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実績公開をしなかった小さな私のあの子について。

クリエイター陣のネットスラングによく「今回は難産だった」という言葉があります。これは「今回の作品は完成させるのは大変だった」という隠語でありますが、お前子供産んだことねーだろ、とツッコミどころ満載の言葉でもあります。と、やさぐれてる今の私は思ってしまうのですが、まあ実際の出産との比較は置いておいて、自分の作品=我が子である。というのはクリエイターの共通認識であったりします。なので実績公開NG案件や著作権譲渡については、支払い不可能な金額をつけている人も多いです。なんかそこまでの金額つけるなら最初から「著作権譲渡はしません」っていう規約にすればいいのに、それは嫌なのなんでだろうね。いやわかるけど。

先日、旦那くんが超特急案件を持ってきました。依頼が来たのはその日の夕方で、納期は「2日後」動画師暦は長いですが、なかなか遭遇しないハード案件だと思います。その割には提示金額も安い、、、でも、この短納期でこの金額で動画師探すの大変だろうな、ほんとに困ってるんだろうな、というのがひとつ。旦那くんの古くからの友人で、今でもかなり数字を持っている影響度の高いインフルエンサーであることがひとつ。実績にすればそれなりに再生数はついてくるので、宣伝効果は高いだろうということで、お引き受けすることにしました(この時点でフラグ)
そしてクオリティにはこだわらないとのことだったので、4時間くらいで仕上げて提出しました。先方からOKはもらったものの、サビの演出が使い回しだったことが旦那くんが気に入らなかったらしく、思いも寄らないところからNGが。NGっていうか、ちょろっと言われただけなんだけど、やっぱり身内からクオリティについて言われるとなんとなく引っかかって、結局翌日もう一晩かけて作り直して提出。つまり丸2日徹夜。でも2日とは思えないクオリティで提出できたし、リリースにも間に合ったということで、私としても満足していました。

このリリースっていうのがミソで、当然一般公開されると思っていたものが、限定公開でした。現場で一回流されて終わるものだったらしい。そりゃクオリティにはこだわらないよな。そして、誰でも見れるものではないので、私の動画師としての実績にはならない。数字持ってるから宣伝効果高いんじゃないのかよ!と旦那くんにキレ散らかしましたが、動画が一般公開されてないだけで実績にならないわけじゃなくない?とわけわからんこと言われました。いやいや、文字情報で〇〇の動画作りました、と書いたところでなんの意味があるんだよ。その作品を見て、自分もこういうものを使って欲しいと思うから依頼に繋がるんじゃないのかよ。実績公開できない案件ならあんな条件で引き受けたりしなかったよ。私だけじゃない、クリエイターの誰の実績にもならないなんて、緊急性よりも自分達のポリシーを優先した案件なんて大して切羽詰まってないもの。
という、ただの愚痴の記事でゴメンナサイ。いやでもクリエイターならあとから実績公開できないと言われた時の無念さがわかるはず…頑張って生み出した我が子の存在を無かったことにされたんだもの。金額も安かったけど、じゃあもっとお金を貰えばよかったとかそういう問題じゃない。作ったものを使い捨てにされるなんて、こんな悔しいことはない。

普段身バレ防止のために、こんなに時系列の分かりやすい記事は書くことを控えてるんだけれども、今回は誰にわかんなくても旦那くんに読まれたら一発バレします。でもそのくらい悔しかったんだもの。自分の怒りが落ち着いて、我に帰ったら削除するかもしれない記事ですが。わかる、わかるよ、と思ってくれる人が一人でもいてくれたら私は救われる。

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