


1.「ちょうちん代わり」

お盆の
お墓参りで

うっかり
ちょうちんを忘れて

家族皆が
動揺したけれど

私は
大丈夫と言った

だって
私は
ちょうちんの火よりも
うんと輝いているから

私が
ちょうちんになれば良いでしょう?

何て
調子の良いことを言って

家族皆を笑わせて

多分
死んだ祖父母も

笑いながら
私についていってくれたんだろうね


2.「今を生きたい」

楽しくて
幸せいっぱいだった
過去を振り返ると

懐かしくて

戻りたいと
思ってしまいたくなる

でもね
やっぱり
今が良いよ

これから
起きることや

どう
人生を開拓していこうかを

考えると
ワクワクするんだ

だから
過去には
戻りたくない

今を生き
明るい未来に行くと決め
どんどん進んでいきたいんだ


3.「やりたいこと」

自分の
やりたいことが
分からなくて
苦しんだ

でも

やりたいことなんて
生きてみないと
分からないし

生きていく内に
変わっていくこともある

だから
とりあえず
生きてみなよ

気長に
楽しみながら
探してみなよ


4.「自分の中にあるもの」

人を羨み

自分の中の無い物を

ねだっても

仕方ない

自分には

何があるかを見極め

あるもので

勝負した方が良い


5.「温もり」

人の
手の温もりや
人柄の温もりなど

人の
温かさを感じると

どうしてこんなにも
安心するんだろうか

みんなで
温めあって

温もりが
連鎖していけば

みんな
温かくて
ほっこりと
安心するね

温もりを欲している人に
躊躇わず
温めてあげる

そういう勇気を
一人一人が持てば
みんな幸せだね

ろうそくの火を
移し合っていくように

温もりを
移し合えたら良いよね


6.「蝉に聞く」

道ばたで
蝉の抜け殻を
拾ったよ

遠くの方から
響いてくる
蝉の合唱

ねぇ
君たち

この抜け殻は
誰の物だい?

聞いてみても
誰も答えず

ただただ
蝉時雨が
聞こえるばかり

何を聞いても
ただ
声の限りに
歌うだけ

そのために
生きて

死ぬまで
鳴き続けて

何を思うのだろうか?

そんなことを
ぼんやり考えていたら

ポツポツと
雨が降り始めたよ

さぁ
帰ろうか


7.「そういう年」

左の肩甲骨を
動かすと
痛い

五十肩なんて

あと
20年くらい早いのに

それだけ私は
お疲れなのか?

そうだね
これは
自分を労れという
サインだね

この前
痛みが引いたと思ったら

また痛み出したよ

これからは
痛みと共に生き

自分を
労りながら生きる
そういう年になったんだね


8.「私はザッパー」

私は
ザッパー

大雑把で
適当だ

程よく
適当にこなし

でも
だらしなさや
不十分さはなく

潔く
即決し

しなやかに
対処する

それが
私のモットーだ

今日の料理も
適当飯だけど

こんなにも
美味しいのは

それだけ
余計な力が入っていなくて

楽しみながら
作れているからだ

私は
ザッパー

これからも
適当を極めていくぞ


9.「自分を受け入れる」

自分にいくら
厳しくしても

人一倍
苦労しても

自分を
受け入れ

自分を
無条件に愛せないと

厳しさは
ただの固定観念になって
自分を苦しめ

苦労も果てがなく
実を結ばない

素晴らしい人に
ならなくても良い

どんな自分も
受け入れ
愛して欲しい

それを
ベースにしていけば

何事も
上手くいくはずだよ





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