【映画レビュー】これこそ映画館映えするはずだろ!悲しいかな配信限定な『ジェイコブと海の怪物』の感想
2022年配信作を今レビューしちゃうのさ。
『ジェイコブと海の怪物』のざっくりとした感想
Netflix配信作『ジェイコブと海の怪物』を観ました。
2022年7月8日(金)にNetflix配信スタートをした作品。
『ベイマックス』や『モアナと伝説の海』のクリス・ウィリアムズ監督がディズニーを離れてNetflixにて新たな新作アニメーション映画を製作。海の怪物を仕留める伝説のモンスターハンターと、一人の少女の物語を描きます。
配信開始から約ひと月で1億6500万時間視聴されて、Netflixで最も視聴されたオリジナルアニメーション映画とNetflixが発表している作品でもあります。
本作を観た感想をざっくり一言で言うと
秀作!
絶対スクリーン映えするやつだー!という映画館で観たかったぜ案件。
青い海に赤い巨大怪物が抜群に映える画の巧みさ。
良い!すっごく良い!
やや硬派な印象はありますが、コミカルな場面も多く、血とか出ないやつなのでキッズの鑑賞も大丈夫です。
もっと踏み込んだ感想を書いていきます。
『ジェイコブと海の怪物』のもっと踏み込んだ感想
■素敵!不思議生物が盛りだくさん映画!
映画を観る前こそ、ポスターにもでっかく描かれている赤い怪物と人間たちとの戦いが描かれる映画なのかな〜……なんてボンヤリ思っていたのですが、今作はそれだけじゃない!
あんな怪物やこんな怪物といろんな怪物が登場する、思いっきり怪獣映画!
そもそもこのキーキャラクターであるレッドがまた思った以上に、設定が面白い。
人間が乗れるような“都合の良い”機構が盛りだくさんで、まるで生きた船のように活躍する展開には、想像していなかったトキメキをもたらしてくれました。
本作のマスコットキャラクター的な立ち位置のブルーも、キモカワで最高。
正直いてもいなくてもいいんだけど、ブルーがいるからこそ本作がよりキャッチーな作品になっています。ブルーはぬいぐるみ映えしそう。
こういったマスコットキャラクターがいる感じはディズニー出身のクリス監督ならでは、かも。
■どうしてもチラつく『ヒックとドラゴン』
ただ一方でどうしてもきになるのが、テーマ的にも展開的にもどうしてもドリームワークスアニメーションの名作『ヒックとドラゴン』とかなり被ってしまった内容なのが気になる所。
『ヒックとドラゴン』は人間と敵対状態にあったドラゴンとの関係が、主人公の少年ヒックがナイト・フューリーと呼ばれるドラゴンと親しくなったことをきっかけに解消されていくという物語。
筋書きとしては、海系の巨大ドラゴンになっただけで結構近いのですよね。
しかもこちらの作品は完全には物語が解決していないような終わり方。
若干モヤモヤした気持ちで終わってしまったのが残念です。
ただし、本作はちゃんとヒットしていますので、続編企画がすでに動き出しているよう。今度こそもっとスッキリした気持ちになれるといいなぁ。
まとめ
という感じで、『ヒックとドラゴン』という前例さえなければもっと見え方が違ったんじゃないかと思える惜しい映画でした。
あとはこれ、絶対映画館で観た方が良い映画ですよね。
明らかに巨大スクリーンでこそ活きる画作りだと思うので、本作こそ映画館でも上映して欲しかったですよ。
アメリカでは限定的に劇場上映が実施されていたみたいですが、日本でもやって欲しかったなぁという気持ちも半分。絶対に日本じゃお客さん入らないだろうなぁという気持ちも半分。
我々はまず海外アニメーション映画にお客さんが足を運ぶ土壌を日本に作ることをしなければいけないんや……。
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