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【詩】 空も飛べるはず


いつしか
広がった空が
この手に収まったら
君を迎えにいこう
夢と希望を背負って

重荷だったはずの
それらは
僕を宙へ連れ出した
目に見えない場所を通って
自由に泳ぐことができた

変わり果てた街並みも
いつしか消えゆく太陽も
輝きは増してゆく

見逃した笑顔も
心のわだかまりも
全部全部
目を瞑れば
色褪せることなく
胸を高鳴らせる

どこまでも続く海岸線を
君と歩いた日々を
寝転がって抱き合った夏を
蒼き香りを纏って
今ここに解き放つ

泣きながら叫んだ
あの日よ
あの瞬間よ
意味など成さずとも
自由に羽ばたいて
明日へ
未来へ
今この時間(とき)へ



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